半田と常滑 町巡りツーレポ 2010/3月
仕事のストレスにより、2月に うつ病でダウンした私。
療養とともに徐々に回復してくると、おとなしくできずに活動したくなってきました。
『東海自転車散歩』という本に、ちょうどお手軽なコースが紹介されていて、
近郊だし距離も約30kmと少ない。だいじょうぶだろうか?
そう考える前に行動に移してしまうのは私の悪い癖でしょう。
半田市側
今回は現地まで車。今年新・自転車運搬車両として購入したオーリス君に、その役目を果たしてもらうのです。家から1時間半ほどで半田運動公園に到着。
ここで自転車を降ろし、10:00すぎに出発しました。
天候は曇り
半田運河沿いへ
風が強いし冷たい。天気予報では風速6〜7mだったから、気温は5℃以上あるはずですけど、体感では5℃以下。それでも西からの風は、今は追い風。上り坂も信じられないほどラクです。
途中、半田出身の童話作家・新美南吉記念館や生家があったものの、止まろうとすると強風にあおられ、とてもゆっくり見ていられそうもなかったので、また次回に見学することにしました。
交通量の多い、県道265号をどんどん進んでいくと、半田運河に出ました。ここから運河沿いに南下します。
この規模の小ささがいいです
秘密基地入口みたい?
ごく小さなトンネルを抜けたり、自転車でのんびり走るにはけっこういいところです。
いったん運河沿いを外れ、旧カブトビール工場の洋館を見学。
機銃掃射の弾痕が今も生々しく残っています。
ここで何人の人々が命を落としたのだろう、そう考えると、後生まで遺していかなければならない遺産だと思います。
再び運河沿いに戻り、南下していきます。
國盛酒文化館近く
ミツカンの倉庫群
さあ、お昼も近くなってきたので、食事どころを探すとしましょう。しばらく半田市街を走った後、神戸川沿いを西へ向かいましたが、なかなか良さそうなところがありません。おまけに強烈な向かい風。苦行になりつつあります。
私の悪い癖で、良さそうなところが見つからないと、そのまま走り続けて自分勝手に消耗してしまうのですけど、今回はその反省から、目に入ったチェーン店・らーめん一刻堂で手を打つことにしました。みそラーメン・チャーハンセットを食べ、心身共に落ち着きくことができました。食べるって大事ですね。
県道34号脇の自歩道を進みます。強風でガクリとペースが落ち、ギアを3〜4速落とさないと進みません。
でも自転車がAnchor C9でよかった。苦しいながらも前へ確実に進むのです。昨年まで第一線で走っていたSirrusで走っていたら かなりへばっていたことでしょう。
南知多道路・半田ICの側を通過すると、自歩道は知多半島サイクリングロードを兼ねるようになり、心なしか道幅も広くなります。向かい風のせいで、空き缶が私の方に向かって転がり、砂が顔に当たります。おまけに路面がやや荒れているし... まぁ、焦らずにいきましょう。
菜の花がキレイです
すごく低価格な宿泊料!
常滑市側
サイクリングロードと別れ、常滑への道を下っていきます。
国道247号を横切ると徐々に町らしくなり、道が細く、入り組んできました。少々迷いつつ、常滑やきもの散歩道に到着。
散歩道は自転車向きではありません
土管坂
散歩道というだけあって、道幅は細く迷路のようになっています。数々の窯元や、小さいカフェに寄ろうにも、入口に自転車を停めておくような場所は無さそう。
まぁいいや。今度 車で来たときにでも じっくり歩いて見て回ろう。
陶磁器会館前の喫茶店でひと息入れ、小倉トーストを補給しました。楽勝コースといっても、ここまで強い向かい風でずいぶん体力を奪われました。自転車乗りはとにかく食べないと持たないのです。
ここから中部国際空港・セントレアは目の前なのですが、残念なことに自転車では入れません。電車やバスなどの公共交通機関か、車かオートバイでないと空港までの橋を渡れないのです。ケチですねえ。もっともこの強風だと、私など橋から振り落とされてしまいそうですが...
さあ、帰りましょう。
常滑を後にして県道265号を北東へ進みます。今度は完全な送り風、と思いきや、風向きが北西のようで、今一つラクになりません。急がず、ゆっくりと坂を上っていきました。まだまだ足に力が入ります。これは自転車のおかげか、それとも私自身の体力がそれほど衰えていないということか。とにかくいいことです。
しかし、坂を上りきって ひと息入れていると...
「!」
むむっ... 何か、何かキタような...
これは...
皆様申し訳ありませぬ。
大きいほうでございます。まさか、前ぶれもなくイキナリ来るとは... 食後冷えたからか? どうしよう...
今 上ってきた道を引き返して常滑市街へ行くか、それとも出発地へ戻るか...
地図を見ると、どっちへ行っても同じような距離に見えました。
ならば先へ進むしかない。
しかし、後は下りばかりだと思っていたら、甘かったです。
状況が状況だったので よく憶えていないのですけど、2回ほどアップ・ダウンを繰り返したような...
少々お尻の位置をずらしつつ、妙な格好のまま、己の生理的欲求をごまかしながら... 変に長かった...
運動公園までの坂道も、急いで上れる体力は残っているのに、下手に急ぐとキケン...
そんなガマンの走りをしつつ、公園駐車場に着くと、自転車を投げ出し、一目散にトイレへ向かいました。
ああ、スッキリ。今日はなんていい日なんだろう。終わり良ければすべてヨシ。
いえ、キタナイ話でしめてしまって申し訳ありません。
ともかく こうして強風の中 無事走りきり、到着は14時前。自転車を車に積み込み、帰宅しました。
少々味気ないですが、今回は これでいいのです。
次回はもう少し、町を見て回れる余裕ができることでしょう。
(おしまい)