小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2011/05/22

清水郊外 興津川上流へ 2011/5月

今年の花粉は酷かった。震災と花粉の影響で、3〜4月とあまり出かける気になれませんでしたが、4月後半から少し元気になってきました。連休中ということもあって、遠方へ出かけたくなったのです。


豊橋へ
6:45に家を出発。体が重い。きっと気温10℃そこそこという寒さのせいでしょう。上りも思ったほどペースが上がらないまま駅へ到着。輪行開始です。
しばらくやってなかったので少々要領が悪い状態でしたが、それでも20分弱で終了。駅のホームへ向かいました。


豊橋でJR東海道線へ乗り換えると、車内はガラガラ。連休なのにガラガラ、なのか、連休だからガラガラ、なのかよくわかりませんけれど、新しい車両で快適。ロングシートではなく、ボックスシートでもない、転換クロスシートと呼ばれる座席。あまりのどかな鈍行列車気分にはなれませんが。
清水駅
浜松で乗り換えるとフツーのロングシート車両。こちらも行楽気分にはなりませんけれど、少し気分は盛り上がります。 静岡でまた乗り換えて清水駅へ。

今回のメンバーは4名。
それぞれ別の地方から ここ清水駅に集合し、解散予定なのです。

無事自転車を組み立てて出発です。清水市街を抜けると草ヶ谷あたりから のどかな雰囲気となりました。県道でもない市道を、山切川沿いを遡上していきます。
やや気温が高めなのか、上っていると汗が出てきます。

杉山
杉山

茶畑
茶畑

杉山で小休止の後、再スタート。
ここから急にキツくなった勾配を上りきり、トンネルを抜けると絶景が開けていました。

トンネルの先
トンネルの先

興津川
興津川

豪快な下りを慎重に下り、和田島へから興津川沿いに走ります。自転車だもの、左岸の県道ではなく、右岸の細い道を走りました。間もなく西里に入り、ふれあいの里でやや遅めの昼食をとりました。

ここでお昼
ここでお昼

そば
そば定食

今日は この先の林道・峠越えはせずに清水まで戻ります。

レトロな店
レトロな店

わたがし製造機
わたがし製造機らしいです

興津川沿いから山中を抜け、高山より県道75の林間コースを上りました。自然、地上の動植物をたくさん感じることができて幸福です。この上りがいつまでも続いて、ずっとこうして上っていられたらいいのに、なぜだかそう考えてしまうほどの場所でした。

林間コース
林間の道

峠
それなりに上りました

後はほとんど下りばかり。吉原を過ぎて庵原川沿いを下り、清水駅へ到着です。
本日のサイクリングはここで終了。参加者の皆様、おつかれさまでした。

走行距離が短めで、体力も十分残したままではありますけれど、気温もちょうど良く、雨の心配も無い、絶好のサイクリング日和の中をゆったりとしたペースで走れるなんて幸せです。ある種ぜいたくですし、オトナな、良い趣味だと思います。

輪行
清水駅で輪行

弁当
二段重ね弁当

清水からまた東海道線鈍行の旅です。夕方は乗客が多く、静岡で乗り換えても輪行袋を置く場所にひと苦労で、とても座る席など確保できませんでしたが、いいんです。
見る限り、行楽客はほぼゼロ。買い物帰りと思われる乗客や家族連れ、遊びに出かけるのであろう中高生くらいの若者がほとんどのようでした。こういう生活感のあるローカル線の雰囲気、好きです。

浜松で乗り換え時間が15分ばかりあったので夕食用に駅弁を調達するべく駅構内まで降りたものの、コンビニ以外見当たらないので改札の外へ出ましたが、旅とは無関係のショッピング施設ばかりで、輪行袋を担いで人ごみの中を探すのはつらかった...
何とか近くに駅弁売り場を発見して、四季の二段重ね弁当をゲット。
はたして浜松からの東海道線はロングシートではなく、往きと同じクロスシートの車両だったので、日も暮れた列車内で、無事 駅弁を食べることができました。
テーブルが無いので二段重ねの弁当は少々食べにくかったのと、あとは窓際に置いた缶コーヒーがビールだったらサイコーだったのですけれど。


最寄り駅について自転車を組み立てます。
10分程度作業したところで急に、「何なんだよ、オメェら。フザケてんじゃねぇよ!」と、近くで大声がしました。びっくりして振り向いてみると、そこにはヤンキー風ギャル系ファッション(?)の高校生、いや中学生かも的 女子3人。
怒りなのか不満なのか、口元のゆがんだ表情が、若者らしくてよろしい。
何だかわからないエネルギーが湧き上がり、どこへぶつけたらいいのかわからない思春期。そうだ、オトナたちの言うことを聞いて、わかったつもりになってはいけないんだ。自分を殺して、社会に合わせる必要は無い。世間やメディアに支配され、他人に迎合するのは、人間としての知性の発育停止だ。
そうじゃなくて自分で考え、自分の意思で行動することが大事だと思う。今ならそれが存分にできるはずだ。たとえ周囲に迷惑顔をされたとしても。

そんなことを感じつつ、自転車を組み上げた私は、夜の市街地を走り出しました。
いつもアップダウンを避けて中心街付近を走るんですけど、今日は体力が残っていたこともあり、アップダウンが複数あるが最短距離のコースを選びました。しかし、夕食まで食べて店じまいした私の脚にとっては、思ったよりも上りがラクではなく、汗が噴き出すのでした。実は体力があまり残っていなかったのかもしれません。2日後しっかり筋肉痛になりましたし…
                          (おしまい)