小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2019/02/03

犬山〜美濃太田 2018年11月

高知県四万十川や仁淀川をサイクリングしてからさほど時間が経っていないのに、娑婆の生活に体が馴染まず早くも不協和音に悩まされるように。こうしたときは何も考えず、意気込まずにフラリと走ることにしています。しっかりとした計画も立てないほうがいいときもありますよ。


自転車を四輪車に積み込み、高速道路を順調に走り、岐阜県可児駅前のパーキングで自転車を下ろしました。ゆるりとサイクリングスタートです。
少々道に迷いつつ、西へと進み、名鉄広見線沿いにさらに西へ。
1時間ほどで犬山駅に到着しました。


岐阜県から愛知県へ入る


犬山の城下町

先を急ぐ必要もありません。自転車を降りて城下町の目抜き通りを、道の両側に立ち並ぶお店を見物しながらゆったりと歩きました。
さすが県下随一の観光地。観光客が多く、その観光客相手の店ばかりが並んでおります。それなりに騒がしい。
小腹が空いたし何か名物でも、と辺りを見渡していたとき、通りを外れた路地にCOFFEEの文字を発見。吸い寄せられるように入ってしまいました。


小さなカフェ


モーニング

偶然入ったカフェは大当たり! 観光地にありながら、まったりと落ち着ける雰囲気が素敵なお店。コーヒーはすっきりと雑味が少ないのに香り豊かだし、モーニングのパンも卵もとてもおいしい。良い食材を使っています。
「日々勉強です。雑味の少ないコーヒーを意識しています」と仰る店主の謙虚な姿勢に、私も頭が下がる思いでした。


犬山城


犬山橋を渡る

当初はこの周囲でランチをとぼんやり考えていたのですが、城下町はますます混雑してきて、ゆったりとした気分にはなれず、離れることにしました。

木曽川を越えて鵜沼にさしかかったとき、私の第六感?が反応したような気がしました。なぜか惹かれたカフェへ入ってみることに。


駅近くのカフェ


タコライス

失礼ながら外観はさほどぱっとせず、特に凝った内装でもありません。でも、何も期待せずにいただいたタコライスがおいしい。食材や調味料に配慮した優しい味です。店内に置いてある本にも店主の優しさが現れています。心が柔らかくなって体の内側が温かくなるようでした。

食後は岐阜県側の木曽川を遡上していきます。
川沿いの国道21号は昭和の面影を残す、味のある道なものの、交通量が多くて少々神経を使いながら走りました。堤防沿いの道路も走れたようだったことに気づいたときには既にだいぶ走った後。あまり下調べをしないとこういうこともあります。


木曽川リバーサイドロード


美濃太田宿

美濃太田宿に到着しました。やや賑やかだった犬山の城下町とは違い、静かな宿場町です。でも観光地然としておらず、ほどよく生活感があって私にとっては好印象。

しばらく休憩した後、再び木曽川を対岸に渡り、可児市へと戻りました。


太田橋を渡る


ピタパンサンドがウマイ

お気に入りのカフェでまったりとくつろぎます。ピタパンサンドとブレンドがサイコーです。優しいママさんと楽しくお喋り。私自身のちょっとややこしい悩みまで聞いてくださり、本当にありがとうございます。
疲れが出たのか眠気を感じてきたところで引き上げました。自転車を四輪車に積み込み、高速道路を走って帰宅。
ガンガン走らない、ユルいサイクリングもいいものです。
                           (おしまい)