小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2021/01/17

犬山〜旧中山道鵜沼宿〜太田宿 2020年11月

琵琶湖一周サイクリングをこなし、あとは冬を迎えるばかりだったのですが、なるべく体力が落ちないように走れるときに走りたい。新型コロナウイルス第3波感染者が増加する中、あまり遠出はできず、2年前に走った木曽川流域のコースを再度走ってみることにしました。


早朝に起床、四輪に妻の自転車も合わせて2台積み込み出発。意外に交通量の多い東海北陸自動車道を北上し、JR可児駅前のパーキングに四輪を駐車、自転車を下ろして走り始めました。


自転車を下ろしてサイクリング開始


名鉄広見線沿いの景色

西へ、名鉄広見線沿いの県道を進んでいきます。そこそこに交通量があり、決して走りやすくはないものの、一度走った道だからか、それに琵琶湖サイクリングで体力がついているせいか、スムーズに走れます。とはいえ気温8〜9℃、寒いです。日中気温が上がるからと甘く考えて防寒装備をおろそかにしたことを後悔していました。
岐阜県から愛知県犬山市へ入り、犬山中心街本町通りに着くと、観光地らしく賑やかです。だけどコロナの影響でさほど人出は多くないように見えました。


犬山のカフェを再訪


モーニングをいただきまったりと

2年前に訪れた小さなカフェを再訪。騒がしい本町通りの店舗群とは違い、穏やかでゆったりした空気が変わっていません。周囲に流されることなく、落ち着いていて、しっかりしている、店主のお兄さんの人間性が現われているようです。
この日のコーヒーはインドネシアのシングルオリジン。それなりに苦みがあるのに雑味がほとんどない。わずかな甘みも感じます。冷めてきても味が変わりません。店主のお兄さんによると、焙煎してから熟成させることでこの風味が出せるそうです。勉強になりました。


鵜沼のカフェは無く更地に


旧中山道鵜沼宿

騒がしい本町通りを早々に抜け、犬山橋を渡って鵜沼駅周辺まで来てみると、以前ランチをいただいたカフェは跡形も無く更地になっておりました。こういうこともあります。先を急がずにその時その時しっかりその場を味わうことが大切だと改めて思いました。
大安寺川沿いを北上、旧中山道鵜沼宿から進路を東へ、国道21号の旧道に合流し、交通量の多い道をしばらく木曽川沿いに進んでいきます。


渋い食堂でお昼


とんちゃんが温まる

県道沿いのレトロな食堂で昼食にしました。妻はけいちゃん(鶏肉のみそだれ焼き)、私はとんちゃん(豚ホルモンのみそだれ焼き)、ごはん中サイズをオーダーするとどんぶり一杯で大ボリュームでしたが、とんちゃんの豆味噌ならではの濃厚な風味でごはんが進む! 冷えていた体が温まりポカポカに。旧街道筋の店舗は時折通過する大型トラックの音が響き、揺れるだけでなくJR高山本線の線路沿いでもあり、電車が通過するときも揺れます。電車と大型トラックが同時に通過すると店全体が震え、とっても味のあるお店でした。

2年前は下調べせず走る機会を逸した木曽川沿いの堤防道路:ロマンチック街道を、ゆったりと走って行きます。並行する旧街道とは全然違う穏やかな空気が嬉しい。散歩する人や自転車も少なくないようでした。


木曽川沿いのロマンチック街道


なじみのカフェ

旧中山道太田宿を経由し太田橋を渡り、なじみのカフェに寄ると、ママさんが笑顔で迎えてくださいました。
様々な人たちが訪れるカフェは、この日女性のお一人さまばかり。群れてない人たちです。中には複雑な事情を抱え、人生相談する方も。優しいママさんはそれぞれに話を聞き、ときには優しく諭すことも。他人にすがり、他人のせいにするのではなく、自分で生きてゆかねばならない、そんな話が聞けるのも人格者のママさんならでは。私も不甲斐ない自分自身を、不甲斐ないなりに修めてゆかねばなりませんね。

パーキングに戻ってサイクリングは終了、今回の走行距離は約30km。自転車を四輪車に積み込み、東海北陸自動車道を走って帰宅しました。
穏やかな秋の日、こんなのんびりサイクリングもいいものです。
                           (おしまい)