小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2024/09/08

2015 RALEIGH CRN ツーリングカスタム

クラシック志向のロードバイクをツーリング仕様に

CRN全体
ロードバイクというカテゴリーの中でもレース志向ではなく、少々ゆっくりと流すのが合っているようなCRNを、旅仕様にカスタマイズ。数泊にとどまらず、意外にももっと長期の旅に連れ出すことも可能です。
私の貧脚に合わせて速度レンジのダウン化も行いました。


ハンドルまわり
フロントバッグ 地図を入れるフロントバックは旅に必需品でして、Anchor C9で使っていたRSAサンバッグスのType8をそのまま転用。しっかりとした帆布製で走行中にグラついたり片側に寄ったりすることが無く安心して乗っていられます。私には容量たっぷり、蓋が後ろ開きで使いやすく、ポケット類も便利です。上面のマップケースも地形図だけでなく、オートバイ用のツーリングマップル本が入るようサイズを広げていただきました。大量生産品には無い造りで、年月を経てよれていく風合いも楽しみつつ愛着を持って永く使っていけそうです。価格は¥21,000でした。(税込、13/11月) 取り付けはハンドルバーへ直に。数年間使用したFogliaマルチマウントハンドル用は取り外しました。CRNは標準で5700系105のSTIレバーが装備され、変速ワイヤー経路と干渉しないだけでなく、シフトストロークが少なめでシフト操作時のバッグとの干渉は皆無。

バーエンドにはバックミラーを。ドロップハンドルに取り付けたバックミラーは、フラットバーに比べて見難いものの、私にとっては半ば必需品です。

ベルは当初VIVAのものを使っていましたが、大きさの割には音量が控えめで今ひとつ力不足。そこでGIANT DEFY3でも使っていた扇工業SOUNDRUNNER ひびきベル(ゴールド)をアヘッドステムスペーサー位置に取り付けました。ピカピカでよく響き、音量十分。しかし音色が心地よく刺激が少ないため、歩行者にも四輪車にも気づいてもらえないことが時々あります。価格は¥1,000(税別、15/10月)

フロントキャリア フロントバックを下から支えるフロントキャリアはNITTO M-18。意外にがっしりしています。少々重い荷物を入れてもしっかり支えてくれることでしょう。パニアバッグも装備すれば大量の荷物を運搬できます。ロードバイクのルックスにまるで合いませんけれど。
キャリア前部にライトホルダー。パニアバッグ装着の際はここにライトを装着します。
フロントフォークにもライトを。こちらはパニアバッグ装備状態では使えませぬ。

サドル
サドル Anchor C9に乗っていたときから使い続けているLESADORブランドのOsprey Standard。当初は定番と言われるBROOKSにしようと思い、名古屋の有名自転車店に行ったのですが、これでもかと多種多量に展示してあって、ちょっと気が引けてしまいました。
Osprey Standardは分厚い革が特徴で新品はカチカチ、押してもまったく沈みません。しかもツルツルで、まさに硬質プラスチック。覚悟してはいましたが、自転車に取り付けて走ってみると、酷い乗り心地で、尻の坐骨部分がイタイ。初めはその坐骨部分の尻の皮が擦り切れて出血まで経験しました。
その後は尻の皮が多少厚くなったのか、路面からの振動をまともに伝える乗り心地に多少慣れたのか、快適とはいえないまでも苦痛ではなくなってきました。
2年以上経過、おそらく2,000km前後走行してから、とうとうスイートな乗り心地に。長距離走行でも普段着のままで問題なし。パッド内蔵インナーやレーパンの必要性を感じません。馴染むまで時間がかかりますけれど、もう革以外のサドルには戻れません。価格は¥12,800でした。(税込、11/11月)

[追記 20/02/23]
サドル張り調整 使い始めてから8年以上が経過、相変わらず乗り心地はいいのですが、若干ヘタってきたような気がします。
革サドル特有のアジャスターボルトを調整しました。ほかに、さほど気を使ってなかったせいか、側面の穴に通してある革紐が劣化して切れてしまいまして。小さい穴に太めの革ひもを通すスキルは持ち合わせていないので、レザークラフト用のナイロン糸を張り過ぎないように通しておきました。

サドルバッグ
サドルバッグ RSAサンバッグスのType2。オーダーメイドで拡幅、底面にサドルバッグサポーターに固定するマジックをテープ追加しています。あまり大型ではなく容量が少ないかのように見えますけれど、以前使っていたOSTRICHのSP-731よりもたくさん荷物が入り、旅には重宝します。帆布製で長く使えそう。価格は¥22,000。(税込、15/8月)
なお、Type3は上下高さがあってサドル下のスペースに入らず断念。
サドルバッグサポーターはCRN購入時にOPTIONで装備しました。

チェーンリング
チェーンホイール CRNのクランクはshimano Tiagraのコンパクトクランクが装備されていて、自転車本体の価格のわりに奢った装備ではありますが、貧脚の私にはアウター50Tが踏めません。
荷物を積載して旅に出ることも考え、SUGINO PE110S-44Tへと思い切って換装しました。ふだんからアウターをメインに使え、少々の上りならインナーに落とすこともありません。

ペダル
CRNはペダルレス仕様。Anchor C9で使い続けたMKS SYLVAN LITEをそのまま使い続けています。2009年当時は約¥2,000で現在カタログ落ち。それほど劣化も感じず快調です。トウクリップとトウストラップもC9から転用しました。

[追記 22/11/27]
ペダルをオーバーホール 使い始めてから12年以上、年月を経ても回転は滑らかで劣化を感じることはありませんでしたが、キュルキュルという異音がするようになり、初めて分解清掃しました。樹脂製のキャップが固着していてなかなか外れず、千枚通しを使う要領で錐をキャップに突き刺して外すしかありませんでしたが、それ以外は至極順調に作業できました。キャップと反対側、ペダル軸の車両側シールがやや甘いのかベアリングがかなり汚れており、もっと早くメンテナンスすべきでした... 清掃とグリスアップを行い踏み心地が滑らかに。異音はほぼ解消、ごくまれに小さな異音が鳴る気がします。メンテナンスを怠ったせいでベアリングに傷が入ってしまったのかもしれません。(22/7月作業)

カセットスプロケット
荷物を積載して旅に出たとき、10%勾配以上の上りに出会うこともあります。フロントダブルのインナー34Tはこれ以上小さくできず、リア側を大きくするしかありません。
交換前:12-13-14-15-17-19-21-23-25-28T (Tiagra 10S)
交換後:11-12-14-16-18-20-22-25-28-32T (MTB用 SLX)
これで1:1に近づきました。変速性能は落ちたのでしょうが、貧脚の私にはそれよりもローギア化のほうがはるかに重要。10%前後以上の上り勾配のときに絶大な効果を発揮します!

リアディレーラー
リアメカ 上記スプロケットの換装に伴い、リアディレーラーもロングゲージ化を余儀なくされました。Tiagra 4600-SSを、105 RD-5701-GSへと変更。交換前後の比較はできていませんが、快適な変速性能です。
ただし歯数の大きいロー側になると、ワイドレシオのせいでさすがに変速レスポンスがぐっと落ちます。



タイヤ
グラベルキング 標準装備のPanaracer Closer Plusは実に快適なものの、荷物を積んで知らない道を走るには少々頼りないように感じることもあり、Panaracer GRAVEL KING 26Cへ換装。
想像よりもずっとフツーな感触で巡航もユルイ加速も制動も違和感がありません。もっとも30km/h以上での巡航には向いてないと思います。Closer Plusに比べればやや重くて軽快感が薄れ、乗り心地も少しだけ硬め。その反面、ケーシングがしっかりしているせいか荒れた路面での安心感があって、濡れて滑りやすい路面でもグリップ力が高いのは、知らない道を走るような旅に向いていると思います。以前乗っていたAnchor C9で履いたPanaracer Tourer Plusに比べても乗り心地が良く快適性が向上した感触。
少々残念なのが外気温5℃前後以下になると急に乗り心地が硬くなること。ケーシングが丈夫なこととトレードオフなのかもしれません。

[追記 21/02/07]
使い始めてまる4年が経過する頃にはトレッドがボロボロに劣化し、タイヤサイドに深い亀裂が発生。周方向ではなく径方向にキレイに一周するかのような亀裂なのでサイドカットではありません。乗っていないときは屋内保管していますが耐用年数限度ですね。同じPanaracer GRAVEL KING新品に履き替えました。
価格は¥4,180×2。(税別、20/11月)
妻のGIANT AVAIL2にも同じタイヤを使っていて、こちらは屋外保管ですが劣化度合いは同程度。4年経つ頃には新調する予定です。

ブレーキシュー
2015 CRN標準装備のブレーキはSHIMANO 4600系Tiagra。初期はまずまずだったものの、だんだんと初期制動が甘くなってきました。劣化した標準ブレーキシュー:R50T2をSHIMANO ULTEGRAグレードのカートリッジシューセットBR-6800用R55C4に換装しました。
ツールを利用してブレーキシュ交換 初期制動が自然なフィーリングで握り込んでいったときの効きが良くなりました。高速域からの制動もある程度良さそうです。価格は¥1,309×2(税込、17/4月)
交換作業の際、画像のようにJagwireブレーキパッドチューナーWST029を使ってみました。細かい人には向かないかもしれませんけど、トーイン調整が比較的容易で完璧を目指すのでなければこれで十分。価格は¥1,291(税込、17/4月)

ブレーキシュー交換 [追記 24/09/08]
ブレーキのタッチがいくらか悪くなっているのはわかっていましたが、ブレーキシューを換えてから7年以上も経過していました。外して見てみると表面が完全に硬化し、限界をとっくに過ぎてしまっていました。
R55C4新品のシューは、当たり前ですがしっとりタッチ。早く換えるべきですね。価格は 2ペア(1台分)で¥1,155。(税込、24年6月)

ソーラーバッテリー+LEDの尾灯
尾灯
SirrusにつけていたものをC9に、さらにCRNへと移植して使い続けています。
電池交換が不要で、暗いときだけ点滅する、おりこうなコイツはツーリング中、不意にトンネルに出くわした際も存分に活躍してくれます。



残念なのが市販のマッドガード取付不可なこと。オプション設定のマッドガードがあるものの、輪行作業が手間どりそうなので、マッドガードを付けずに運用中です。