小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2024/5/26

旧東海道〜尾張國2024春 2024年4月

新型コロナウイルスが5類に移行して約1年、今年のGWは多少遠出したい。
その前に、輪行の練習を兼ねたいという妻の要望を汲んで少々まとまった距離を走ることにしました。


朝はそれなりに寒く、気温15℃くらいでしょうか、ウインドブレーカーを着て自宅を出ました。
2024年は年度末ごろから仕事が急に忙しくなり、ストレスが高くまずい状態が続いていました。しかも寒かった3月から、4月は急に暖かくなって頭が鈍く、うまくはたらかない状態。これから最寄り駅で輪行作業して電車に乗るイメージが全く湧きません... まぁ考えてもしかたない、体が憶えているでしょう。
最寄り駅に着いて輪行作業を開始。頭は何をすれば良いのかイメージできないのに、やはり体が憶えていて作業が進みます。しかし、40年前の18歳時分とやってることが変わらないという... 進歩がないといえばいいのか、これはこれで驚くべきことなのかもしれません。人間は進歩しているようで、中身が変わってないのかもしれません。

朝の名鉄快速特急は平日ほどではないにせよ混雑していました。大きな輪行袋が他の乗客の邪魔になってしまい、申し訳ありません。乗客の多くが若い人たちで、グループ客ではなく、おそらく仕事。シニア客のグループはレジャーか買い物でしょう。
神宮前駅で降り、東側ロータリーで自転車を組み立てます。この期に至ってもまだ走るイメージが湧かず、体が憶えているとおりに自転車を組み立て、走り出しました。


駅近くのカフェ


まずモーニングセットを

すぐ近くのカフェで腹ごしらえを。店内は初めガラガラでしたが、じきにシニア層の常連さん達でいっぱいに、賑やかになりました。ホットコーヒー¥420にモーニングサービスを。ゆで卵にたっぷりのサラダ、極厚トーストがボリュームいっぱいでありがたい! コーヒーは旨みも酸味も少なく苦みが目立つ味ですが細挽きの雑味は少ない。こういう豆なのでしょう、これはこれで悪くありません。
腹が満たされ、カフェを出発。新堀川沿いを南へ、国道1号線に出てから東へと進んでいきます。この旧東海道を何度も通っていますけど、ところどころ街の風景が変わっていることに気づきます。古く渋い喫茶店が閉業されたのでしょう、普通の住宅に、などなど。街の小さなお店が閉業されるのはしかたのないことでしょうが、人々が集う場所が失われるような、少々寂しい気もします。


山崎橋を越えて呼続へ


笠寺の一里塚

堀田から山崎橋を越えて呼続を抜けていきます。穏やかな春の週末なのに人通りはほとんどありません。人口密度は高いはずですけれど。また1軒、以前は営業されていたのに、閉業になったぽい喫茶店を見かけました。

笠寺観音を通過、笠寺の一里塚で小休憩。日が高くなり暑くなってきました。旧道を走って鳴海宿を抜けていきます。途中の渋い喫茶店、いつか入ってみたい。いつかなんて言ってると閉業になってしまうかもしれません。早めに来なければ。

踏切を渡り、有松へ入ると、行楽日和の週末だというのに観光客がほぼゼロ。もしかしたら以前ちょとしたブームだったのが、今終わったのでしょうか。それとも何かしかけないと続かないのでしょうか。難しいですね。
中京競馬場前から前後へ入り、知る人ぞ知る、住宅街の中の老舗喫茶に到着です。


老舗喫茶に到着


日替わりランチを

日替わりランチ¥950 はソースヒレカツと白身魚のピカタ。ヒレカツは上質のしっかりした分厚い肉が旨い! ピカタはふわふわ、手作りのタルタルが絶品! 30分以上待ったけれどそんなの関係ありません、手作りの味がすばらしい! 食後のコーヒーもおいしい。細挽きじゃない深煎りでコクたっぷり。妻のお気に入りです。

食後、腹パンで走り出します。豊明を過ぎて刈谷から知立市街を抜けていきます。

旧東海道の松。きっと長年、浮世の変遷を見続けてきたことでしょう。人間、一人一人はちっぽけな存在です。生死に比べたら、抱えている悩みなんて、ちっぽけ過ぎて、たいていたいしたことじゃないのだろうか。

安城市に入ったあたりからなぜか風向きが変わり、向かい風になってしまいました。予想外でしたが抗ってもしかたありません、諦めて淡々と走ります。
相変わらず頭が冴えない状態が続いています。ですけどこうやって走ることで、やっかいなことや嫌なことへのストレスが減った気がします。きっと、たいしたことじゃないですよね。


肝心のGWは、計画していた期間が3日間雨... 無理せず、自転車で走るのは諦めました。いずれまた機会があることでしょう。
                           (おしまい)