小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2018/05/13

春の旧東海道 '18 2018年4月

例年になく厳しい寒さだった冬が終わるか否や異様に暖かい日が続いたり、寒の戻りがあったり。ボヤボヤしている中、桜前線が駆け足で通り抜け、完全に機会を逸してしまいましたが、まぁいいでしょう。難しいことは考えずに今回は豊橋まで、ゆるりと行きましょう。


当日の最低気温が1.3℃。寒いはずです。ネックウォーマーにヒートテック、セーターを着込んで走り出しました。順調に藤川宿を過ぎ、本宿、赤坂宿。


藤川宿


御油のカフェ

寒さで体力を消耗したのか腹が減ってきました。もう少し続けて走れそうでしたけれど、空腹に加えて花粉にやられた目が痒いのを通り越して、目の奥が痛くなり頭痛が始まりそうな気配... 先を急ぐわけでもないですし、御油のカフェでモーニングを補給。ちょっと大げさかもしれないと感じたものの、実はこの後やらかしてしまったため、結果的にここで補給して大正解だったのでした。

お腹も満足し出発。順調に御油を抜け... 佐奈川。ここでやらかしてしまったのです。計画では佐奈川を過ぎて豊川(とよがわ)に出たら豊川沿いに北上するつもりでしたが、何を間違えたのか私は佐奈川沿いを北上しはじめてしまい、何だか地図にない地名ばかりだなあと感じつつもまぁいっかと走り続けてしまい、間違えたことに気づいたのは名鉄豊川線の踏切にぶち当たってから。あれ? いつの間にか豊川稲荷近くまで来ていまして、全く違う方向でした。間違えたときの地図までは用意していませんので現在位置がわからない... カンで方向を定めて走るも土地勘が無く、さっぱりわからない。困って余裕がなくなった私でしたが、同行の妻は怒り出すこともなく、誰かに道を尋ねようと、あまり地理に明るくなさそうに見えた(失礼)年配女性に訊くことに。やはり違う方角へ走っていたことがわかり、JR飯田線の牛久保駅の場所をおしえてもらいました。良かった。ありがとうございます。
教わったとおりに南進し、牛久保駅横の踏切を渡って豊川(とよがわ)に出ることができました。豊川を越えてさらに南へ。
だんだん暑くなってきました。20℃を超えたかのような感触です。慣れない暖かさに少々グロッキーな状態になったところで目的のカフェに到着しました。


久しぶりに訪れたカフェ


和風オムライス

ランチタイムの最中はとても忙しそうな、若い店主でしたが、団体客がはけて少し手が空いたときに私たちに話しかけてくれました。自転車旅にもご興味がおありとのことで前年秋に走った山口県の秋吉台や北九州の門司の話をじっくり聞いてくださいました。また、スタッフの若いおねえさんはご親族が佐賀県出身で何度か佐賀県に行ったことがあるそうで、私たちが前々年に佐賀県に行った話をすると急に話が弾み、唐津くんちだけではなく、特にグルメ:魚ロッケ、トンネルハムといったローカルな話題で盛り上がりました。こんな中高年夫婦相手に、ありがとうございます。

名残惜しくもカフェを後に、来た道を戻り、途中から向きを変えて昨年も訪れたなじみのカフェへ向かいました。北西の風に向かっていくのでなかなかペースが上がらないものの、無事に到着。
駐車場がガラガラだったのでまさか休業では?と心配しましたが営業されていてほっとしました。奇跡的に他にお客がいません。ママさんと私たちはしばしの間、ゆっくりと話をさせていただきました。カフェのこと、プライベートなこと、そして人生のこと...


なじみのカフェ


出色のアップルパイ

「会社勤めを続けることはツライですよね」
仕事の話は一切したことが無いのに、ママさんに急にそう言われ、ちょっと動揺しました。世間に合わせることができない、私の性根を既に見抜かれています。集団行動に馴染めない私のことを、それでもママさんはしっかりと受け止めてくださる、器の大きい立派な方。ありがたいことです。

帰路は近くの駅から輪行しました。手順を忘れたわけではありませんが、半年ぶりくらいなせいか、勘所を忘れていて思い切り手を汚してしまいました。まぁ、いちいち気にしない。
今回の走行距離は57km。体がまだ硬いままな春のサイクリングとしては適度かと。
                           (おしまい)