旧東海道〜尾張國2022初秋 2022年10月
長期間続いた新型コロナウイルス第7波がやや落ち着いてきた10月上旬。10月終盤に自転車旅を考えていて、ある程度気分を盛り上げようと、また、実際に輪行の練習もしておこうと軽く走ることにしたのでした。
10月初めはこの時期としては記録的な暑さが連続し、日中は30℃近く。日なたはもちろん30℃超。ところが2日前から気温が急降下、日中の最高気温が16℃、11月下旬並みの寒さに。体調管理をと言われても、頭ではわかっていても体がついていきません。風邪ぽい症状に陥り、元気が出ない状態。当日朝も出発時15℃で厳しい寒さとは言えないものの、気分がおかしくて、走る気ゼロ。往路輪行し走って帰宅するイメージが全く湧きません。最寄り駅での輪行作業も、慣れた作業なのになぜがとても面倒に感じるほどでした。
電車内はそれなりに混雑していて少しだけ暑さを感じます。寒くなく助かりました。神宮駅前で降りて自転車を組み立て、妻指定の喫茶店でまずモーニングを。
神宮前駅で自転車を組み立て
分厚いトーストのモーニング
老舗喫茶では多くが常連客なのでしょう、様々なやりとりが日常のリズムを作り出しているようでした。そんなリズムのなかに身を置くのも、自転車旅の一つの要素でもあります。トイレから出て来た初老男性の、派手に濡れたズボンが目に入ってしまいました。何事もなかったかのような表情をされていましたが、尿漏れなのかもしれません。私もいずれは他人事ではなくなる可能性があるのでしょう。
山崎橋
笠寺の一里塚
今回は七里の渡しには寄らず、堀田へ直行、山崎橋を渡り、呼続と走っていきます。ラッキーなことに北西の風、追い風であります。寒さが心配でしたが寒くはなく暑くもない。走る前は不安いっぱいの体調でしたけど、走り出したら追い風のおかげでフツーに走れます。よかった、上り坂も負担に感じません。
笠寺観音ではごく小規模の市が開催されているようでした。寄ってみたい気もしましたが、腹が減ってきたこともあって先を進みます。それにしてもここまで、小さな個人店、特に小さな喫茶店の数々が閉鎖せず変わらずに営業されています。コロナのみならず、物価高騰、中でも食料品や電気、ガスの値上げが尋常でなく、相当に厳しい経営であろうことが想像できますけれど、地域の方々と共に頑張っていらっしゃる。算盤勘定ではない、その前向きな姿勢に、通りすがりの私が元気づけられる気がしました。
有松では大勢の観光客を予想していましたが、この日はまばら。急に寒くなった気候が影響したのかもしれません。それでもコロナ前の賑わいには遠く及ばない印象。以前のように人の往来が増えて少しは賑やかになってほしいです。
お昼は前回訪れたハンバーガー店ではなく、前後の隠れた(?)名店へ。
この日の日替わりランチはミンチカツ&チキンのクリームシチュー、ドリンク付き。
ミンチカツは良質な手作りハンバーグにパン粉をまぶして揚げた手作りの味、シチューはボリュームたっぷり。ごはんはどんぶりが標準サイズ。どれもがおいしくてすばらしい。妻も絶賛していて、近いうちにまた来たいと申しておりました。
隠れた(?)名店
日替わりランチがすばらしい!
満腹になった腹を抱えて豊明から境川を越え、刈谷へ。もう半ば走り慣れた道、所要時間を短く感じるのは追い風のせいでもあるかもしれません。途中、コンビニで1回ひと休みしただけで順調に帰宅いたしました。
少々風邪気味、寒暖差で自律神経が疲弊していた感はありましたが、体力的な不安は解消、体を動かしたおかげで徐々に気持ちが上向いたのも良かったです。
(おしまい)