2015 GIANT DEFY3 タウンライドカスタム
ほぼローエンドなロードバイクを通勤や街乗り用途へ
エントリークラスなことからマルチに使えるとはいえ、GIANT DEFY3はまっとうなロードバイクであり、街乗りクロスバイクの代わりにはならないキャラクターです。
そんなDEFY3に近距離/通勤用としてのカスタムを施し、街乗りはもちろん中距離程度までは快適に走れるようにしていました。
2015年5月に購入し近距離/通勤用として運用中、7月四輪車との事故に遭い、約1ヶ月の修理期間を経て再開したものの、10月上旬に対向右折四輪車との交通事故で残念ながら廃車となってしまいました。何かのお役に立てるかもしれず、記録として残しておきます。
ハンドルまわり
以前Specialized Sirrusで通勤に使っていた、OSTRICH F-516のフロントバッグを継続使用していました。価格は¥3,688。(税込、13/12月)
ハンドルバーにFogliaマルチマウントハンドル用(ホームセンターで¥1,580×2)を介して取り付け、下面はフロントキャリアに直接載せるようにしています。着脱がちょっと面倒な反面、しっかりと固定されるのでバッグに重量物を入れても安心です。
デュアルコントロールレバーの変速ワイヤーには “変速バナナ” という部品をつけて経路を変更、フロントバッグと干渉しないようにしました。
バーエンドにはバックミラーを装着。
2015年7月に四輪車との事故に遭い、曲がってしまったハンドルの代替にとカタログ掲載モデルのCONTACT DROPへ交換。人間工学的に設計されたリーチ&ドロップだそうですけれど、私には特に好印象というわけでもなかったです。
サイクルコンピューター
Specialized Sirrus→Anchor C9と使ったサイコン:CATEYE VELO9を引き続き運用。電池寿命が長い(3年)ところがポイント。スピードメーター、平均速度、MAX、トリップ、オドなど、数字が好きな現代人は嬉しい機能が揃っていますが、私はほとんど時刻を見るためにだけ使いました。価格は¥1,800でした。(税別、14/5月)
DEFY3にはGIANTのロゴが入ったベルが付属していましたが、打ち子の部分がプラスチックで耐久性は低そうなため扇工業製SOUND RUNNER ひびきベル(カッパー)という社外品を購入。Aヘッド専用品で邪魔にならない位置へ取り付けできます。耐久性が良さそうで響きが良く音量も十分。しかし音色が心地よく、嫌な周波数がしないせいか、たまに気づいてもらえないことがあるのが難点か... 価格は\1,000。(税別、15/7月)
ホイール
2015年7月の四輪車との事故でノーマルホイールが歪んでしまったため、代替として選んだGIANT P-SL1。損害の賠償ですので選択肢は無く、GIANTのカタログモデルから半ば自動的に決まりました。
ノーマルの32Hに対し、P-SL1はフロントが18H、リアが24H。乗り心地が悪化するかと心配しましたが、全くそうしたことはありません。剛性感が程よく軽量なだけでなく、ハブの回転が滑らかで、加速しやすく、ペダリングを止めても失速しにくい。ホイールを変えると走りが変わることを実感できます。ただしDEFY3だけの特徴なのか私の感覚がおかしいのか、ノーマルに比べてさらに走っている実感が薄くなります。速さや効率を求めるには良いホイールなものの、そこまで求めない場合はノーマルのままでも特に不都合は無い印象でした。
フロントバックを支えるフロントキャリアは車軸取り付けタイプのGIZA YFA-23GA CAF016を。価格は\3,132。(15/5月)
DEFY3のカーボンフロントフォークにはポン付けできず、車軸部分はVIVAクイックエンドアダプター前用を介して取り付け、キャリパーブレーキとの共締め部分は金具を斜めに加工しました。
ホイール軸ボルトの長さが不足気味で、クイックシャフトのナットがかかりにくくなり、幅広のワッシャーを介して一般的なM5ナットを使いました。
キャリア前部にライトホルダーを設置しライトを装着。
フロントフォークにもライトホルダーを。
ブレーキ
DEFY3には評判の良くないTEKTRO R312が標準装備されていて、購入時に自転車店の店主から真っ先に交換を勧められ、装着したのがSHIMANO SORA BR-3500。ロード用コンポーネントの中では最下位に近いものの、意外によく効き、ブレーキタッチも好印象。私にとっては十分で、Tiagra4600系とあまり変わらない気がします。フロント¥2,671、リア¥2,366でした。(15/5月)
チェーンリング
DEFY3にはSHIMANO SORAのコンパクトクランクが装備されていて、貧脚の私にはアウター50Tが踏めませぬ。
街乗り用途としてSUGINO PE110-44Tを選択しました。ふだんはアウターのみ使用し、キツイ上りやそうでもないけど汗をかきたくないときにだけインナーを使います。
変速性能悪化を心配しましたが杞憂でした。ただし、換装してしばらくすると踏み込んだときにペキパキという音が出るようになりました。インナーからも音が発生するのでアウターが原因とはいえず、クランクの点検やネジ部清掃&グリス塗布などいくつか手を打った後、徐々に解消していきました。
また、下りでスピードが乗ったとき、段差などで車体が跳ねるとチェーンが外れるトラブルが発生。とりあえずチェーンのリンクを詰めて、リアディレーラーのテンションを少し上げました。
カセットスプロケット
標準装備のSRAM PG950 9S 11-32Tはわずかにピッチが広いのか、3500系SHIMANO SORAリアディレーラーとの相性が今ひとつで、トップ側を合わせるとロー側へシフトダウンしにくくなり、逆にロー側に合わせるとトップ側へのシフトアップが鈍くギア鳴りします。妥協して使えば使えないこともありませんが、高額な費用ではないので我慢することもありません。SHIMANO CS-HG50-9S 11-32Tへと交換したところ、悩んでいたのが何だったのだろうというほどスムーズに動作。SORAグレードですから、抜群の変速レスポンスというわけではないものの、コンマ数秒を争うレースでもない限り、慣れてしまえば十分です。しかし交換後たいして走らないうちに事故でDEFY3が全損。残念...
価格は¥2,336でした。(15/9月、税込)
ペダル
DEFY3標準のフラットペダルから、MKS SYLVAN LITEへ交換。Specalized Sirrusに乗っていたときに使っていて、約10年経過したにもかかわらず、新品並みに回転が滑らか。わずかに表面錆が見られるものの、信頼感や工作精度の高さはさすが日本ブランドです。(2006年購入、約¥2,000)
サドル
DEFY3に標準装備されていた純白の薄いサドルを使う気がせず、C9でしばらく使っていたLESADORブランドのSPARROWを。C9には合っていたのにDEFY3ではとてもカッコ悪いです。¥8,800。(税込送料別、15/1月)
座面が広いので坐骨を広範囲で受け止めてくれる半面、積極的なペダリングには不向き。それと革の厚みが5mm以上もあり、しばらく馴らしが必要になります。私の場合、馴染んでくるまで1,500km以上かかりました。
フェンダー
不意の雨やウェット路面に備えてアキワールド ONE-TOUCH FENDERを使っています。リア(FD-SW-015)はほぼ無加工で取り付けできますが、フロント(FD-SW-014)は残念ながら金具を加工する必要があります。しかも金具の強度があって、バイス台が無いと私のように加工に苦労するでしょう。タイヤとのクリアランスが心配でしたが標準の25Cタイヤなら特に問題ありません。
当初、ショップおすすめのBONTRAGER NCSフェンダーを装着しましたが、下記の問題点のため使用中止しました。
・タイヤとのクリアランスが無く、フロントは23Cタイヤでも7barで干渉
・ハンドルを切ると、ペダルのトウクリップと盛大に干渉し危険
・DEFY3の場合、信じられないほどカッコ悪い
スタンド
Sirrusで使っていた、TranzXブランドのセンタースタンドを使い続けています。街中では便利なのですが、DEFY3の車体重量が実用車としては軽いため、安定感に欠ける上、強風で自転車が倒れてしまうのが難点。
スキュアーシャフト
クイックリリースの代わりにTranzXブランドのSkewer T19 QRを。価格は¥1080。
ボトルゲージとボトルカバー
通勤の際、着替えなど荷物が多くてフロントバッグに一般的なサーモボトルが入らないとき、TOPEAKのボトルゲージに収めます。
ただしボトルゲージはサーモボトルよりもサイズが大きくブカブカ状態なので、飛騨刺し子のペットボトル用カバーを用いて収納。
適度な厚みがあり、頑丈な生地と造りはさすが日本製。飛騨高山のおばあちゃんの手作りです。