小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2015/01/25

2007 SPECIALIZED Sirrus豆カスタム

弱点対策というよりも個人的趣味によるカスタム例です。

フロントビュー 2010年から近距離&街乗り仕様にしたSirrus。近距離といっても、10km〜20kmの連続走行も楽にこなします。このあたりがクロスバイクの懐の深さでしょう。
消耗品を交換しつつ運用してきましたが購入から8年経過した2014年10月、ついに手放して次のオーナーの下へと渡りました。
その際、後付け部品を外し、ほぼ購入時の状態に戻しています。
下記は2014年10月時点での、戻す直前のカスタムメニューになります。


ハンドル幅縮小
Sirrusのハンドルバーは580mmという長大なもの。欧米人に比べて体格の小さい日本人にとってはやや広すぎる感があります。これを550mmへ縮小しました。たいしたことのない数値で、フツーに乗っているときにはそれほど差を感じることもありませんけれど、バーエンドバーを握ったときの違和感がずいぶん減りました。

パイプカッター 作業はそれなりに大変でした。
手ごろな長さの物に交換するのが最もラクなのでしょうが、探しているうちに面倒になり、オリジナルのハンドルバーを切り詰めることに。左エンドキャップ、右バックミラーを外して、左右のバーエンドバーを外して、シフター一体ブレーキレバーの位置をずらすところまでは想像通り。
ハンドルグリップ交換用の新品を物色しても良さそうなのが見つからなかったことから、再利用しようと思ったのが失敗だったかもしれません。カッターで切り裂けば容易に外れるのですが、寒い季節だったので、お湯で温めつつひたすら手作業でぐりぐり外しました。続いてパイプカッターでハンドルを切断。 外したハンドルグリップの取り付けが最大の難関。お湯で十分に温めたはずが、1/3程度まではよくてもそこから先がなかなか入ってくれません。KURE556など使えませんので、お湯に浸したタオルで温め… ひたすら力技ではめていきました。最後にバーエンドバーなどを元通り取り付けて完成です。

フロントバッグ
フロントバッグ 一時はカゴを取り付けていました。便利な反面、少々うっとうしい。それに通勤以外でカゴを使う頻度が高くはないことに気づき、外しました。
しばらく小ぶりのバッグをフロントキャリアとハンドルバーに固定して運用していたものの、通勤の際は弁当箱と水筒を入れると着替えが入らず、汗をかく夏とたくさん着込む冬は不自由しておりました。
バッグをいちいちベルトでくくる手間が面倒になってきたこともあって、OSTRICHのフロントバッグ F-516を、推奨のフックキャリアKを使って取り付けることに。
容量たっぷりな上、ワンタッチに近い手軽さで着脱でき、何かと忙しい通勤用途に向いています。しかし機能的である反面、伝統的な帆布製品に比べると味気なく旅の風情は薄いですし、下面ではなく横で支える格好なため、重量物を収めるには不安。弁当箱と水筒、着替えなどを入れて運用するため、後に下から支えるようにフロントキャリアに台座を設置しました。
通勤用途ではなく長距離走行に使う場合は、横をハンドルマウント、下面をキャリアに固定したほうが確実でしょう。私は当初そのようにしましたが、着脱が少々手間であり、しかも帆布に比べてコシのないナイロン仕立てが、走行中常に揺れ続けるのが気になってしまい、フックキャリアを後から追加購入しました。価格はバッグ本体が¥3,688、フックキャリアKが¥2,777でした。(いずれも税込、13/12月)

サイクルコンピューター
サイクルコンピューター 通勤自転車には特に時計が必要。防水の時計を探していたところ、安価なサイコン:CATEYE VELO9が目について購入。電池寿命が長い(3年)ところもポイントでした。スピードメーター、平均速度、MAX、トリップ、オドなど、数字が好きな現代人は嬉しい機能が揃っています。しかし、速度を競ったり、時間を争うような走りはしない私には、全くの過剰装備でした。スピードメーター表示よりも時計表示を大きくしたいぐらいですし、もっとも気に入らないのがスピードの横に表示される、▲または▼の表示。現時点の速度が平均より高いか低いかを示しているだけとはいえ、常時他人に評価されているかのよう。平均速度もカロリーもCO2表示も、私には全く意味がわかりません。電池寿命が尽きたら外してしまうかもしれません。

マッドガード
フェンダー
planet bikeというブランドのマッドガードです。輪行しないことで制約がなくなり、フルサイズのものをつけました。路面がヘビーウェットでも困らないし、水たまりを絶対に避ける必要もなく、お気楽に走れます。




タイヤ
タイヤ 2014年にBONTRAGER H2 700×28Cへ交換。トレッドゴムもケースも、これまで使ってきたタイヤの中では最も硬めでスピードが伸びますし、丈夫そうな反面、ウエット路面ではグリップが心許なく、乗り心地がよくありません。Sirrusはゴツくて重めなアルミフレームなせいか、もともとカタイ乗り心地なのですが、その特徴が顕著に出ます。乗り手のほうにある程度の筋肉が必要で、どっかりと尻をサドルに落ち着ける乗り方は合いません。短距離は問題なくとも長距離走行は疲れそうです。価格は¥3150/本(14/2月)で、スポーツ自転車用タイヤとしては入門クラスの値段。

デフォルトのタイヤは2,000kmも走らないうちにトレッド面がほぼフラットになり、細かいガラス破片を噛むようになって、パンク。→panaracer tourkinistに交換後、数年でタイヤサイドが裂けました。→Anchor C9に装着されていたBRIGESTONE DISTANZAは32Cというサイズなこともあって、乗り心地もよく、快適に走れていたのですが、タイヤサイドやトレッド面がひび割れてきて、2年ほどでチューブまで裂けました。→IRC METROは乗り心地や安定感がよく、悪くないタイヤでしたが、2年を待たずして表面のひび割れが深くなり、パンクが続いたことから、とうとう海外ブランドを使い始めました。

サドル
サドル Y's Road独自ブランド「逸品一品」のサドル。
手指で触る限り、あまり柔らかくはなく、快適ではなさそうですが、確かにしっかりと全体重を受け止める類の製品ではなく、前傾姿勢の自転車で尻を固定する役割を担うイメージに近いと思います。宣伝文句どおり確かにお尻が痛くなりにくく、コストパフォーマンスは良いです。
ただし私のだけでしょうが、使用開始から数日で表皮を止めているタッカー針が前方から次々に抜けてきてしまい、タッカーを持ってない私は剥がれてきた表皮端を汎用接着剤で留めて使用しています。安価な製品なのである程度の妥協は必要かもしれません。
価格は ¥1,650 (13/6月)。

ペダル
ペダル
MKS SYLVAN LITE(約¥2,000)を使い続けています。
ずっと前にMTBにつけていたトゥクリップ(推定20年モノ)がパックリと割れてしまったため、ストラップと共に新調しました。名古屋の自転車店で最も安価なものですが十分です。



チェーン&スプロケット
スプロケット リアスプロケットをデフォルトの12-25Tから11-32Tに換えて何年も使っていましたが、歯飛びがひどくなり交換しました。長距離は乗らないことだし、13-26Tという選択を。
ところが新品に交換後、期待に反してガラガラゴロゴロ、実にフィーリングが悪い。なじみの自転車店では、はたぼうさんの脚力ごときでチェーンが伸びるわけがない、と言われましたが、デフォルトのKMC Zチェーンを、シマノ純正チェーンHG-50(8速用)に交換すると、異音が解消、フィーリングは劇的に向上しました。チェーンが伸びてただけだったようです。清掃と注油を怠っていた代償でしょう。

ワイヤー類
変速フィーリングが徐々に悪化、調整ねじを回す機会が増えてきたこともあり、購入から6年経過したことだし、一部サビてきている前後変速ワイヤーに加え、前後ブレーキワイヤーの合計4本を交換しました。交換後は元のシャキっとしたフィーリングに戻りました。

スタンド
スタンド
街乗りにはやはりあるとガゼン便利。
Tranz-Xというブランドのセンタースタンドです。しかし安定性という点では今ひとつ。通常の位置につける大きめのスタンドのほうが安定していて街乗りに向いているようです。