静岡清水自転車道ツーレポ 2008/11月
オフ会ではときどき利用する静岡近郊。そういえば自転車では一度も走ったことがありません。ちょうど自転車道もあることですし、新幹線で行くにも ちょうどいい遠さかげんかもしれません。
静岡駅まで輪行です。車でお手軽に行ってもいいんですけど、少しでも “旅” 気分を味わうのなら、やっぱり電車での移動を組み合わせたい。今回は少しでも安く上げるため、全移動区間分チケットショップを利用♪ こういった節約も楽しいス。って、学生のころから発想が全然変わってないのはいいのか悪いのか...
豊橋駅から新幹線に乗り換え
静岡駅に着きました
新幹線で静岡駅に到着、南口で降りてサクサクと自転車を組み立てます。
その作業中、品のよさそうなご婦人が私に話しかけてきました。
「あの〜、中町へ行きたいんですけど、どっちに行けばいいですか?」
そう尋ねられても困るんです。私が地元民でないことをお話しし、お答えできないことを伝えました。ここは県庁もあり、城跡もあり、行政・文化・交通の要所。人通りが多いだけでなく、待ち合わせらしき人たちもいっぱい。ご婦人がなぜ私に道を訊いたのかわかりませんが、私がヒマそうに見えたのかもしれません...
自転車が組みあがり、南へ向かい出発です。
駅周辺はそれなりに交通量が多く、どうしても自転車通行可の表示がある歩道を走る羽目になります。スピードを出せないのは仕方ないとしても、段差がキツイところがあり、変なところで神経を使わなくてはなりません。
市立商高を過ぎたころから路肩が広くなり、歩道を出て車道を走ると、スピードも上がります。このときは薄日も差して絶好のサイクリング日和かと思いました。
快調に走っていると海に出ました。
ここから太平洋岸自転車道の一部区間: 静岡清水自転車道に入り、三保へ向かいます。
道は海岸沿いに続く、フラットな直線。国道150号と平行に走り、釣り人がそこかしこに見られ、晩秋でも寂しくはありません。
今日は風も穏やか。かなり曇ってきたのは残念ですが、この調子なら早々に三保に着いてしまうと思っていたら、途中でなんとなく気になる雰囲気を道の反対側に発見。
通り過ぎようとしましたが、なあに、時間はたくさんある。ちょっと寄っていこう。
久能山東照宮の入口
実は石段が続いていました
ちょっとのつもりが、頂上まで なんと1159段の石段が続いていました!
躊躇しましたが、老若男女が登る光景を見て、引き返すのも惜しくなり、そのまま登ることに。
ここは石段が不規則で、手摺も石造り。おそらく昔のまま大事にされているのでしょう、周囲を見れば ほどよく緑に手が入れられていて木々が生い茂ることなく、草が除去されることもなく、暗くなく明るすぎることもない環境を維持しています。
日ごろの運動不足の帳尻合わせとばかりに一気に登ってしまうのもいいでしょう。四季折々の美しい光景を想像しながら ゆったりと登るのも良いでしょう。石段を積み上げた先人たちの労苦に思いを馳せつつ、石の感触を確かめるのも悪くないでしょう。
バカは高い所が好き!
本殿まで さらに登ります
登りきったら 雨もパラつくあいにくの天気にもかかわらず、けっこう賑わっていました。どうやら石段を登らなくても、日本平からロープウェーでここまで来れるらしいので、訪れやすいところなのかもしれません。
汗まみれの体の熱が引いてきたところで下ります。やはり表参道の石段は空いていますけど、だからこそ自分のペースでゆっくりと、周りを見ながら下ることができ、ここが大事にされていることをしっかりと感じることができます。
さすが1159段。下りきったら膝がガクガクでした。でもサイクリングは始まったばっかり。気持ちを新たに、東へ向かいます。早くも右のふくらはぎがヤバイ。時おり鋭い痛みが走り、プルプルしかけてきました。ダメっスね、体力無くって。右足の力を抜き、ほとんど左足だけで走ります。
雨が降り始めたかと思うと止むという天候で、腹も減ってきました。春先は大渋滞であろう国道:いちごライン沿いのガランとしたハウスを横目に見つつ、ペダルを漕ぎます。
体力が尽きかけたころ、三保半島の付け根に到着、たまらず昼食を摂りました。
今日のランチセットは鮭とオムレツ。けっこうボリュームがあったのに、年甲斐もなくガッついてしまいました。サイクリストは体が資本。エネルギー源は食事です。その食事をしっかり摂れるということは、サイクリングを成功させる大事な要素なのです。
さて、食べたらガゼン元気になりました。
ペダルが軽い! これまでの疲労がウソのように飛ばせました。今日は食べたものを走るエネルギーに変換するという、理想的な状態になっているみたいです。それに潮の香り。嗅覚でも海を感じることができて嬉しい。
三保の松原入口
三保灯台
かつては観光客で賑わったという名勝も、その名残も感じさせないほど寂しい雰囲気だったのは、きっと天候のせいでしょう。少々散策した後、三保灯台まで一気に走り、自転車道はとりあえずおしまい。
天気も悪化してきたので県道を走り、長時間の雨宿りも挟みつつ静岡駅へ戻りました。
車内ではもちろんお弁当
おつかれさま
新幹線の車内では お弁当をパクつきました。これも輪行の楽しみの一つ。
これでビールが飲めるとサイコーなんですけど...
そんなわけで今回はちょこっと寄っただけの久能山東照宮がメインディッシュみたいになってしまいましたが、こんなショートトリップもまたヨシですね。
ちなみに翌日は激しい筋肉痛に襲われ、午後からはまともに歩くことも難しくなってしまいましたとさ。恐るべし石段、というか、ただの運動不足です...
(おしまい)