小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2024/03/24

2012 DAHON Visc P18 近距離買い物カスタム

スポーツ志向のフォールディングバイクをママチャリ的用途へ

Visc P18全体 2012年春に妻が購入、約1年後の2013年春に女性向けロードバイク:Liv AVAIL2を購入してからは折りたたんだまま、カバーを被せただけの屋外放置状態となっていました。処分したらダメという妻の指示でしたが、朽ちていく一方なのを見るのがつらく、私が乗ろうと2022年初めに再生作業を実行。

私自身既に複数台の自転車を所有しており、再び放置状態に陥るのを避けるためには他の自転車とは明確な差別化が必要。妻が乗らなくなったのは走行性能や使い勝手にあると考え、近距離買い物向けとしました。スポーツ志向の小径車としてはいささかもったいない使いかたですが、特に用途の近いクロスバイクと被らないよう、より低速域を意識しています。しかし今後放置しない自信があるわけでもなく、おこづかいも限られていることから、できるだけ費用を抑えるつもりです。

タイヤ
Visc P18標準装着はSchwalbe Kojak 20x1.35。グリップは良くても転がり抵抗を感じてあまり進まない印象。2012年当時、購入から半年もしないうちに妻から何とかするよう言われ、換装したのがSchwalbe DURANO 20x1.1。よく進むようになったのですが、その後約9年間の放置を経て完全に硬化しプラスチック板のように劣化。
タイヤはIRC JETTY PLUS 2022年現在、このDURANOは廃版。再生にあたり、走りよりも耐候性を優先させ、低予算で抑えようとIRC JETTY PLUS 20x1.25を選びました。
グリップ感はやや薄いながら、概ね20km/h前後以下ならウエット路面でも、0℃近辺の低温下でも十分。そもそも20インチの小径車にあまり安定感はないこともあって気になりません。転がりも重くなく、フツーに走れる印象です。リムにはめやすく、タイヤレバーが不要でした。価格は¥2,391×2。(22/1月、税込)
2022年の再生作業時はチューブとリムテープも同時に交換。チューブはSchwalbe 20×1.10-1.50(406)用、2個セット¥1,960。リムテープはSchwalbe 20インチ用18mm幅 FB18-406、2本入り¥500。(いずれも22/1月、税込)

ブレーキシュー
Visc P18標準装備のDAHON SpeedStop Vブレーキ、約9年間の放置を含む10年を経て完全に硬化したプラスチック消しゴム状に劣化、制動力激減な上にリムを削ってしまいそう。
ブレーキシューはBBBトライストップ クロスバイク:RALEIGH RFLで運用して印象が良いBBBトライストップ BBS-16OEへ交換。Visc P18で飛ばすこともないですし、十分な制動力です。タッチも好印象でスピードコントロールしやすい。SHIMANO製ブレーキシューに比べて雨天時の制動力がやや劣りますが、比較的シューの摩耗が少なく、ブレーキカスによるリムや車体汚れを多少抑えられます。
音鳴りもしませんが、RALEIGH RFLでの使用状況と同様、走行距離相応に摩耗していき、音鳴りするようになる可能性があり、その際は改めてトーイン調整する予定です。
価格は4個セット、簡易パッケージ版¥1,200。(22/1月、税別)

カギ
リアブレーキ台座に便利なリング錠を取り付けたかったのですが、Visc P18の場合、フレームに大きめの穴が空けられ、まずアダプターをセット。そのアダプターにVブレーキ本体をボルト締めする構造になっています。約9年間の放置のせいか、Vブレーキ本体とアダプターが固着し、ノーダメージで外すことができず、リング錠取り付けを諦めました。
別のワイヤーロックを再利用 しかたなく物置の隅に転がっていたワイヤーロック:2015年春、GIANT DEFY3と同時に購入したTRELOCK SK211を引っ張り出して使っていましたが、ワイヤーが硬くて使いにくく、諦めて再び物置へ。
何かないか物置を探すと、別の汎用ワイヤーロックが見つかり、以後こちらを使用中。
いつ購入したのか記憶が無く、RALEIGH RFLを購入した2016年ごろでしょうか。
価格はおそらく¥1,500程度かと。

スタンド
ダブルレッグスタンドへ変更 趣味として運用するなら標準装備の1本スタンドでも大きな問題はありませんが、買い物に運用して様々な場所に駐輪するとなると、標準のスタンドでは不安定で場所を選ぶ上に隣に駐輪する自転車に迷惑が及ぶかもしれません。多少重くなりますが、安定感抜群のAKI WORLD OPEN DOUBLE STANDへ変更。自転車側に台座がついているので取り付けは簡単。価格は¥2,760。(22/1月、税込)

マッドガード
買い物用として稼働率を上げるため、少々の雨でも、路面が濡れていてもあまり気にせず走れるようにしたい。輪行しないなら、あっても困らないマッドガード:AKI WORLD FULL FENDER 20 U-STAYを装着しました。ロードバイクと違い、クリアランスを気にすることなく装着終了。


マッドガード外観


ステー取り付けねじを変更

ただし付属のステー取り付け用プラスねじはトルクがかからず、駐輪するときなどマッドガードが何かに接触するとステーがズレてしまいます。そこで取り付けにトルクをかけられる、手持ちの六角穴ボルトに交換しました。 いずれ四輪車を手放した時の雨天時の近距離移動手段としても考えています。

カゴ
買い物に便利なカゴ 買い物用に運用するので見た目より実用性。スーパーやドラッグストアへの買い物帰りにエコバックに入れた食品や日用品を無造作に放り込めるのはやはり便利。カゴがあるとVisc P18に乗る機会が増えることでしょう。なければクロスバイクのRALEIGH RFLに乗って行きそうになりますから。このカゴ、はっきり憶えていませんが2000年以前に近所のホームセンターで購入、何年か使用した後、物置の隅に転がっていたものです。


ハンドル回り
ハンドル回り バーエンドのバックミラーと、度々の折りたたみの際にキズがついたと思われるベル、それにCAT EYEのライトブラケットは、2012年の自転車本体納車時に同時購入したもの。約9年間の放置を経て、そのまま運用中。





ハンドルグリップ
格安品グリップ 約9年間の放置を含む10年を経て、標準装備のハンドルグリップはボロボロに。予算を抑えるため、エルゴデザインの中で非ロックオンのPRUNUSハンドルグリップに換装。激安ママチャリ用とは異なり、さほど安物感はありません。ただしはめ込んだだけでは力をかけるとグリップが回ってしまい、エルゴの意味がありません...
私は妥協してそのままにしていますが、まともに使うには取り付けするときにグリップ用ボンドを使ったほうがよいです。
価格は¥1,199。(税込、23/7月)

サドル
サドル 約9年間の放置を含む10年を経た標準装備のサドル、クッション性はどうにか残っていたものの、表皮がボロボロ。そのまま使えないこともないのですが、逆にサドルに接する衣服を傷めかねない状態になってきました。
近距離用途ですし予算を抑えたいのですが、経験上、激安のサドルだとクッション性が劣悪で結局買い替えることになるので、ほどほどのレベルを探し、選んだのがGORIX GX-C19。やや固めな感触ですけれど、私にとってはクッション性が程よい印象。前後長が短いので長距離には向きませんが、短距離には何の支障もありません。雨水が浸み込むこともなく、快適に使えています。
価格は¥2,480。(税込、23/7月)

リアライト
ブラケットを付けてリアライト対応 夜間走行用のリアライトを装着するためのライトブラケット:CAT EYE SP-11を装着。画像のリアライトを他の自転車共用で使い回しています。これで一段と生活感にじみ出るルックスになったような...
価格は¥825(税込、22年3月)




ペダル
RFL標準品を再利用 標準装備のペダルは折りたたむためにシャフトが短く、踏面は樹脂製。少々滑りやすい上に強度的に気になります。もはや折りたたむこともないため、RALEIGH RFL標準のWELGO LU-893を再利用。当初は手で回すと回転が渋くゴリゴリでしたが、使い続けているうちにだんだん滑らかになってきたようです。他に所有している自転車と違い、トゥクリップは取り付けにフラットペダルのままにしています。近距離買い物用ですから。
物置で眠っていたペダルリフレクターも取り付けました。


カセットスプロケット
再生してすぐの頃はフロントインナーを使っていましたが、じきにアウターを使うようになりました。しかし貧脚の私にとって、標準のアウター53Tが少々重い。50T程度にしたかったのですが、PCD130のリプレイス品は2022年現在、かなり選びにくい状況。そこでリアのスプロケットに着目しました。
DAHON Visc P18の標準歯数構成が11-12-13-15-17-19-21-23-25。私にとって平地で13Tではやや重く発進しにくい。でも次の15Tでは発進が良くても巡航には脚が回りすぎてしまう。11Tが要らない代わりに14Tをはさめないか思案していたところ、思い出しました。10年以上前だったか、当時乗っていたAnchor C9のリアスプロケットを換装したことを。換装前の標準品を物置で見つけて確認してみると、CS-HG50-9: 13-14-15-16-17-19-21-23-25 という歯数構成で希望通り。よかった、追加費用なしで。
Anchor C9標準品を再利用 このスプロケットをDAHON Visc P18に取り付けることで、常用域がクロスレシオ化。14Tを中心に、13-14-15-16Tを気楽に変速できて大いに走りやすくなりました。本格的な上り坂はどのみち大きく失速するので、さっさとフロントをインナーへ変速します。
なお、リアトップが13Tになると私のケースではチェーンとフレームがわずかに接触するようになってしまいます。そこで強度に影響しないよう、接触箇所のTIG溶接のビードをほんの少し削り、タッチペンで塗装補修しました。(作業実施:22/2月)

ハンドルポストの浸水抑止
自己融着テープを巻き付け Visc P18はハンドル高さを簡便に調節できるステムが採用されていますが、標準状態では雨水が入り放題。しかも入った水が抜ける構造ではなく、ハンドルポストを折りたたむと溜まった水が逆流します。
雨天時も運用する対策として、水が侵入する凹の部分に四輪用ボディーパテを盛り、その上から屋外耐候性の自己融着テープを巻きました。完全に防水できることはないでしょうが、これで様子を見ます。(22/8月作業)

傘ホルダー
傘ホルダーを装着 2023年現在、雨天時の通勤や所要で外出する場合は四輪車を利用していますが、数年後に定年退職すると経済的事情から私の四輪車を手放すことになるでしょう。妻の四輪車を借りることができないケースも多いでしょうから、Visc P18を雨天時の移動手段に。
ただ走るだけなら雨具を着込むだけですけれど、自転車を降りてから街中や施設内を歩くことがあると傘が必要になってきます。
そこで傘を持ち運ぶための傘ホルダーを、100円ショップで購入し取り付け。ハンドルバーに取り付ける傘リングの内径が小さく、無理に広げて取り付けたため、クラックが入ってしまいました。いずれ割れてしまったら、次回はドライヤーで熱してから広げて取り付けようと思います。
価格は¥100(税別、23/3月)