小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2006/12/03

ZZR250 K&Nカスタムフィルターの取付作業

※ノーマルのまま乗っている人は触る必要は無いと思います。カスタムする人向けの情報です。

K&Nカスタムフィルターの取付

非常に大変です!

デイトナターボフィルターの取付だって簡単だったから、このK&Nカスタムフィルターだって、と思えてしまいますが、甘く見てはいけません。
ノーマルのエアクリーナーエレメントを交換するだけのリプレイスタイプの作業とは違い、むき出しのパワーフィルター化は想像以上に大変な作業が必要となります。

注意: 簡単ではない上に 何点か自ら工夫して自作あるいは半自作程度の作業が必要になってくるし、さらにキャブセッティング作業がノーマルよりも格段にシビア。ブローバイガスの処理も悩ましく、ビギナーの作業レベルを完全に超えています。また他の単気筒車のように周辺パーツやマニュアルが揃っているわけではないのでショップに作業を依頼しても、断られるかもしれません。
それほどの作業だということから、一般的にはおすすめできかねます。このページで紹介してはいますが、模範作業というわけでもないし、「ふーん」という見方でご覧ください。

事前準備としてサイドカバーやタンク、アンダーカウルを外し、続いてキャブについているアクセルケーブルやチョークケーブルをはずしていきます。キャブレターのインシュレータを緩めたらキャブレター本体を取り外します。

1. エアクリーナーボックスの取り外し
意外にこれが大変です。シートフレームを外す必要があるし、先にキャブレターを車体から外さないと作業しにくいし... フェンダーや配線のクランプもいくつか外しながら、根気よく進めます。

2. バッテリーの固定(バッテリーケースの自作)
バッテリーケース キャブセッティングの次に手間がかかったのがバッテリーを固定するためのケース。もちろん既製品があるわけではないので自作です。
当初はアクリル板で作ろうかとも思いましたが、強度や耐久性を考え、採寸しながらアルミ板で製作しました。バッテリーの脱着性も考慮し、手持ちのボルト・ナットを利用しつつ接着剤も併用したため、乾燥時間も含めて これだけで数日間かかっています。 材料はホームセンターで購入しました。
アルミ板 \630 金属用接着剤 \400 (06/4月)

3. キャブレターの取り付けと本体の保持
キャブレターの固定を少々工夫しないとキャブレター本体とタンクのフューエルコックが干渉して異音がするので、何らかの対処が必要になりました。私はとりあえずタイラップでキャブレターステーとフレームをタンクの真下部分辺りで固定しましたが、これがベストなのかどうかわかりません。

4. K&Nカスタムフィルターの取り付け
このフィルター、キャブへの取付自体は非常に簡単で、あっけなく終わってしまいます。オーバルテーパータイプのフィルターをそれぞれキャブの吸気側へはめ込んで取り付けバンドのビスを締めるだけ。ただしキャブピッチの関係上、そのままでは互いに干渉するため、一部切削加工が必要になります。

5.ブローバイガスの処理
ノーマルのようなエアクリーナーボックスに戻すルートが絶たれてしまうため、何らかの手段を講じる必要が発生します。そのまま放置するのは法律に抵触するだけでなく、水やホコリが入り込む恐れがあり、避けたほうが賢明です。

6. キャブレターのセッティング
非常にシビア。キャブレター各部位の変更に敏感かつ影響範囲が広いのでノーマルと比べて かなりやっかい。しかもPS調整においても アイドリング状態で最適位置を探したはずが、いざ走り出すと大きくズレていた、ということも私の場合、ザラでした。
高回転だけ吸気効率が上がると思っていたら大間違いで、結果的に中高速も低速域も、吸気効率が上がるようです。たまたま当たればいいのかもしれませんが、適切なセッティングが見つかるまで数日間では済まない可能性が大きく、数週間に及ぶかもしれません。私の場合は数ヶ月かかりました。
大変面倒なのですが、ライダー自身のセッティング能力向上のためと思って、覚悟してやるしかない...

                 「はたぼう号のキャブセッティング記録