小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2003/10/18

ZZR250ノーマル車インプレッション(97年式)

ノーマル車の長所や弱点などを走行状況別に紹介します。

総合

おすすめ度 <☆☆   >

ノーマルフロント
シャープでスリムなフルカウルのスタイリングが最高。
(ちょっとオモチャぽく見えるかな?)

たまに高速道路を使うような のんびりツーリングには適しています。
それ以外のシチュエーションでは低中速トルクがあまりに不足しているエンジン特性のため、街乗りでもワインディングでもストレスが溜まります。

フルノーマルで乗るとすると、血気盛んな若年男性や初心者には あまり向いてなくて、ツアラーとして割り切った使い方をする人に良いでしょう。 でもカスタムすると かなり印象が変わりますので意外にもオーナーの知識や技術向上になるかもしれません? 燃費は19〜23km/l 程度で こんなものか?

クルージング

おすすめ度 <☆☆☆☆ >

[のんびり走るには良い。]
起伏が少なく交通量も少ない田舎道をのんびり走る限り、特に問題ありません。
直進性も抜群。 250cc4気筒車のようにバイクにせかされることもなく、ゆったり気分に浸れます。 ところが起伏が多くなったり、走るペースを上げていくと、低中速トルクが不足しているエンジンのためアクセルやクラッチ操作に気をとられ、ゆったり気分が損なわれてしまいます。 また、エンジンノイズや振動が多く、ハンドルグリップからの硬質な振動で手が疲れます。

高速道路

おすすめ度 <☆☆☆☆ >

[エンジンパワーも防風効果もまずまずで ツアラーとして合格。]
法定速度前後で走る限り、250ccとしては大きな不満はありません。 エンジン回転数は8,000rpmほどでまだ余裕があるし、ペースアップも可能です。 あまり大きな防風効果はありませんが、胸と腹はとっても楽で、胃腸が弱い私には助かります。
所詮250ccですので「ここ一番」の加速力は無いし、回転数を上げていくと それなりにパワーはあるものの、騒々しいエンジンのため、あまり飛ばす気にはならないと思います。 また飛ばすとミラーのぶれがひどくなり、後方確認がつらくなるので飛ばさないほうがいいでしょう。

ワインディング

おすすめ度 <☆    >

ノーマルサイド [フロントが重く、曲がりにくい。パワーもない。]
ゆったり「流す」ような走りが似合っています。 ノーマル状態では 初心者〜中級者にとってフロントが重く曲がっていかないと感じることが多いと思います。 遅い車の後をついて走っている分にはいいですが、ペースを上げていくと ひどいアンダーになり、他のスポーツバイクのようなフロント旋回性はこのバイクには無くなってしまいます。 中高速コーナーで荷重がかかるようになるとサスが腰砕けになりこのアンダーはさらにひどくなります。 
それでもフレーム剛性は余裕たっぷりなので このバイクの特性を良く理解し、ライダーを中心に旋回しフロントはタイヤ1〜2本分外周を回るイメージを描けばハイペース走行も可能です。 あまり攻めると貧弱なタイヤが前後ともスライドすることもありますので、ペースはほどほどに。

エンジン音がうるさいのですが、本気で走るためには9,000rpm以上をキープする必要があり、難しい。 6,000rpm以下はパワーもなく、アクセルレスポンスも悪く、ほとんど使えないでしょう。

ノーマル派の人には全くおすすめできませんが、エンジンやタイヤ、サスをカスタムすると上記の弱点はがらっと変わります。

街乗り

おすすめ度 <☆☆   >

[加速が悪く、扱いにくい。]
発進停止の多い街中はとても苦手。 流麗なスタイルとは裏腹に、あまりにも加速が悪く他の車両に煽られることも。 エンジンのレスポンスが悪いのと低中速トルクの不足が原因です。 特に5,000rpm以下はほとんど使えません。 エンジン回転数を上げて走ればいいのですが、常に5,000〜8,000rpmは回している必要があり、エンジンノイズや振動で疲れてしまいます。 ハンドルグリップからの硬質な振動も手が疲れます。 ミラーが横に張り出しているので すり抜けも得意ではありません。 それでも車体が軽量&スリムなおかげで比較的駐車場所を見つけやく、近所への買い物には便利です。