小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2016/11/12

過去のオフ会記録 2016

2016年のオフ会開催結果を掲載しています。

第46回オフ会開催結果

16/11/12 滋賀 八日市近郊にて

当日の降水確率が午前中0%、午後も0%。
こんな気候の場合は放射冷却で朝冷えることが多いのですが、この日は幸いにもそれほど冷えず、絶好の行楽日和となりました。それでも気温10℃の中では走るとけっこう寒い。寒さ対策を施し伊勢湾岸道を西へ。ところが前方で事故渋滞11km 55分の表示。うまく引っかからずに行けるか、それとも途中で降りてしまおうか迷っているうち唐突に捕まってしまいました。交通集中での渋滞と少々異なり、かなり進みかたがのろい。どうにか渋滞区間をやり過ごすと、降りた一般道は混んでおらず助かりました。国道421号も快調に流れます。便利になった石榑トンネルのおかげです。もっともこの日は気温10℃前後まで下がっていて寒さに悩まされました。

集合場所へ到着すると既にhirohitoさんとはりねずみさんがお待ちでした。じきにタカさんが到着され、一行はランチへと出発。混雑する八日市市内を抜けていきます。


集合場所


昼食会場

ええっ?というところを折れ、超ローカルというか旧い住宅地の中の小径を通り、昼食会場に着きました。注意して見なければカフェとは気がつかないだろう控えめな外観。私の好みです。
かわいらしい入口から中へ入り、靴を脱いで上がりこむと、「あれ? ここ来たことある」とhirohitoさん。あ、そうかもしれない。初めて訪れたつもりだったけれど、そういえば10年くらい前に来たことがあるような... 7〜8年前だったかな。
はりねずみさんがすかさずスマホでオフ会記録を調査、前回来店は5年前のオフ会と判明しました。私の記憶なんていい加減なものですね。5年前に訪れたカフェを初訪問のつもりでまた選んでしまうなんて、ひょっとして何かの縁かもしれません。でもきっと何も意味は無いだろうしし、そもそも私が勝手に思い込んだだけですから。


本日のヘルシーランチ


デザートもいただきます

どのおかずも素材や調味料が良くて身体に染みるおいしさ。ガツンと来るような刺激は何一つありませんけれど、人間がいじくった痕跡が無く、何より香りが自然です。カブの漬け物だって妙な調味液を使わずナチュラル。さすが味に敏感な近畿圏です。
デザートまでいただいているうちに若い女性客が次々に来店、違和感たっぷりの私たちオッサン連中は徐々に居心地が悪くなるのでした。

昼食後も幹線道路を避けてローカル色豊かな細い県道を走りました。石垣や水路、家屋の板塀など数々の風景が西日本らしくて風情があります。東日本に比べると重い。数多くの小さな物たちが長きにわたり人々の暮らしを見守ってきた歴史が詰まっているのかもしれません。
東日本では石垣は鉄筋を入れたブロック塀に、水路は蓋をします。それが悪いことではありません。危険箇所を減らし効率的に空間を利用するためですから。

しばらく細い道を進み、山道を上りかけたところに湖東三山のひとつ、百済寺。


百済寺に到着


紅葉は始まったばかり



湖東遠景


本堂

有名な寺院ですから観光客はたくさんやってきます。でも名所にもかかわらず、あまり整備を進めずに旧い石段や自生の木々をはじめ、いにしえの面影を随所に色濃く残していて好印象でした。

さて、次は少し山方面を走ってみましょう。あれ? というところを折れてマイナーな県道を進むことしばし。道幅は狭く路面は荒れ、センターラインは既に無く、ずいぶん落ち葉が多くなり 林の中をゆく暗い道に突入すればところどころウェット。“いつもの” 道でございます。しかも対向車が時折やってくるため気を抜けない。あっ、ここはかつてオフ会で走った道だ、そろそろかも...と思ったらやっぱり! 道路上を小川が横切る “洗い越し” です。


洗い越し


小さなカフェ

順調に峠を下っていき、またもやあっけなく見過ごしてしまうような、というか完全に民家な外観の小さなカフェに到着。おやつの時間です。
自然豊かな環境の下、丁寧に作られたパンがおいしい。おねんさんの話によると小麦は地元の滋賀県産で、ボリューム的に足りない分を北海道産でまかなっているのだそうです。こだわっているところは味が違いますね。


おやつにパン


湾岸長島PAで最終解散

ここで解散、の予定でしたが参加者全員が愛知県在住者なため、愛知県に入るところまでもうしばらく一緒に走ることに。日が傾いて寒くなってまいりました。順調に三重県を走り抜け、湾岸長島PAで解散いたしました。
今回も小さなカフェを訪れ、小さくまとめたオフ会でした。近年こうしたオフ会が多くなったかもしれません。私、人間が小さいですから... ご参加の方々、小さな管理人の趣味におつきあいくださり、ありがとうございました。

帰路の高速道路は予想よりも快調に走れ、ZZR250も機嫌がよろしい。いいかげん旧くなっていますし、買い替えたい気持ちはいつも持っていますけれど、こうやって走っていると別にこのままでいいじゃないかと思えてくるのもいつものこと。
ところが高速から一般道へ降りたところで大渋滞... 絶好の行楽日和ですから。

平均燃費は27.1km/L。高速道路をほどほどに飛ばすとこんなものでしょう。

第45回オフ会開催結果

16/09/17 静岡 大井川流域にて

本州南岸に梅雨前線が停滞、はっきりしない天気ばかり続いておりました。当日の降水確率も高いまま推移し、前々日まで延期を決め込んでいました。しかし前日になって天気予報が好転してきまして、開催することに。
曇天の当日は時々薄日がのぞき蒸し暑い気候。そうかと思うと日が陰って分厚い雲がせり出してきたりと油断できそうにない空でした。レジャーに出かける人も少ないのでしょう、比較的空いている東名高速を走り、集合場所へ一番乗り。

まもなくタカさんとみっちーさんがご到着。
当初参加人数6人の予定でしたが、運の悪いことに3人が直前にキャンセル。人生、抗えないことも多い。それに遊びですから無理する必要もありませんし。今回は無理のない(?)3人でのこじんまりとした開催です。

島田市街郊外に茶畑が拡がっています。見事でした。お茶どころといえば牧之原台地や掛川あたりが有名なのですけど、名産地から少々距離を置いた島田市だって、産地の一つなのですね。
ほどなく島田市街に到着すると風情のある商店街が道沿いに続いています。東名高速はもちろん、国道1号を走っていると全く気づかない、こうした地方の良さや生活感が旧街道筋に見られるのが楽しいですね。その市街地の一角、え?ここ?なところを入っていったところが今回の昼食会場です。
若干入るのをためらうような入口から中へ。そこはほぼ100%女性向けの雑貨店。たじろいではいけません。中をずんずん進み、2階へと階段を上がるとカフェです。


昼食会場


丁寧に作られた味です

初めて利用するお店は小規模ながらシンプルで落ち着いた雰囲気が好印象。立地的にも観光客はほとんどおらず、地元密着型なお店ですね。オッソ・ブッコというランチを食べてみたところ、個人的にはアタリ! 材料をきちんと選び、手間をかけ、調味料に頼りすぎない味です。居心地の良さもあって、気に入ってしまいました。
ご参加の方々もすっかりリラックスして旅で訪れた日本各地の風土や特徴など、あれこれ話が弾みました。

天気は相変わらず薄日だったり雲が張り出したり。さあて、先へと進みましょう。大井川沿いに出てから東岸を北上していきます。道が広いわけではなく、曲がりくねっていることが多いし、交通量がそれなり。飛ばせる道ではありませんけれど、信号が少ないことから、いいペースで進んでいけます。予想よりずいぶん早く塩郷に到着、ここで長い吊り橋を体験してみることに。吊り橋までのアプローチを歩いて上って吹き出てきた汗は、スリリングな吊り橋の上ですぐに引っ込んでしまいまして。


塩郷の吊り橋


曇天の大井川

足元が不規則に揺れる感触があり、手すりがわりのロープをしっかり握ってないとフラつきます。オソロシくて足下なんてとても見ていられませんです...橋の上は大井川鉄道の撮影スポットでもあるという話を聞いたことがありますけど、気の小さい私にはとても無理なようです。
ここ塩郷は個人的に6年前の自転車ツーリングでへたりこんで動けなくなった思い出の場所でありまして、今回吊り橋を体験してリベンジした気分でした。

ますます湿度が高く天候が怪しくなってきた中、たっぷりと変な汗をかいた一行はスイーツを求めて走り始めました。
大井川西岸へ渡ると、国道なのにきつめのカーブが多く、狭い上に見通しが悪かったり暗かったりとなかなかどうして走りにくいような、それでいて中型クラスのオートバイにとって楽しいような、少々歴史すら感じさせる道です。
もうカーブも飽きてきたという頃、は? なんで何もないところで停車する? というような場所に、カフェがありました。
よく見ればかわいらしくもあり、建具や内装などかっこ良くもあります。キレイなおねえさんに、もうすぐトーマス列車が側を通りますよとおしえてもらい、一行は待つことしばし、やってきた列車にのどかな大井川鉄道の良さを味わうのでした。


お店は大井川鉄道のすぐ側


トーマス号

肝心のスイーツは、南アルプス産のはちみつを使ったというチーズケーキに桃のソーダ。チーズケーキが個人的に大アタリで、砂糖でない優しい甘さが印象的。少々湿気にやられた体に、丁寧に作られた味が効くようでした。


秀逸なチーズケーキ


解散です

今回はお昼もそうだし、スイーツにと寄ったカフェも初訪問ながらすっかり気に入ってしまい、またいつか行きたいと思います。こうしてあちこちにお気に入りのお店が増えるのが、ツーリングの楽しみの一つですね。良いお店はすんなりとアクセスしやすい場所には無く、思いがけないところにあることが多いですけれど。私の場合、お気に入りはほとんど小規模な個人経営のお店。小さいお店が好きなのは、私の器が小さいからでしょうねえ...

解散したときにポツリと来て、とりあえず雨具を着込みましたが、結局降られることはありませんでした。きっと参加者の方々のふだんの行いがとても良いのでしょう。ご参加の方々、今回も管理人におつきあいくださり、ありがとうございました。今後も機会がありましたら、ご一緒しましょう。
平均燃費は29.4km/L。まずまずといったところです。

第44回オフ会開催結果

16/07/30 南信州 伊那近郊にて

2日前になって、それまで高かった降水確率がぐっと下がり、幸いにも開催することができました。この7月は少々おかしい気候が続き、暑い日が少なく朝晩は涼しい。当日も何を着ていこうか少々迷いました。空は雲に覆われていますし。そんな気候でも蝉たちの元気な声が頭上から降り注いでいます。以前は煩くてたまらないと感じたこともあったクマゼミの鳴き声も、近年は微笑ましくすらあります。
走り出すと雨がポツポツ降ってきました。やっぱり雨具を着込んだほうが無難かと思いましたが、幸いにもその後持ちこたえてくれました。
長野県へ向けて国道を走っていくと、大型バイクのマナーが悪すぎ。いえ、マナーの悪い大型バイクが多すぎ。はみ出し禁止でもカーブでもお構いなしにファミリーカーを追い越し、驚いた四輪車が何度もブレーキを踏んでいます。遅い原付を四輪車が追い越し中に大型バイクがさらにその右を追い越し、対向2車線に3車両が同時に並ぶ光景には私も驚きました。
治部坂峠の気温は21℃。途中の休憩ではホットコーヒーで体を温めました。ふと気づくと至近距離に野鳥がいます。ハクセキレイでしょうか。かわいらしい。逃げようとするそぶりが見られません。カメラを構えても動じず。私に存在感が無いのでしょう。なぜだか近年、野鳥との距離が近い気がします。
飯田山本ICから中央自動車道にのると流れが速い。私のZZR250はメインジェットを換えて走りやすくなり、少々余裕ができたせいか、かえって飛ばすことなくゆったりした気分になります。北東へ向かうにつれ、雲が晴れて夏の日差しが降り注ぎ、暑くなってまいりました。
集合場所に到着すると、既にバードさん、hirohitoさん、タカさんがお見えでした。

ほどなくナイゾウさん、MOTOさん、はりねずみさんがご到着。一行はゆるりと出発しました。 旧伊那街道を北上すると、片側1車線のゆったりした流れの右手には岡谷周辺の山々、その手前にJR中央本線、左手には辰野の山々に飯沼川といった具合にのどかな景色が拡がります。すっかり心和んだところで突如昼食会場に到着。ここ、目立つような看板も何もなく、少々奥まったところで控えめに営業しているのでした。


昼食会場に到着


控えめな外観です



チキンカレー


梅の寒天(だったかな)

チキンカレーが優しく丁寧に作られた味わいでした。刺激的な味ではありませんけれど、飽きない。何度でも食べたくなります。初訪問でしたが良いお店でした。また来たいと思います。ここは旧伊那街道小野宿。できればゆっくりと散策したかったのですけど夕方から天気が崩れる予報だったので早めに移動することに。なあに、また来る機会があるでしょう。

これまた目立たない分岐を折れると道が細くなり、ここからフリー走行としました。
初めのうち点在していた民家も無くなり、道はさらに細く、路面に小石が出現。“らしく” なってまいりました。緑深い峠区間に入るとますますコンディションは悪化、砂ありウエット区間あり、暗い上にガードレールやカーブミラーも無く、下りの路面には苔がびっしり! これは慎重に走らねば... おまけに路上に小さくない石が散乱し、一度誤って乗り上げてしまいました。危ねえっ。まぁ、いつもの道ですけど...
フリー走行を終え、木曽側に出た一行は道の駅で一時休憩。平沢の街並みをゆっくり走れば木曽漆器の店舗が並び、近くの有名な奈良井宿とはまた違った趣があります。
奈良井ダムを経由し涼しさ満点の権兵衛トンネルを抜け、伊那市街まで下ってスイーツタイムです。


素朴なカフェ


今回はショコラを

垢抜けない、ユルいカフェ。マスターやママさんのお人柄もよく、ほっとします。暑い中走ってきたせいか少々疲れてきましたし、ゆっくりと休ませていただきました。ここでバードさん、MOTOさんお二人の師匠にZZR250のエンジンやキャブレターについてあれこれ教えていただきました。私のZZR250も来年で20年。もう先は長くないことでしょう。アドバイス通り、いずれ圧縮圧力を測ってみます。
ここでオフ会は一旦解散です。バードさん、MOTOさん、ナイゾウさん、ご参加ありがとうございました。

宿泊オプションコース参加者面々は駒ヶ根へと向かいます。ゆったりとした交通の流れですけど、慌てる必要もなく、流れに乗って走っていきます。と、駒ヶ根市街間近になって、路面が突如ヘビーウエットに。大きな水たまりができています。こりゃ、私たちが来る直前に相当なにわか雨が降ったに違いありません。良かった、降られなくて。なんて安心していたら、速度を上げて突っ走ってくる対向車を発見。私はなすすべもなく盛大な水しぶきをまともに浴びてしまったのでした。まぁ、こういうこともあります...


今夜のお宿


夕食会場へ

駒ヶ根駅前には昭和の色濃い商店街が残っています。個人店が並ぶ通りには車が入ってこれないような路地も多い。大都市ならとっくに再開発の号令がかかり、近代的に整備されてしまったことでしょうが、ここはまだ効率化一本槍ではなく、こうした商店群を残すゆとりというべきか、民度が高い証左ではないかと思います。
今宵はhirohitoさん、タカさん、はりねずみさんと夕食会です。目立たない場所にあって、少々入りにくそうな居酒屋に行ってみると、人出の少ない戸外とは違い、にぎわっていました。


おつかれさまでした


虫(食用)ですよ

せっかく伊那谷に来たのですから、地のものを食べましょう。ちょっと躊躇しましたが、気さくな女将さんに勧められたこともあって、虫に挑戦です。イナゴはそれほど珍しくはありませんけど、蜂の子にザザムシ、それに蚕! こうして食べてみると、クセがあるわけでもなくフツーに食べれますし、滋味を感じます。意外だったのは蚕がウマかったこと。きっとお店の方々が上手に調理されているのでしょう。ファンになっちゃいそう。女将さんありがとうございました。
馬刺しもおたぐりも、おいしい。賑わっているわけですね。すっかり腹が満たされた一行は河岸を変え、少々奥まったところにあるバーに入りました。


オトナなお店ですね


しらすのアヒージョ

銘々にカクテルを注文し、飲み直します。酔いが回って自分の言いたいことばっかり喋ってしまったようですみません、扱いにくい酔っ払いでしたね...

伊那谷の地域:伊那をはじめ、駒ヶ根や飯田など、派手さやわかりやすさは今一つかもしれませんけれど、何度か訪れ、年齢を重ねるうちに奥行きを感じ、ますます好きになっていく気がします。


翌日は午後から降水確率が高いこともあって、連れだって走ることもなくバラバラに自由行動。私は早めに長野県を抜けるべく出発しました。

起床時間が遅かったら中央自動車道を使うことも考えていましたが、早く起きれたので広域農道をひたすら南下していきました。朝は涼しくて清々しい。スピードが遅かろうと、ワインディングが無かろうとどうでもよい。この、南信州の爽やかな空気を全身で呼吸しつつ走れることが、とても幸福です。

松川辺りから誤って農道を外れて県道15号に入ってしまいました。国道153号の旧道のようですけど道が細く、ところどころセンターラインすら無くなります。しかし、私にとっては味わい深い道でした。
目に入るのはコンクリート壁ではなく石積みの土留め、狭い道の両側に立ち並ぶ、生活感が滲み出た小さな店舗や古い家屋、ところどころに点在する色褪せたアジサイ、思い出したように並んだヒマワリ、その横を部活へ向かうらしい高校生の自転車、小さな川に架かる橋の、年月を経て黒ずんだ石の欄干...
近代的なバイパスは広く効率的で走りやすい反面、無機的で、ただの移動区間になってしまうことも多い。走りにくく時間がかかる旧道は、風情を味わうという大切な一面があるということを改めて感じました。
そのまま高速に乗ることもなく下道を走り続けていると、昨年自転車事故で傷めた右手首が痛くなってきました。低気圧が近づいているのでしょう。結局帰路は全行程下道でゆっくりと走りました。

ご参加の皆様、お疲れさまでした。選んだお店も道のルートも、主催者のわがままにおつきあいくださり、いつもありがとうございます。できる限り今後もオフ会を企画していきますので、気が向いたらご参加くださいませ。

ところで今回の平均燃費は32.3km/Lと、オフ会やツーリングでの最高新記録!? ここ5年くらい28km/L前後だったのにおかしいですよね...
変更箇所といえばキャブレターのメインジェットの番手を大きく上げたくらい。しかも上げたから燃費は悪化するはずでは? いよいよ壊れてしまう前の前兆とか?(謎)

第43回オフ会開催結果

16/05/21 南信州 飯田近郊にて

今回は天気予報にやきもきすることなく、雨具携行不要なほど天候に恵まれました。先月近場でのオフ会を開催できたものの今回は長丁場。それも長野県での開催は2年ぶり。6:00に起きる予定が5:30に目覚めてしまい、目が冴えてもう眠れません。布団の中からテンションが少々高く、まるで遠足に行く小学生状態であります。
集合場所へと向かう国道はGWを連想させるほど交通量が多く、流れがよろしくありません。私の前車を走っていたのが奇しくもブラックのZZR250。仮に最終型としても乗り出しから9年経っているわけで、大事に乗っているのかもと勝手に親近感を抱きつつ、しばしランデブー走行の後、前車は道の駅へ。私は先へと進みます。
標高が上がっていくと、道路脇の気温表示が20℃から18℃、さらに17℃に。寒くなってまいりました。低地ではすっかり枯れていたフジの花でしたが、高所ではあちこちにキレイなヤマフジが見られます。今まで数えきれないほど走っている道なのに、ヤマフジに気づいたことがありませんでした。なぜだかよくわかりませんけれど、年齢を重ねて受信する周波数が変化したのかもしれません。


今回は6台、スクーターも


さっそくフリー走行へ

今回は6人が集まりました。超遠方の新潟からお越しのバードさん、関東からいらしたナイゾウさんにMOTOさん、よくご参加くださるタカさん、そしてスクーターでご参加のワイルドパパさん。なんと埼玉から軽トラで運搬してきたとか。主催者として嬉しいのはもちろん、昨年自転車で四輪に跳ねられて重傷を負ったことでショックが大きく、一時かなり落ち込んでいただけに、こうして旧知のリピーターの方々とお会いできて感無量です。互いに気を使うこともなく、駆け引きの類も不要。まとまりを欠いてはいますが価値観を束ねるようなことは無く、ちゃんと互いを尊重し合う。私の縮んだ心が開放されるようであります。皆様、本当にありがとうございます。
暑くなってきたところで一行は大鹿村へと出発。テンションが上がっていて若干上ずっていた私も落ち着いてまいりました。山中のワインディングへ入り、さっそくフリー走行としました。街中とはまるで違って厳しいシーンかと気がかりだったスクーターを、ワイルドパパさんは巧みに操って前車を煽るほど。驚きましたです。


長閑な空気の大鹿村


鹿肉ハンバーグ定食

大鹿村に到着し、エンジンを止めると実に静か。無音ではありません。風に木の葉がそよぎ、野鳥がさえずる。先を競うとか世間の動静などとは別世界のようです。
昼食にいただいた鹿肉ハンバーグも、都市部の人たちが求める刺激は無いかもしれません。でも無理に合わせなくていいのでしょう。気負って集客せずともよい。そうした、どこか超然とした空気が、私をほぐしていくようでした。
個人的に大鹿村の大きな魅力の一つだと感じる鹿塩川が、この日も美しい。いえ、美しいというよりも神々しい。なぜそう思うのかわかりません。どこか今生のものではないような、己の深層意識が引き出されるような、彼岸に繋がるような、軽い眩暈までしてきます。またゆっくり来よう。今は運転に集中し、先へ進みましょう。

ダム湖の橋を渡ると、道幅が狭くなり、路面に砂や小石。ところどころに水が流れ、こぶし大の落石がポツポツ見られるようになってきました。“いつもの” 険道です。傷めている右手に負担が無いよう慎重に走っていると、ワイルドパパさんのスクーターがすぐ背後に迫ってきます。うーん、スクーターを侮るべからずですね。
苔が無くて物足りなかったかもしれませんけど、皆様それぞれに険道を楽しみ、細々としたクネクネ道を飽きるほど走り、旧街道の雰囲気を残す県道を快調に流して、飯田市のはずれに到着、“?” な箇所を曲がり、目標物がよくわからないところに来ました。もはや必修科目となったスイーツタイムであります。


えっ? ここ入るの?


出色のアップルパイ

一同、店構えに臆しつつ中へ入ると、スタッフのおねえさんたちが私のことを憶えていてくれて、優しく応対してくれました。人気店なようで、満席に近くどうしようか思案していると、客の若い女性グループが6人がけのテーブル席を譲ってくれ、カウンター席へ移ってくださいました。ありがとうございます。助かりました。
しばし待って供された焼きたてアツアツのアップルパイは、天下無比の美味。味だけではありません。丁寧に手作りされた愛情が伝わってきます。私は幸せ者です。ありがとうございます。添えてあったミントの葉まで食べてしまいました(!)

参加者の方々から、ここは敷居が高い、とても一人では入れないとご意見をいただきました。5〜6年以上前の私だったら確かにそう感じていたかもしれません。
でも今はそうではないのです。たぶん自分自身のプライドが崩れたのでしょう。場違いだろうと、批判的な目線が刺さろうと、どうでもよろしい。私自身を護る必要はありませんから。もしかしたら、敷居の高さとは内的な観念であって、自意識の高さと比例するのかもしれません。いえ、単にツラの皮の厚さと反比例しているだけかもしれませんけど...

途中でタカさんが抜け、一行は飯田銘菓を求めて飯田市街のお店にやってまいりました。ここでもお店の方が私たちを憶えてくださっていました。中高年のオッサン連中、しかも小汚いバイク用ジャケットを着て、真剣に購入するお菓子を吟味するという、あまりにもアンマッチな場景が嫌でも印象に残ってしまうのかもしれません。
さんざん迷ったあげく、ひと目で惹かれた「紫蘇の香り」を選択。人気が高いらしくて上段には陳列されておらず、お店の人に在庫を確認していただいて購入しました。
ワイルドパパさん、ナイゾウさん、MOTOさんはこれでお帰りです。本日はお疲れさまでした。

後に残ったバードさんと私は、飯田ではもう恒例となった夕食会へ。


夕食会場


マトン焼肉定食

みそかつやとりみそ漬定食も気になりましたが、やはりここはマトン。1年ぶりの味は変わらず俊逸で、しっかり味わいました。時間的にまだ腹が減ってなくて入らないと言いつつ完食しました。マトンは別腹なのです(?)
バードさん、遅くまでおつきあいくださり、ありがとうございました。

帰路は高速道路へ。中央道は渋滞もなく快調に流れます。満腹で安心感いっぱい。何だか自然とゆとりを持って運転できます。私って単純ですね。
沈みゆく夕日が残す光が徐々に薄くなっていき、少々ドラマチックな後、完全に日が暮れると急に寒くなってきました。
困ったことにブレーキレバーを握るたびに、事故で傷めた右手が痛みます。あまり加減速しなくて済むよう、ゆったりとしたペースで走って帰宅しました。平均燃費は30.3km/Lと、4月のオフ会に続き30km/L超え。終始まったり走ったからでしょう。

第42回オフ会開催結果

16/04/23 愛知 渥美半島にて

数日前までは思わしくなかった天気予報が好転し開催の運びとなりました。
昨年はケガや病気で幾度となくオフ会中止に追い込まれたこともあって、私にとって近場なれど、こうしてオフ会を開催できることが幸せであります。
行き先は3年前のオフ会でも訪れた渥美半島ですけど、3年前とは違って暑くもなく寒くもなく、しかも風も少ない絶好の行楽日和。やや雲が多く、途中で一瞬パラパラと降られたとはいえ、実に快適です。
R1から逸れてR23バイパス高架部分に入ると、道自体は味気ないですが、眼下には水田が広がり、既に田植えが始まっておりました。立ち並ぶ小さな稲を眺めると、何だか嬉しい。こんな小さなことで嬉しくなるなんて自分でも単純だなあと思います。
集合場所で本日の参加者:hirohitoさん タカさんと合流しました。
誰ですか? もはや旧車になりつつあるマイナーなZZR250が3台、しかもレッドばかり並んでいてキモチワルイだなんて。確かにオッサンばかり赤いバイクに乗ってるのもキモチワルイかも...

私、やらかしてしまいました! 財布を忘れてきたことに気づいたのです。最近テンションが高いどころか抜けておりまして...まぁ、セブン銀行のカードがあるから、少し引き出せばいっか。あ、カードも忘れた... 何やってんだ、オレ。 hirohitoさんからお金を少々お借りします。すみません、ありがとうございます。

ゆるりと出発。くよくよ考えてもしかたない。少々雲は多めながら、暖かく、渥美半島にしては珍しく風も弱い。交通量は多くはないですけど流れは緩く、何だか急ぐことが似合わない地域です。のんびりと走っていきましょう。
先を進むとところどころにキャベツ畑が拡がっていまして、いずれも立派に成長しているようです。一方の新芽は何だろう。時期はずれの菜の花群も見えます。
後で訪れる昼食会場で訊いてみたところ、キャベツの時期はそろそろ終わり、これからはトウモロコシ、その後またキャベツを栽培する農家が多いのだそうです。


今回は3台です


昼食会場に到着

今回初訪問の昼食会場、フレンチ/イタリアンレストラン?という事前情報もあり、敷居が高そうとびびってしまっていましたが、実際に来てみると、柔らかな雰囲気にひと安心。
前菜のサラダにはキャベツだけでなく、ドライのキンカンやからし菜、わさび菜まで添えられ、スープもおいしい。メインのしらすピザがかなりウマイ! 生地も丁寧に作られているし、ちらすとチーズ、大葉がうまくバランスされています。きっとかなり試行錯誤されたことでしょう。


メインのしらすピザ


デザートもいただきました

デザートのブリュレもおいしい。香料や保存料の無い純粋な風味。ミントの葉まで柔らかく抵抗無く食べられるのもポイントです。若いご夫妻が切り盛りされているらしく、アットホームで居心地が良く、穏やかな人柄が現れているレストランでした。
こうした若い人たちの仕事ぶりに、私自身が教わるようなことが近年増えています。投資効率とか利益率、費用対効果や貢献度、肩書、組織での役割、立ち位置、属している社会階層、序列... 少年時代に詰め込み教育を受けて社会の良き労働力となるよう指導されてきた私のような中高年世代は、数々の指標にとらわれ、まるで呪(しゅ)にかかったかのごとく抜け出せないばかりか、とらわれていることにすら気づかないことが多い。
若い世代にはそうした概念から自由な人たちが多い気がします。新しい未来を創っていくのは若い世代。私のような中高年世代ではないのでしょうね。

昼食後はブラリと渥美半島を内陸部を横断していきましょう。
人によっては何もないと感じるかもしれませんけど、牧歌的な風景に癒されますよ。春は沿道の花々が楽しいですし。もう藤の花の季節ですね。
途中、道の駅でおみやげにドライキンカンを購入し、続いて田原市内を縦断する形で豊川市へと向かいました。 しばらく幹線道路を走り続けた後、ええっ? という箇所を曲がり、住宅街の狭路を走りますが、最近開店したというカフェが見つからずにぐるぐる迷う羽目に。困った挙げ句に飛び込んだ美容院で尋ねると、ベテランおねえさんが親切におしえてくださいました。ありがとうございます。


道の駅で休憩


ひっそりと佇むカフェ

あった! あまりに目立たない看板で、言われなければとても気づかないでしょう。
「まあまあ、ようこそ」と見知らぬ私たちを歓迎してくれたおねえさんと、お孫さんらしきおねえちゃん。すみません、汚い格好のおじさん連れで。

さあてスイーツ… あれ? ケーキもクッキーもメニューに無い。甘いものを欲している私は小倉トーストを。
甘いものを補給すると安心しますよ。落ち着く店内にすっかり腰を据えてしまった私たち、他愛もない話があれこれと進み、気づくと1時間ほど過ごしておりました。


小倉トースト


手づくりの記念品

私、またやらかしてしまいました。新規開店の記念品をいただいてすっかり舞い上がってしまい、あやうく会計を忘れて帰ってしまうところだったのです。自分のバカさ加減に自分で呆れてしまいまして...

ここで解散です。hirohitoさん、タカさん、1日お付き合いくださりありがとうございました。hirohitoさん、本日は助かりました。お借りした金銭は次回必ずお返しいたします。

帰路は交通量の多い国道1号線を、流れに乗って走り無事帰宅。嫁におみやげ品を献上し、財布を忘れてお金を借りたことをおそるおそる報告すると、
「はぁ? 財布忘れてった? 信じれん… トンデモないバカがここにおったんか!ぎゃははサイテー!」などなど、言いたい放題言われてしまいました。私だって信じられませんよ、ホント、バカですよねえ。まぁ、オフ会が無事に済んだことですし、今回は良しとしましょう。
平均燃費はその後の街乗りも含めて30.4km/Lと久しぶりの30km/L超え。満タン法だからアバウトとはいえ、それなりにキャブセッティングが出ているということかもしれません。


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