小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2017/09/24

過去のオフ会記録 2017

2017年のオフ会開催結果を掲載しています。

第51回オフ会開催結果

17/09/23 静岡 藤枝〜菊川近郊にて

珍しく2回も下見したにもかかわらず、今年は夏の天気がすぐれなかったせいか山方面の路面コンディションがことのほか悪く、大幅に計画を見直したばかりか、予定していた週末は台風が直撃。延期した翌週は当初から開催日の降水確率が60-70%と非常に高く中止を覚悟していました。ところが幸いなことに前々日から降水確率が下がってきて前日の予報では行楽日和だって! しかし不安定だった予報の影響か複数の方々がキャンセルされ、3名での開催となりました。

当日朝の最低気温が20℃で路面はセミウェット。肌寒く感じたものの、雨が上がると暑くなってきました。念のため雨具を着て走り始めたのが災いし、東名高速上で汗ばんでくる羽目に。寒暖の差が激しいこの時期は難しいですね。
東名を下りてから渋滞につかまり、約10分前に集合場所に到着すると一番乗り。微妙に不安になっていると、参加者のkazさんとスレイラルさんがピッタリ定刻にご到着。kazさんとまともに走るのは10年ぶり! 嬉しいのと懐かしいのとちょっとフシギな気分。ともかくはっきりしているのは私のZZR250が確実に劣化が進んだこと。もちろん私自身も劣化しているわけでして...


集合場所では夏の日差し


昼食会場

さっそくこの日の昼食会場へと向かいます。のんびりと郊外へ進んでいったかと思いきや、え!?というところを入っていって到着であります。
バイカーには縁が薄そうな、ユル〜いカフェ。だいぶ個性的なのでどうかと思いましたが参加者の方々は思いのほか気に入ってみえたようで良かったです。


春巻きと


フォー

想像を超えるユルさにすっかりくつろいでしまった私たちは、気づけば1時間半を過ぎるほどすっかり長居してしまいました。

さて次の場所へと出発しましょう。大井川を超えるのにバイパスではなくあえて市街地を選択したのがkazさんとスレイラルさんにはやや辛かったかもしれません。運よく渋滞にはつかまらなかったものの、交通量が多い上に短い区間での信号の数々にペースを上げることができません。やっとのことで大井川を渡って牧之原郊外に出てからは一転して快走状態に。
高速に乗れとかバイパスを通れというナビの案内をことごとく無視した私はローカルな3ケタ県道をちょこちょこと、途中で何度も右左折したり間違いに気づいてUターンしたり。参加者の方々はここはどこ? 何回曲がれば気が済むんだ? 海まで出ようとしているのか、などなど少々不安にさせてしまったかもしれません。クルクル走っているうちに目的地:田んぼアート菊川へ到着です。


「天狗」


「茶ラリーマン」と「きくのん」

海沿い以外では平地が少ない静岡県で、都市でもないのに川沿いに平地が続いて一面に田んぼが広がっているだけでなく、交通量の多い国道や県道から離れているせいか静かで、穏やかな風と優しい虫の音がいっぱい。まるで別世界のようです。
受付で見学券を購入し、櫓を上ると一面の田んぼの中、目の前に作品が広がるのでした。変化しない塗料や粘土細工ではありません。成長して穂をつける稲を使って表現するのですから、なかなか大変なことだと思います。
受付にお集まりの、地元シニアの方々にあれこれ話を伺うと興味深い。田植えは機械ではなくすべて手作業。それも一斉にするのだとか。また、品種が違っても苗の時点では区別がつかず、間違って植えても成長するまではわからず、ずいぶん後になって「あれ?」と気づいて修正することもあるそうです。中には修正できずにそのままの場合もあるとか。ちなみに輪郭などに使う赤米など古代米はボソボソでとても食用にはできないそうです。こうした人間くさいところ、少々おおらかなところがアートであり、何の意味もなく無駄に思えることに力を注ぐことが芸術ですね。それに地元愛もしっかり感じることができて楽しいひとときでありました。

この後はスイーツタイム。せっかくの静岡オフ会ですから日本茶をいただきましょう。バイク乗りにはほとんど縁が無さそうなおしゃれな日本茶カフェに入店、私がオーダーした地元産の芽茶は、すっきりとして何とも言えない上品な風味でございました。参加者の方々もそれぞれにかぶせ茶と粉茶を、一煎目と二煎目の味の違いも含めて楽しんでみえたようでした。


おしゃれな日本茶カフェ


解散です

ご参加の方々、ありがとうございました。今回のオフ会は山でもなく海でもなく市街地と郊外。意外というか変わったところばかりだったし、オートバイのツーリングコースとしてはミスマッチなのかもしれません。でもこうした一日も決して悪くないのではないかと勝手に思っています。また都合が合うようでしたらご参加ください。

帰路の東名高速はさほど交通量も多くなく、キャブのスライドバルブを交換したZZR250も快調。なのにしばらくぶりの長距離走行だったライダーのほうが腰に鈍痛が出てくる始末でして、日が落ちて気温が急に下がってきたからよけいそうなのか。歳ですねえ...
平均燃費は28.9km/L。高速と市街地が多かったから、こんなものでしょう。

第50回オフ会開催結果

17/07/29 南信州 伊那近郊にて

しばらく好天の予報が続いていたのに前々日に暗転、降水確率が60-70%へ跳ね上がりました。中止を覚悟したのですが、前日夕方の予報では現地の降水確率が30-40%に。下がったから行けるかなと能天気に開催を決め、参加予定の方々にご連絡したところ、多くの方々からキャンセルの返事。そりゃそうですよね、雨が降ることがわかっているのに開催するなんて、呆れた方々もいらしたことでしょう。主催者はアホです。許してやってください。
開催当日、雲が垂れ込めて重い空でした。念のため雨具を着て出発。標高が上がると涼しいはずでしたが暑い... 道の駅で雨具を脱いで休んでいるとそこへ参加者のはりねずみさんがお越しになり、集合場所へと向かいました。
時間的には微妙だけれどR153が快調に流れていれば大丈夫かと呑気に考えて下道をチョイスしたのが間違いでした。途中までは良かったものの、飯田を過ぎ、片側1車線になったあたりで制限速度マイナス10km/hを遵守しているらしきトラックに先を阻まれ、パスできるチャンスもなく延々と走っているうちに時間だけが無情に過ぎていき、一般道を諦めて駒ヶ根ICから中央自動車道に乗った時点で既にアウトでした。
伊北IC近くの集合場所には10分以上遅刻して到着... 既にお待ちだったスレイラルさん、タカさん、少々不安にさせてしまい申し訳ありません。


遅れて申し訳ない


昼食会場に到着

挨拶もそこそこに、昼食会場へ。通り過ぎてしまいそうな駐車場にバイクを止め、少し道からそれて歩くと、実に落ち着いた佇まいの家屋。この日の昼食会場です。


昼食会場のカフェ


体に優しい料理の数々

古民家を改装したというカフェは、すごくゆったりとリラックスできる空間。優しく温かい空気が印象的です。ランチ料理の数々は、ひよこ豆のコロッケもピザもラタトゥユのスープも、若い人が一生懸命作っていることがビシビシ伝わってくる美味しさでした。

何とか降らずに持ちこたえているお天気が気になるものの、お腹も落ち着いて少々上機嫌になった一行は、降られたら降られたでいいや、と食後に無謀にも山方面へと向かったのでした。
幹線道路から急に逸れて細い道に入ったりしつつ、辰野を抜けてかなりマイナーなルートへと入っていきます。
プチワインディングを楽しみ、風情ある集落をゆっくりと通過すると、え? と疑いたくなる狭路に突入。1.5車線幅ではなく1車線。道の中央には小石の山というか草というか、1車線分使うことができずにオートバイのタイヤ2〜3本分くらいの幅しかない路面から外れないように、ひたすら慎重に進むしかないルートであります。しかもその路面、ときどき砂利や小枝、水溜まりが出現するのみならず、一見まともな舗装路面な部分もかなり凸凹でバウンドを余儀なくされ、直線が続いた後にカーブに入る手前のちょうど制動区間に苔がキレイに光っていたり... 舗装されている以外はフルオプションでありました。ご参加の皆様、ヒヤヒヤさせて申し訳ありません。今回初めからフリー走行無しとしたのはやや厳しいルートだからでして...

狭路を抜け、開けた場所で休もうかとしたその矢先、雨が本降りとなり、全員慌てて雨具を着込む羽目になってしまいました。すみません、こんな天気の日にオフ会を開催してしまいまして。ただ、狭路区間で本降りにならなかったことは不幸中の幸いでありました。
道幅は広くなったものの、ヘビーウェットな路面を慎重に下っていきます。できれば屋根のあるところで一旦休憩したかったのですが、なかなか良い場所が見つけられず、見つけても通り過ぎてしまったり、雨の中まごまごしているうちにあのジェラートのお店にやってきてしまいました。


いつもの(?)ジェラートを


今回もおかわりしました

「あっ! こんにちは」だなんて、お店の方々が私のことを憶えていてくださっていて嬉しくなります。たしか3年ぶりだし、来たとしても年に1度ですし、ショボクレた汚ないオッサンなのに、忘れてくださって当然なのに、ありがたいことです。もちろん今回もおいしかった!! ブルーベリーや白桃、イチゴなどシャーベット系のジェラートがすばらしい。感動的です! 「来年もお待ちしていますよ」と声をかけてくださるお店の方々に、「また来ますね!」と元気に返したのでした。

今回のオフ会はここで解散です。皆様天候もすぐれない中、おつかれさまでした。タカさんはお帰りに、スレイラルさんとはりねずみさんはオプションの夕食に付き合ってくださることに。
この日投宿する家庭的で小さな古旅館にいったんバイクと荷物を預けると、女将さんが「まあ、こんにちは」って私のことを憶えていてくださっていたとのこと。「お客さんの顔は忘れないんですよ。名前は忘れちゃうけど」ですって。3年前に一度利用しただけなのに凄い記憶力です。

さて、スレイラルさん、はりねずみさんと夕食会へ。昭和レトロな地元のお店です。店の雰囲気が良く、すっかりリラックスして馬刺し、焼き鳥に馬のステーキまで。意外にズッシリときました。


夕食会場


おつかれさまでした

ところで今回お越しくださったスレイラルさん、こうしてオフ会で一緒に走ったのは実に10年振り! バイクは趣味の乗り物なだけに乗り続けることが難しく、降りてしまうと降りたままというケースも少なくないばかりか、趣向も走り方も年々変化し、一緒に走る仲間だって変わっていくわけでして、私のことなどとうに忘れてしまっても何ら不思議ではないのに、こうして遠くからお越しくださるなんて、主催者として本当にありがたく、素直に嬉しいです。10年間もの月日は決して短いわけではなく、とてもたくさんのことを話したのでした。実はこの日一日、個人的にちょっとだけテンションが高かったかもしれません...

食後、スレイラルさんをお見送りしてからははりねずみさんとオーセンティックなバーへと。


二次会会場


xyz、味わって飲むお酒です

初めて入ってみたお店ですが、特に敷居が高いわけではないのに落ち着いた、適度に静かで趣のある空間。驚いたことに中高年のバーテンダーではなく、若い、私とは親子ほども年齢が離れているかもしれないおにいさんが一人で経営しているそうです。
私の好みに応じてお任せで作ってくださったカクテルが美味しく、二杯目も進みました。シェイクなどの技術はもちろんのこと、お酒もフルーツも、素材がしっかりしているからこその味です。味へのこだわりだけでなく、客との会話もさりげなく、決してへりくだり過ぎず偉ぶることなく、世間話に終わりたくない私のような客には少し己を開放してくれるような話もしてくださるほど、距離の取り方が上手。
すごいなあ。近年、私は若い人たちに感銘を受けることがよくあります。そういえばお昼のカフェでも若い人が実直に頑張っていました。中高年の私はレベルが低く恥じ入ってしまうほど。すっかりいい感じに酔ったのでした。ありがとうございます。今日一日、数々の素晴らしい出会いに感謝です。


翌日も天候は相変わらずぐずつき模様。長野県は午後降水確率が上がり、岐阜県は既に雨雲がかかっているようなので、途中まで中央自動車道を利用した後、往路と同じ下道を使って長野県から直接愛知県へ向かうことにしました。
しかしその前に、ぜひ行ってみたいところがあったのです。それも集団ではなく単独で。世話になった小さな古旅館を発つ際、行先を大将に告げると「ほう、あんたそんな趣味もあるんか」と言われた場所へ。国道を東へ、高遠方面へとしばらく走り、集落の中へと逸れていって少々、ひっそりと佇む井上井月の墓が目的地です。

江戸末期〜明治初期の、伊那谷を代表する俳人・井上井月は、乞食井月とも呼ばれたほどモノもカネも持たなかった、志の高い自由人だそうです。
観光地として整備されたわけでなく駐車場も無く、立派な杉の木の下にひっそりと佇む墓の前にいると、伊那谷を愛した井月と乞食のような井月を温かく迎えた当時の住民たち、さらに観光資源として利用するよりもそっと静かに守っていく地域の方々の器量が感じられます。雨が止んだばかりの曇り空、蝉の声はなく、まるで秋の虫のような優しい静かな虫の声だけが聞こえる、幸福なひとときでした。

帰路は高速道路でも下道でも標高が上がるとポツポツ降られたものの、暑すぎることなく概ね順調に走ることができました。今回の平均燃費は30.9km/L。
ご参加の皆様、天候が良くないにもかかわらず開催した主催者におつきあいくださり、ありがとうございました。いつもヘンなルートですみませんが、ありきたりなルートや有名店やメジャーな観光地を避けつつ今後も思い出に残るような(?)オフ会を企画していきたいと思っています。

第49回オフ会開催結果

17/06/24 三重 亀山近郊にて

ずっと天気予報がすぐれず、数日前までは延期を決め込んでいましたが、前々日あたりから降水確率が下がり、当日は10%。無事開催の運びとなりました。
伊勢湾岸自動車道の工事区間を避けてしばらく一般道を走り、名古屋市内に入る手前のICから高速道路に乗ると、メッシュジャケットをやめて春秋用のジャケットを着てきて良かったと思わせる涼しさ。

途中休憩した御在所SAでは多くの観光バスが乗りつけて大量の乗客が施設を行き交っていました。皆様爽やかな身なりで、私のような小汚いバイク乗りとはかなり違う世界のようです。
「アハハ」
「よーし、いっぱい買ったるで!」とおじさんの声がすれば、
「みんな雰囲気がいいよね、なんか自分そのままでいいって感じ」
と若い女性の声。
「もーダメかと思ったけどイケるー、アタシたち」
そうか、何のツアーかはわかりませんけれど事前に申し込むスタイルなはず。彼女たちもこの日の晴天を願っていたのでしょう。別世界の人々ながら、ほんの少しだけバイク乗りとの共通点があるかのように感じたのでした。

毎度おなじみの四日市〜鈴鹿渋滞をガマンしつつ、亀山ICを降りて集合場所に到着すると、参加者のタカさん、はりねずみさんが既にお待ちでした。しばしの歓談後、昼食会場に移動。あまりに周囲に溶け込む外観なので通り過ぎてしまうところでしたが何とか止まって、営業しているのかどうかわからないほど控えめな入口をくぐると、私のような中高年にとっては懐かしいようでいてほっとする、親しみやすい昭和な食堂の空気が拡がっておりました。


昼食会場


みそ焼きうどん

参加者全員が地元B級グルメのみそ焼きうどんの定食をチョイス。B級とはいえ甘辛い味噌が旨い。大盛りのどんぶりごはんにピッタリであります。添えられた小鉢や貝汁も味噌を邪魔しない名脇役でして、途中まで快調に食が進んでおりました。また後日リピートしたくなるウマさです。が、後半急に胃が重たくなってきましてペースダウン。炭水化物をおかずに炭水化物を頬張るという組み合わせもそうですし、エアコンを入れてないのか空気が動かずに熱がこもっているような、しかも次々に客が来店して店全体が活気づいて暑さが増しているような、徐々にキツくなる環境の中どうにか完食し、休憩もそこそこにお店を出て外でひと息入れたのでした。

ズッシリと重くなった腹を抱え、一同は次のスポットへと移動。途中、案内板がほぼゼロのため少々迷いつつ到着した亀山城址は、事前に想像していた立派なものとは異なり、ずいぶんとこじんまりとしたものでした。拍子抜けした一同でしたが、大勢が押しかけるような観光地化された旧跡より個人的には好印象です。資本を投入して大事業を興し最盛期の姿に復元して威容を誇示、観光資源に活用し、大規模集客を目論んだ挙句に収支計算して成否を比較判定するようなことに、あまり興味はありません。明治の廃城令によりほぼ全ての建築物が取り壊されたという亀山城を、黎明期からピーク、増改築を経て廃城に至り、埋もれていった歴史そのものを受け止める考え方が、私には重みがあるように感じました。
本丸に現存する多門櫓を下り、公園として整備された二之丸跡や外堀周囲を散策すると、美しいアジサイとシーズンを過ぎた菖蒲園が対照的でした。ここも人が少ない。案内板が非常に少ない上に積極的なアピールも無いようですけれど、このあたりが西日本的にも思え、個人的には好ましく感じます。


公園


菖蒲園

梅雨なのに晴れて暑い好天の中、一同は次へ。亀山市郊外のお茶畑を抜け、安楽川沿いを北上すると実に心地良い。県道を逸れると唐突に棚田が拡がっていました。


棚田に到着


けっこう歩きました

見事な棚田... という期待に反し耕作されていない田が過半、稲の代わりに雑草が蔓延る田が続いておりました。棚田は地域の方々のものであり観光客のためではないとう現実を見た気がします。完全な姿で残さねばと力んでも、続かずに空回りするだけなのかもしれません。農業技術の進歩で収穫効率が向上したこともあるでしょうし、私自身も今、米食一辺倒ではなく麦も多食することですし、朽ちて風化していくかもしれない棚田を、観光客も消費者も受け止める必要があるのだろう、そんなことを考えつつ、棚田の中を結局ぐるりと歩いて半周。いい運動になりました。日差しが出ると暑さを感じるものの、そよと吹く風は心地良い。悪くない季節ですね。

棚田を出発した一同は幹線道路を避け、途中で道に迷いつつもフラワーラインと名付けられた大規模農道を快走。未だ満腹なため眠気をこらえつつ進んでいくと、木々が立ち並んだ沿道に、唐突にカフェがありました。


おやつタイムです


コーヒーとロールケーキ

コーヒーにこだわりがあるカフェのようで多くのメニューがある中、中浅煎りのエチオピア豆を選択。フレンチプレスでいただくコーヒーは爽やかな、しつこくない酸味が特徴で、ロールケーキとの相性もバッチリです。大半が女性客にもかかわらず居心地が良かったせいか、参加者の方々がいつもよりたくさんおしゃべりしたように感じていたら、いつの間にか1時間以上経っており、解散といたしました。
この日はいつも以上に早く時間が過ぎていった気がします。帰路の伊勢湾岸自動車道を快調なペースで走行し、平均燃費は30.4km/L。渋滞や街中走行、快調な高速道路など不利な条件が少なくなかったにしては良好でした。

第48回オフ会開催結果

17/05/27 長野 駒ヶ根近郊にて

数日前は予報が思わしくなく延期も考えていたのですが、開催日が近づくにつれ予報が好転。ただし前夜は心配になるほどの大雨で、当日の朝は思いのほか気温が下がり、それなりに着込んで自宅を出発しました。
道中の一般道は交通量も少なくなく、テンションが上がらないまま道の駅に着くと、参加者のはりねずみさんがお越しになりました。気温は低いものの12-14℃。10℃を上回っているせいか辛くはありません。連れだって治部坂峠と寒原峠を越えていき中央自動車道を経由して集合場所に着くと一番乗り。
まったりとしているとタカさん、ワイルドパパさん、ナイゾウさん、MOTOさんご到着。顔なじみどころか気心知れた面々で、誰も気負うことなくすぐにリラックスモードに。居住地が互いに近くはないものの、屈託無く会話できる方々が心強く、ありがたいです。
このオフ会に参加しても得るものは何も無いでしょうに、中には10年になる参加者も。
"ユルい" とも表現されていましたが、互いに縛ることなく、どちらかといえば淡々としているようで、カスタム談義も走り自慢も無い。それぞれに何か、目に見えない、言葉にできないものをお感じなのかもしれません。

一行は場所を変えて近くの昼食会場へ。昭和レトロというわけではありませんが、気取らず、どこか懐かしい雰囲気の店内が好印象。


昼食会場


ソースローメン

悩んだ挙げ句、私は伊那名物のローメン(1.5)をチョイス。大皿に盛られたローメンでしたが、比較的マイルドな味で、マトンは全くクセもなく、酢をかけつつスルスルと完食してしまいました。インパクトがある風味ではありませんが、なぜかまた食べたくなるような味です。都市部とは異なる少々長閑な空気も気に入ったので再訪するかもしれません。

食後は皆様お待ちかねの山方面へ。しかしセンターラインは無くなり、ガードレールも無く、ところどころ舗装が荒れて "いつもの" 道になってまいりました。


フリー走行へ


フリー走行区間を激走

フリー走行区間を設けたものの、急勾配の峡路ヘアピンや、荒れた舗装に砂や砂利が浮いたクネクネ道が続きます。昼食のローメンがズッシリ残っていて、ちょっと苦しいような... 先行するMOTOさんのリアタイヤからは跳ねた小石がビシビシ飛んできて離れて走りました。というかすぐに離されました... 飛ばすことよりもコースアウトしないよう滑らないようヒヤヒヤするフリー走行を終え、峠からの下りは安全面からまったりと団体走行することに。相変わらず深いヘアピンも随所にある上に砂や砂利が浮いているのは当たり前、直線区間で調子に乗って速度を上げるとカーブに入ったところで砂が浮いているというようなトリッキーなコース。おまけに砂利が浮いているというよりは砂利の中に舗装路面が見えているようなカーブも少なくなく、轍を正確にトレースしなければならないような、ヘンな意味で走り甲斐のあるコースでありました。
緊張を強いられる区間を抜けてダム湖から下る広い道に出ると、先行する高齢ドライバーらしき軽自動車につかまり、スローペース走行を余儀なくされることに。暑いくらいに暖かく、ローメン効果も相まってしばらく眠気と格闘する羽目になりました。

この日のスイーツタイムは初訪問のケーキ店。少々かわいらしい外観のお店で、ちょっと敷居が高いというタカさんに、ナイゾウさんとMOTOさんは初級レベルですと返していました。こんなお店に躊躇無く6人で入ってしまうオッサンたち、やはり異様だったのでしょう、お店のおねえさんが動揺したのかドリンクのオーダーを何度か取り違えていましたから...


早めのスイーツタイム


「ジュディ」

ジュディと名付けられた、グレープフルーツのムースを使ったケーキが美味しい! 甘さ控えめでやや強めの酸味が爽やか。えぐみの類だけでなく甘味料や香料も全く感じません。さぞかし手間をかけて作っているのでしょう。パティシエの心を感じるケーキでした。
帰り際にお店のおねえさんが、皆様どちらからいらしたのですか? と声をかけてくださいました。ケーキがおいしかったこと、手間がかかっていることなど、少しだけとはいえ、こうした会話が嬉しいですね。

締めに地域の物産店に立ち寄ってお土産を購入。一カ所では飽き足らず、ナイゾウさんのご案内でもう一カ所に寄って解散しました。
どうもまだお昼のローメンが残っている気もするし、マトンも食べてしまったので満足な私はオプションの夕食に行くことなく、そのまま中央自動車道で家路につきました。平均燃費は28.5km/h。

ご参加の皆様、ありがとうございました。走行距離は少なめでしたが、先を急ぐことなくまったりと楽しく過ごすことができたと思います。また機会がありましたら、一緒に走りましょう。

第47回オフ会開催結果

17/04/22 愛知 渥美半島〜静岡 湖西市にて

桜は既に散ったというのに北西の風が強めに吹いて少々寒い。朝はウインタージャケットを着ていこうか悩むほどでした。しかもスギじゃなくてヒノキ花粉の最盛期だそうでして、私の場合は目がチカチカというより沁みるかのような痛痒さ。いい季節なのにあまり走れず恨めしいのでありました。私のほか参加くださったのは、はりねずみさんお一方。集合場所で待ち合わせし、そそくさと昼食会場へと向かいました。

渥美半島の長閑な空気が、4月の不安定な心境を落ち着かせてくれるようです。収穫を待つキャベツ畑も収穫済みの畑も、開放的な牛舎も都市部には無いリズム。また、この時期は花がたくさんです。眺望が良くなくて海は見えないルートでしたが、菜の花はもちろん、見事な牡丹や藤などなど。信号が少なめで快調に進みつつ、気分は穏やかでした。
言われなければ通り過ぎてしまうような昭和レトロなレストランでストップ。「いつもこだわりのお店なのに今回フツーな定食って、珍しいですね」とはりねずみさん。そうですかあ。主催者としてはそれほど凝っているつもりはないんですけれど...


昼食会場


抜群のヒレカツ定食

ミックスフライや焼肉定食か迷った挙げ句、ヒレカツ定食をオーダー。これがアタリでした! 脂が少ないのに肉が軟らかく、香りも味も豊潤であります。それを支えているのが絶妙に計算された下味。おそらく地元の方々はこうしたおいしい食事がフツーなのでしょう。ボリュームが多いわりにペロリと完食、胃が重くなることもありませんでした。近いうちに再訪すると決めたほど旨かったです。

さて食後は遠州灘沿いに東へ。快調に走って湖西市に入り、国道1号線を越え、旧道へ。いえ、旧国道1号でもない旧々道。狭くてやや走りにくいものの、交通量が少なく静かで良い雰囲気があります。途中で道を間違えて、大型バイクだったら取り回しに難儀するほどの、とんでもなく狭い生活道路というか路地に迷い込んでしまいまして、お住まいの方々、すみませんでした。
旧潮見坂のすぐ近く、おんやど白須賀という施設に到着しました。国道1号や浜名バイパスのそばと思えないほどひっそりと静かです。立派な資料室にある数々の資料が興味深く、中でも地震による津波に何度も襲われているという史実に今更ながら驚きました。東海や東南海だけでも数年〜数十年おきに巨大地震に見舞われていたにもかかわらず、ここ1世紀近く大きな地震が無いのが誠に不思議であり、逆に巨大地震がいつ起きてもおかしくないということになるのですね。 施設の気さくなおじさんとしばしお話をさせていただきました。地震のことだけでなく、地域の地形のこと、静岡や愛知の地形の話も面白かったです。


おんやど白須賀


旧々道から見える太平洋

狭い旧々道をそのまま進み、浜名湖近郊とは思えない急坂を下っていきます。三河國から遠江國へと越境する、いにしえの旅人も同じように太平洋を眺めたかと思うとひときわ旅情を感じるのでした。白須賀宿をゆったりと抜けつつ、向きを変えて北上、超ローカルなコースを経て国道へ。浜名湖沿いなのに湖がなかなか見えず、ようやく見えたところでカフェに到着しました。


カフェタイム


シフォンケーキ

中に入るとオーナーのおねえさんが、「あっ、こんにちは」だって。「憶えていてくださったのですか?」と尋ねると「もちろんです」なんて、約半年ぶりなのにすごい記憶力です。はりねずみさんが「またこのパターンですか?」と苦笑するのも無理ありません。私だって、通い詰めているわけでもないのにカフェの方々が憶えていてくださるので、驚くやら嬉しいやら不思議な気分です。
シフォンケーキは素材にこだわった優しい味で、すっかりリラックスモードに。はりねずみさん、時節柄慌ただしい中ご参加くださり、ありがとうございました。
帰路は高速道路をチョイス。西風がややキツかったけれど、まずまず快調に流れていました。今年もオフ会でたくさん走れるといいなあ。

平均燃費は29.8km/L。比較的信号が少なかったのがよろしいようです。


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