過去のプチオフ会記録 2014
2014年のプチオフ会の記録です。
プチオフ会その39 納会
14/12/29 愛知 名古屋市内にて
早いもので今年も残すところ数日。納会開催の運びとなりました。
はりねずみさん、なな○さん、TORANEKOさんと名古屋市内金山駅に集合、それから市バスに乗って桜山へと移動いたしました。
市バスに乗るなんて、名古屋市民でないとなかなか体験できないとあって、後ろから乗ればいいのか、それとも前からか、など一同大興奮、なわけないですよね。
賑やかな金山駅前
とは対照的なボンボンセンター
バスを降りてタカさんと合流、向かいましたのは桜山にあるボンボンセンター。
マニアックな場所でございます。思わず尻込みする参加者の方々でしたが、構わずに会場へと入るのでした。
納会の会場です
大衆食堂的なメニューが親しみやすい
例年とはまた違った趣向ながら、落ち着いたレトロ風情な店内の雰囲気も手伝って、飲み始めてからは皆様あれこれと話が弾みました。バイクのこと、自転車のこと、山のこと、身の上のこと、生活のこと(?)
はたぼうさん、なんかこうしたレトロな場所が好きですよね、なんて半ばからかわれたり。ハハ、歳のせいでしょう。
でも、個人的には古ければ何でもいいというものではないのです。うまく言えませんけれど、過去からの人々の息づかいが漂っていたり、喜びや希望、哀しみと失望が染み着いた痕跡を感じる場所に惹かれるのです。どうしてだかわかりませんが。
2軒目は同じボンボンセンターにある、小さなバーへ。何となく入りづらい入口を開けると、こちらもしっとりと落ち着いた雰囲気。
既に満腹状態の参加者の方々を差し置いて、食べ足りない私はあれこれ注文しヒンシュク気味。まぁいいじゃないですか。仕事関係じゃないわけだし、遠慮することもありません。話は徐々に本音を交えつつ、楽しい夜は更けていくのでした。
私のHPはなんだかカッチリとしていて敷居が高く感じられ、初めてだとオフ会に参加しづらかったというご批判をいただきまして。そうかなあ、自分自身はあまり堅苦しくせずにテキトーにやってるつもりなんですけど。オフ会だって、常連のためだけのものじゃないですし。ヘンなコラムとか書いてるからイカンのか... ともかく来年からは初めての方にももっと参加しやすい雰囲気作りを心がけます。
バーのマスターが気さくな方。自転車が好きでよく乗るそうです。中高生時分に日本を横断した話など、楽しく聞かせていただきました。
1軒目もそうでしたが、2軒目も居合わせた他の客がほとんど女性ばかり。不思議ですね、決しておしゃれじゃなく、入りづらい雰囲気なのに女性客率が高いなんて。
都会の華やかさや騒々しさとは縁遠いボンボンセンターは、ひっそりとしていて、どこか重いものが染みついているかのような、しかし、静かで、適度な狭さに心落ち着きます。必ずしも元気でなくても、独りでも、落ち込んでいても、優しく受け入れてくれる雰囲気な場所。
すっかり気に入ってしまいました。また来たいですね。たくさん食べておきながら、締めに食べるつもりだった薫製チャーハンを逃してしまい、心残りですし。
ご参加の皆様、忙しい年の瀬にもかかわらず私の個人的趣味におつきあいくださり、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
プチオフ会その38
14/09/27 静岡 掛川〜袋井にて
これまで東名高速でもR1でも新幹線でも、ただ通り過ぎるだけだった掛川や袋井。前回のオフ会で初めて掛川市街を訪れて気になったので再訪してみました。
今回は下道で走っていきます。R1沿いに時たま見られる水田の、朝日を受けた稲は、緑の中に黄色い稲穂が混じり、それが規則的でもなく、不規則でもない絶妙なハーモニーとなって際だつ美しさを見せておりました。
コンビニでタカさんと待ち合わせてからさらに東へ走り、道の駅潮見坂でなな○さんと合流しました。
このままR1をひた走り、下道で掛川へ向かいます。この日は交通量がやや多い上に風が強く、走りやすくはなかったものの、1時間少々で掛川市街に到着しました。
今回の昼食会場
五目焼きそば
商店街の中の昭和レトロな食堂で、私は五目焼きそばに加え、ジャンボ餃子をいただきました。比較的シンプルな味でおいしいです。いつしか店内は満席状態となり、地元で人気のお店のようでした。
さて、食後はぶらりと掛川城を観光します。大手門駐車場にバイクを停め、徒歩でお城へ向かいました。小高い丘の上という絶好の立地条件に建つ木造の天守閣は、どことなく控えめで好印象。平成に再建されたこのお城、戦災で消失したとばかり想像していたのですが、安政の大地震で城郭はことごとく、門塀ともども倒壊したそうです。160年前に起きた、M8クラスの大地震! 怖ろしいですねえ〜。隣接する御殿も地震で倒壊、数年後に再建されたものですと。
掛川城
天守閣からの眺め
天守閣ではボランティアの方が、城の再建のことや旧東海道 掛川宿と城下町のことなどをおしえてくださり、あれこれ勉強になります。ありがとうございました。
積年の要素が醸し出す重みのようなものは感じられませんけれど、地元の方々の郷土愛に支えられたこのお城は、居心地が良くて何だか親戚の家に来ているかのような、和やかな雰囲気です。
掛川城再建から長い年数が経ったわけではないせいか、周囲も比較的こじんまりとしていて、観光客も多くなく、特に強く主張するものもない。私はこうしたところがけっこう好きです。
少々歩き疲れましたでしょうか。旧い商店街にも後ろ髪を引かれつつ、次のスポットとして向かった先は道の両側に松が並ぶ、原川の旧東海道。松は老木ではなく比較的若いけれど、大切に維持管理されている様子がうかがえて、現代の旅人も心が温かくなりますね。
原川の松並木
東海道どまん中茶屋
続いては袋井宿の東海道どまん中茶屋で休憩です。小さな家屋は行政によるものですが、運営はご年配のボランティア8名で行っているそうで、昔ながらの開かれた、ゆったりとした空気に包まれておりました。冷やした袋井茶がおいしい。掛川茶とはぜんぜん違うそうですけれど、どう違うのでしょう。今度飲み比べてみたいです。
ここから旧東海道を西へ向かって走り、そことなく残る街道風情を味わうのでした。
シメのスポットはやっぱりスイーツです! 住宅街の中に突然現れるカフェでゆっくりとチーズケーキをいただきました。このお店、柔らかい雰囲気に加えて、もう9年営業されているというわりには清潔にされており、大事にされていることが伝わります。切り盛りしているのは比較的若いご夫婦。またゆっくり来たいと思いました。
ご参加の方々、ありがとうございました。ほとんど走りの要素がなく、びっくりするようなグルメもなく、歴史を感じ、ちょこまか止まるコースで、特に充実感は無かったかもしれませんが、ゆっくりまったり過ごしていただけたのなら幸いです。
プチオフ会その37
14/08/30 滋賀 彦根〜近江八幡にて
お盆を過ぎてもすっきりしない天気が続き、特に週末は毎回降水確率が高いまま。しばらく前から気持ちの上でも開催中止だと決めてかかっていましたが、前日になって天気予報が急に好転。ただし所により雷雨という予報もあって微妙でした。
前夜から降り続いた雨は明け方には止み、路面はセミウェット。居住地の最低気温が20℃と、メッシュジャケットを着て行くのをためらうほどで、まだ8月なのに朝晩はすっかり秋の気配です。
名神高速を西へと走っていきます。夏休み最後の週末、しかも天候に恵まれたせいか交通量が多いものの、心配していた一宮近辺の渋滞は軽微で助かりました。休憩に寄った養老SAでは日なたは暑さを感じるものの、風は涼しく、トンボが飛び交い、ツクツクボウシが鳴いて、コオロギが合唱していました。もう夏が終わりです。
彦根ICで降り、集合場所のコンビニに到着。今回ははりねずみさんと2台のみです。小回りが利く回になりそう。
渋滞の県道を逸れ、さっそく少人数の利点を生かして、えっ? というほどの細い路地へ。四輪車は間違いなくすれ違うことが不可能なばかりか軽自動車でなければ角を曲がることが難しいほどの道を進んでいき、どことなく街道風情の残る一角にお店がありました。
今回は2台です
昼食会場
カウンターばかりで席が5つほどの小さなお店。好きです。こういうお店。私は人気No.1だというスペシャルバーガーを注文。もうね、パティやパンを焼く香りがたまらない。素材が良いことがわかります。いざかぶりつくと、自然な味でとてもおいしいです。それぞれの素材の香りが口中でミックスされ、控えめなソースがそれぞれの味を邪魔しない。薄味で物足りないかもしれないけれど、私はこうした素朴な味が好みです。
昼食後は生活感たっぷりな、味わいある道を南下していくと、街中の建物や雰囲気に関西圏を感じます。うまく説明できないのですけど、東日本の都市のような合理性やドライ感が薄くなり、良い意味で重い色彩というか、容易になびかない気質というか、好印象を受けます。
ほどなく名水100選のひとつ:十王村の名水へ到着しました。住宅街の中にぽつんと佇む水場は、小さくとも地域で大事にされている様子が伝わります。水が冷たくて、火照った体にはありがたい。周辺にお住まいの方々がうらやましくなりますが、こうした公共の水場を守っていくのはさぞかし大変でしょう。
ここからさらに南下していきます。市街地を抜けると湖東平野の水田が拡がるようになりました。倒れている稲も少なくない。台風の爪痕ですね。無事な稲も数多い。この夏の日照不足の中、台風に耐え、立派に頭を垂れて立っている稲穂群が理屈抜きに愛しくなるのでした。
近江八幡周辺に近づくと、案内表示がほとんどなくて迷いましたが、どうにか駐車場にたどり着き、バイクを置いて散策することに、八幡堀〜日牟禮八幡宮を巡り、旧い街並みを見て回っていると、雨がぱらぱらと降ってきました。
日牟禮八幡
旧い街並み
歩き疲れてきて、小さな町屋カフェに入りました。近年定番のスイーツタイムです。築100年だという町屋は、内部の至る所に工夫が施してあり、見応えがありました。加えて、話好きの女将が飽きさせない。東京都出身で、この店を始めてから4年だそうですが、自らを開け放ちつつ、他人へぐいぐい入り込んでくる押しの強さは、すっかり関西系です。もう良い意味で大阪のおばちゃん。私は好きですよ、こういう雰囲気。奇しくも女将の祖父母が愛知県ご出身とのことで、なぜかローカルな「ぎょぎょランド」の話で盛り上がるのでした。
スイーツでエネルギー補給
解散です
いい時間になってきたので解散、ですけどはりねずみさんとは帰る方角が同じなので一緒に走ります。距離的には三重県に入って桑名に出たほうが近いのですが、鈴鹿山脈を越えねばならず、上空には雲が立ちこめております。雨のワインディングは避けるべく、遠回りでも名神高速を通ることにしました。交通量は多めながら、概ね快調に流れ、一部つかえるところはあったものの、渋滞は無く、助かりました。
平均燃費は27.5km/L。全行程の9割が高速道路だとこんなものですね。
しばらくまともに走れていなかったので、久しぶりに走って満足です。私は修練が足りないのでしょう、四輪や公共交通機関ではなぜだかダメでして、オートバイや自転車で自然を感じ、己を開放することが必要なようです。それが無意味だと言われようと何だろうと。
プチオフ会その36 代行企画開催結果
14/06/21 愛知 瀬戸〜土岐南部にて
滋賀県彦根近郊を予定していた今回のプチオフでしたが、降水確率が高く、降るのは確実でいつから降り出すのか心配しながらになりそうでしたので中止としました。残念ですけど8月のプチオフを滋賀県で開催することで埋め合わせしたいと思います。
ところで愛知県は夜から雨という予報。せっかくなので代わりに何か企画を、ということで愛知県在住者向けに、午前中を中心にした瀬戸方面のプランを企画しました。
瀬戸市内のコンビニに集合し、まずモーニングへ向かいました。午後のスイーツの代わりであります(?)
今回は3台
ポテトサンドのモーニング
モーニングというのはオフ会/プチオフでは初めてのことでありましたが、これはこれでいいですね。この後どうしよう、なんてまったり落ち着きます。しかしここ、地元の人気店なのでしょう、他地域からアクセスしにくい場所にあるのに、私たちの後に順番待ちの方々が並ぶ状態。長居することなく出発しました。まぁ、午前中ですから、あまりゆっくりしないほうが一日を活動的に過ごせることでしょう。
雲行きが相当怪しかった場合、この後瀬戸の街中をぶらりとするつもりでしたが、時折わずかな薄日が差す微妙な天候に迷い、参加者と相談の結果、土岐南部のお山方面をちょびっと走り、市街地へ出てお昼にすることにしました。雨が降っても食後に山道を走らないですむようなルートです。
クネクネとした3桁国道を走り、県道に入ったところでフリー走行開始です。気温24〜25℃。体感温度はもう少し低く、暑くなくて快適でありました。
フリー走行を終えて到着したカフェ。一昨年にご当地グルメ:てりカツカレーを食べたところでしたが...
なんとそこには無情にも「CLOSED」の貼り紙がしてありました。
ええっ? どうしたんだろう? 臨時休業か、改装中? それとも閉店? 貼り紙以外の情報はありません。近所に良さそうなお店を知らないし、大型店舗や道の駅は興ざめだし、モーニングのおかげでそれほど空腹でないことから、瀬戸市街へ戻り、下調べしておいたお店に向かうことにしました。
休業?閉店?…
こちらは予約客で満席でした(泣)
お山を通らずにやや交通量の多い国道を通って、たどり着いた小さな洋食店。店の前に黒板が置かれ、メンチカツのAランチ、ハンバーグのBランチを始め、パスタなど5種類のランチが選べるようです。いい匂いに導かれるように店内へ入ると、何とこれからすぐ14人の予約が入っていて満席とのこと... なんてツイてない日なのでしょう。おいしそうな匂いを前に、お腹ペコペコでお預けだなんて。
駐車場に戻ると、予約客なのでしょう、若い女性がちょうど車を降り、大人数でお店へ向かうところでした。料理が抜群においしいのかもしれません。気になります。瀬戸に宿題ができた気分になりました。
さあ困った、どうしよう。いっそのこと今から街中ぶらりプランにして、商店街で食べるところを探してみよう。小さな公園駐車場にバイクを止めて、昭和レトロな瀬戸の銀座通り商店街をぶらついてみました。
銀座通り商店街
瀬戸味セット
狭い道沿いの商店街は、あまり力の入っていない、どことなく慕情すら感じる、雰囲気豊かな場所です。数店舗ある飲食店の中から選んだ、これまたレトロなお店で、瀬戸焼そばと五目めし、味噌汁、漬物がセットになった瀬戸味セットをいただきました。やや甘めながらクドさの無い焼そばも、薄味な五目めしもヒットでした。
せっかくなのですぐ近くの深川神社に参拝。歴史ある神社とのことです。規模としては小さめ、荘厳な雰囲気はありませんけれど、狛犬から奥は空気が変わり、何ともいえない温かさを感じる場所でありました。個人的にとても好きな雰囲気です。よかった、こんな良いところへ来ることができて。
若い時分は何も感じることができなかった。古くさいし、何も無いじゃないか。ジジ臭い、カッコ悪い、キタナイ、何が楽しいのかわからない、... 頭から決めつけて、決めつけた考えに支配されていました。
バカだったなあ。いえ、ときどき思いきり素直になって、目の前の世界を無条件で受け入れてしまう今の私のほうがバカだといえるでしょう。 いいんだよ、バカで。人間、バカになることだって大事。バカだからそう思うのかもしれませんけれど。
深川神社
お茶の後に解散しました
天気は持ちそう。
参拝後すぐに帰るのも惜しかったので近くの喫茶店でお茶にしました。
入るのに多少勇気が必要な、風情たっぷりの喫茶店でしたが、ここがまたすばらしい。カウンター席が主力の、天井が低い小さなお店は、しかし旧い中にもセンス良く小物や切花、植物が配置されていて、女将の人柄を慕ってか、地元の方々が集う憩いの場。アイスコーヒーもおいしい。時間を忘れてくつろいでしまいました。
皮肉なことに日差しが出て暑くなってきました。でも、ここで無理は禁物。名残惜しくも解散いたしました。
予定通りにいかなかったことも終わってみれば悪くありませんね。今回は少人数だったこともあって、とりわけユル〜イプチオフとなりました。ご参加の皆様ありがとうございました。こうした脱力プランも今後たまに企画していきますので、ご都合が合えばよろしくお願いします。
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