小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2022/12/11

SWISH(2019年式)プチカスタム車インプレッション

2019年7月に新車で購入、初めからひと通り装備が揃っていることもあってカスタム箇所は非常に少なく、リアボックスや社外マフラーのほかプラグを換えた程度。あまり参考にならないでしょうが、走行距離が嵩まないうちにインプレを残しておきたいと思います。(21/8月)

総合

おすすめ度 <☆☆☆☆ >

[買い物からショートツーリングまでこなす実用コミューター]]
スポーティなルックスですが、ゆったりとした走行感はノーマルと同様。スロットルグリップを大きく開けることが減り、かえってゆったり感が増したかもしれません。
SWISH
空冷単気筒125ccですから速くはありませんけれど遅くもなく、飛ばそうと思わなければ平地中心のツーリングはもちろん、山間部のツーリングもこなします。ツーリングでは小さく感じる車体も、市街地では抜群の取り回し。駐輪場でも持て余すことがなく、高速道路を使わないのなら、これ1台で他に要らないと思ってしまうこともあります。

燃費は概ね50km/L前後とノーマルからあまり変わらず。ワーストが冬期の市街地走行:43.0km/L、ベストが夏期のショートツーリング:55.3km/Lです。

[追記 22/12/11]
刺激が少なく飽きてしまうかと思いきや、移動手段としてまずまず快適で比較的手軽に運用中。相変わらず燃費良好で、夏期のショートツーリングでは55km/Lを記録。ガソリン価格高騰の折、助かっています。生産中止(21/9月)は残念ですが大事に乗っていきたいと思います。

市街地

おすすめ度 <☆☆☆☆☆>

[コミューターとして優秀]
スタートダッシュが優れているとは感じませんが、ノーマル比でアクセル開度が少なくてもそこそこの加速をすることができ、周囲に合わせて走る分にはとってもラク。片側3車線の幹線道路で中央の車線も最も右側の車線も不安なく走れます。現在所有しているGSX250Rよりも街乗りに向いているのはもちろん、過去所有したZZR250や250TRよりも、エリミネーター125よりもTDR125よりもずっと市街地適性が高いように感じます。125ccのスクーターはそうしたものなのかもしれませんけれど。
10インチタイヤの制動力にあまり余裕はなさそうですので、他の車両の間を縫って走るのではなく、無理をせずにジェントルな走りを心がけるのが合っていると感じるのはノーマル車と同じです。
ほかに、被視認性が優れているらしいことから、対抗右折車が遠くても待っていてくれることがあり、少々気を遣うのもノーマルと変わりません。

クルージング

おすすめ度 <☆☆☆☆☆>

[味は薄いながら快適]
SWISH マフラー換装によってわずかに振動が増えたものの、それでも比較的静かなエンジンと、無段変速のトランスミッションとの相乗効果で、空冷単気筒エンジンの味は薄く、スクーター感が前面に出ています。ですけどつまらないわけではなく、ノーマル比でアクセルレスポンスが良くなっているおかげで快適。登坂路で急に失速することもありません。アクセルグリップアシストレバーの効果も相まって右手がラク。
車体は軽量ながら前後10インチのタイヤは落ち着いた挙動でラクに巡行できます。やや小さめな車体サイズを許容できるのであれば、クルージング適性は高レベル。過去所有のZZR250よりも疲れないのはもちろん、100〜150km程度以下のショートツーリングなら現在所有しているGSX250Rよりもラクであることが意外です。レー探も装備したため、知らない道や慣れない道を走るときも、無いよりは少し安心。
燃費はノーマル同様、ツーリング時は50km/L以上なことがほとんど。給油タイミングが走行200km以上なのも地味に助かります。もっとも冬期、特に風が強い日は50km/Lを割り込み、しかも胸から上は冷風が直撃するため、GSX250Rより快適性が落ちてしまいます。

[追記 22/12/11]
タイヤをノーマルのMAXXIS M6029からIRC MB520へ換装、クッション性がよく、さらに落ち着いた挙動に。急がずゆったり走るキャラクターが増したイメージです。

ワインディング

おすすめ度 <☆☆☆  >

[それなりに走れるが楽しくはない]]
走りにくくはありません。フロントに負担をかけないよう、カーブ前にブレーキングを済ませておくことを心がける必要ですけれど、直線区間が短く速度が上がらないタイトなワインディングにいたっては楽しく感じるくらいです。
下りなら、ちょっと速い四輪についていくことも可能ではあります。でも意図せずタイヤを端まで使うことになってしまい、安全マージンがとれてないことも...
バンク角をセーブするためリーンインで走ると場所によっては先を見通しづらく、アクセルレスポンスが良くなったのに、抑えて走らざるを得ないというジレンマ。
そもそも飛ばす走りは似合いません。走りを意識するより周囲の景色を楽しみつつ、ゆったりと移動するほうが合っています。

[追記 22/12/11]
タイヤをノーマルのMAXXIS M6029からIRC MB520へ換装した結果、交差点の右左折では安心感が増した半面、ヘアピンなどバンク角を深く取ろうとすると、一定の角度から粘るようになりまして... バンク角を深くしづらいため、飛ばすにはハンドルを逆操舵の逆、正方向に操舵する必要があるようです。そんな場面はかなり限定的ですけれど、10インチスクーターであまり飛ばすなということでしょう。

流れの速い郊外路やバイパス

おすすめ度 <☆☆☆  >

[ノーマルに比べれば意外に走る]
ノーマル比でアクセル開度が減ったせいか、さほど気構えすることなく走れます。強い向かい風でない限り、平坦路中心なら80巡行も苦になりません。少しばかりゆとりを感じることもあります。後続の四輪車が危険を感じるほど車間を詰めてきたり、強引に追い越しされたりするケースもとても少なくなりました。
90前後で流れているとさずがに余裕は無くなりますけれど、ノーマルと違ってアクセルグリップを握りなおすことが無くなり、ギリギリ感は減りました。それでも60km/h超では前車の加速に合わせて車間距離を保つのがどうしても遅れるときがあり、空冷単気筒125cc実用エンジンの限界なのでしょう。

取り回し・ユーティリティ

おすすめ度 <☆☆☆☆☆>

[充実装備と絶妙なコンパクトさ]
他車に比べてコンパクトな車体は、買い物でもカフェや喫茶店に立ち寄るにも駐輪スペースに困ることがほとんどなく、気軽にセンタースタンドが使えることもあって、見た目も大きくないため比較的目立たず邪魔に感じられることが少ない印象です。
SWISH シート下トランクスペースが広いため、リアボックスと併用することは少ないですけれど、出先でヘルメットとグローブをリアボックスへ、着ていたバイク用ジャケットとボディプロテクターをシート下に収納すると、持ち歩く荷物を最小限にできます。
ツーリングではポータブルナビも使います。でも設定されるルートを外れ、途中で躊躇なく細い道に入ったり、街中でも自在に止まったりできるのはコンパクトな車体ならでは。