小さい二輪車ライフ、小さい旅

最終更新日: 2024/12/01

あると便利! 特殊工具

汎用工具だけで整備するのは厳しい。あると便利な特殊工具を紹介します。

ASTRO PRODUCTS フロントスタンド

ASTRO PRODUCTS フロントスタンド ホイールを外すほか、フロントフォークのメンテナンスにはフロントのリフトアップが必要になります。エンジン下部をジャッキアップしてもいいのかもしれませんが、フロントスタンドがあれば安定感抜群。
過去所有のZZR250の整備で使っていたこのフロントスタンドが、GSX250Rでもそのまま使え、カウルに当たることなく、あっけなくフロントアップできます。
価格は¥12,500 (04/7月当時のセール価格)
なお、フロントスタンドを使う際はリアメンテナンススタンドとの併用が前提です。単独使用は危険なので避けましょう。

Kawasaki リアメンテナンススタンド

リアメンテナンススタンド センタースタンドのないGSX250R、チェーン清掃や注油をはじめ、スプロケット交換などリアホイールを外すときにも使います。
購入したのははるか昔、ZXR250に乗っていた1989年。ZZR250でも使っていたものをそのままGSX250Rでも使い続けています。とっくに廃版になっていますが単独作業でスタンドをかけやすく、補修塗装しながら30年以上も使い続けています。
価格は当時約¥8,000。

タイヤストッパー(輪止め)

タイヤストッパー 上述のリアメンテナンススタンドを使うときや、ジャッキアップしたときに併用します。使わずに済ませる方々もいらっしゃるでしょうけれど、作業中や立ち上がったとき、歩行時など、不意に車体に触れたり、服が引っかかったり、あるいは作業中に力をかける方向によっては車体が動き出してしまうリスクがあります。安全面を考えてタイヤストッパーを使うべきだと考えています。
私が使っているのは折りたたみタイプ。昔々、初めて購入した四輪車の車載工具セットの中に含まれておりました。1980年代のことです... 時代は流れ、今や四輪車の車載工具はタイヤレンチ(ホイールナットレンチ)とジャッキのみ、が多数派ですね。

大橋工業 BALフットポンプ ツインシリンダー(No.1920)

フットポンプ タイヤの空気を補充するのにホームセンターで買った手押し式ポンプを長年使っていましたが、四輪用にこのフットポンプを購入して以後GSX250RもSWISHにも使っています。二輪車の場合は足踏み回数が少なく、比較的すぐに空気圧が上がります。一方、四輪車のタイヤの場合どうしても足踏み回数が増えて少々時間はかかるものの、ガソリンスタンドに行く手間がかからないのと、電動式のような騒音が無いのは大きなメリット。
ゲージはあまりあてにならず、後述のエアゲージを使って空気圧を測っています。ホース先端のレバー式ノズルがやや強度不足に感じますが、初期にアーマオール(保護剤)を丁寧に塗布したためか、5年以上経過しても何の問題もなく使っています。価格は¥2,980(税別、15/12月)

ETOHSデザイン エアゲージ

Air Gage タイヤの空気圧チェックは重要です。しっかりした造りで狭いところにも入り 減圧機能付き。便利ではありますが多少コツが必要で、減圧操作に夢中になっているとバルブに押し付けているほうがおろそかになって空気が漏れてしまったり... ほかに そこそこ重量があるのと かさばるのが難点といえば難点です。ホームセンターで入手できる四輪用の安価なゲージでも構いませんが、バイク用の使いやすいゲージが欲しくなり、過去ZZR250に乗っていた頃購入。残念ながらSWISHの横を向いたバルブには非常に使いづらく、別に四輪用のゲージを使っています。
価格はたしか¥2,700(05/8月)

エーモン 内張りはがしDX

内張りはがし カウルのクリップ(ファスナ)を外すときに使っています。尖った先端部分で中央のピンを押してから外側の傘の部分を引っ張り上げるようにしています。無くても小さなドライバーがあれば作業できるかもしれませんけれど、あると便利です。
価格はたしか¥1,000程度(2000年以前)

ミニスタビードライバー

ミニスタビードライバー 左右のカウルを外す前に、まず外さねばならないセンターカウル。(アンダセンタカウリング) ビス着脱に通常のプラスドライバーを使おうとするとタイヤに支えて作業できず、スペースを確保するためにステアリングを左右に動かす必要があり、地味に面倒。
小さいサイズのドライバーがあるとタイヤに支えることなく作業でき、便利です。
2004年か2005年、前車ZZR250のキャブ調整に使えないか、マイナスドライバーとのセットを買ってみたものの、サイズが合わず、GSX250Rで出番が来ました...
価格はホームセンターで当時¥300前後だったような気がします。

ASTRO PRODUCTS オイルフィルターレンチ

オイルフィルターレンチ カートリッジタイプのオイルフィルターの交換に使用するカップ式レンチです。3/8DRのラチェットハンドルなどと組み合わせて使いますが、私は画像のようにT型レンチと組み合わせて使っています。
GSX250Rの場合、フィルターレンチの二面幅67mm。価格は¥330(税別、20/12月)
ちなみに過去ZXR250に乗っていたとき、フレキシブルタイプのフィルターレンチを使用していましたが、使いにくい上にすべりやすく、フィルターを傷めることが多かったため、サイズ別の専用品を用意したほうがいいと思います。安価ですし。

ASTRO PRODUCTS ファンネル(漏斗)

オイルファンネル GSX250Rのオイルフィルターを外すときに残ったエンジンオイルがこぼれないようにするには、あらかじめカウルを外して漏斗をあてがいます。フォールディングシリコンオイルファンネルとファンネルセットを組み合わせることでエキパイの上にオイルをこぼさずに済みます。
価格は¥240と¥180(税別、23/10月)

ブレーキフルードエア抜きツール

エア抜きツール この手のツールなしでもブレーキフルード交換は可能ですけれど、エア抜きがどうしても不完全になりがち。注射器を組み合わせたツールを使うことで早く簡単にブレーキフルード交換作業を済ませることができます。
画像のものはKijimaブランドのツールで、いつ購入したか記憶がありませんけど、かれこれ20年は使っているのではないかと思われ、チューブは黄変、ゴムは劣化しひび割れてきており、そろそろ限界を迎えそうですが、まだ何とか使えています。

ASTRO PRODUCTS キャリパーピストンツール

キャリパーピストンツール ブレーキキャリパーのピストンを清掃し、グリスを塗布する際に使います。
このツールを使ってピストンをグリっと回転させ、全周均一にピストン表面を清掃、グリスを塗布することができるようになり、特に2ポット以上のキャリパーの場合に重宝します。ここまで手を入れる人は少数派かもしれませんが、代わりになる工具が無く、長年使い続けています。価格は¥1,980(税込11/5月)

フロントフォーク油面ゲージ

フロントフォーク油面ゲージ 2〜3年に1度の出番ではありますが、あると便利。簡単な構造でして、正確さの面では微妙かも。また、いかにも自作したほうが安そうなものの、いざ作るとなると面倒で、購入したほうが早いという微妙な立ち位置にあるツール。
最大のメリットは、オイルをつい入れすぎてしまったときの吸引がラクなことです。
アストロプロダクツ製 ¥1,900でした。(税込、14/3月)

KIJIMAメスシリンダー 250cc

メスシリンダー オイルなどの液体を計量できる、一般的な器具ではありますが、この製品は転倒防止の台座とフタがついているのが特徴。埃の侵入を抑制できて一定の安心感があります。ただし私の長年のバイクライフの中ではフォークオイル交換の際にオイルを計量するときだけが出番。ほかは機会がありませぬ... それでももう30年程度は使い続けていて、無いと困る道具です。
購入時は¥1,000程度だった気がします。2024年時点は¥1,200(税別)のようです。

エーモン プラグレンチ

プラグレンチ 四輪用のプラグレンチ。以前は何の疑問も持たずに車載工具のプラグレンチを使っておりましたが、四輪用に購入したプラグレンチを使い始めて以来、ずっとこの工具を使っています。
価格はたしか¥1,000前後(2000年ごろ)
なお、同社から柄がビニールコーティングされているものも販売されていて、以前買って失敗しました。四輪のプラグ交換のときに「えい」と力を込めたら、柄がボリッと折れまして... 不良品だったようです。

ASTRO PRODUCTS プラスチックオイルシリンジ

オイルシリンジ SWISHのファイナルギアオイル交換に利用。オイル注入口が真横を向いているため、じょうご等での注入は困難ですし、中が見えないことから少しずつ入れる必要があり、注入口から溢れたらすぐ注入を止める必要があります。このシリンジを使うことで容易に作業できます。ホースも付属していて便利。
価格は¥320。(税別、22/11月)

ASTRO PRODUCTS ハイパワー電動インパクトレンチ

SWISHのクラッチに使用 私の場合、年に1回使うかどうかですのでバッテリー管理が要る充電式は避けました。
MAXトルク 510Nmというハイパワー。固く締まったボルトやナットを緩めるとき、特に人力で緩めるときに勢い余ってケガしかねない箇所に重宝します。
ハイパワーだけあって重い... 万能ツールではありません。ソケットの勘合をしっかり確認し、また、緩める対象物の固定や、衝撃の反動を支える体勢確保も必要です。しかもいったん緩んだ後に回転の勢いが急には止まらず、緩んだボルトやナットが脱落する可能性があるので注意! あまりビギナー向けではないと思います。
価格は2024年時点で定価¥9,990税別。
セール価格だったとき、ついフラフラと購入、¥6,980でした。(税別、21/9月)

ASTRO PRODUCTS モーターサイクルジャッキ

ジャッキ@SWISH 過去カワサキ250TRを所有していたときに購入しました。
SWISHのフロントをリフトするときに使っています。アダプターを外せばジャッキ上面が平板になり、木っ端をかましてリフト。
ジャッキ本体が重く12.5kgもあるため安定感たっぷりです。持ち運ぶには少々大変ですが耐荷重500kgというスペック。


ジャッキ@GSX250R GSX250Rの場合、ジャッキ付属のアダプターをフレーム下部にあてがうことでカウルを外すことなく後輪をリフトできます。もっとも、ジャッキアップの前にリアメンテナンススタンドを使って車体を正立させておき、なおかつ安全のためフロントに輪止めが必要になります。チェーンの清掃給油などはメンテナンススタンドを使うので、リアサスの手入れなどに出番は限定されますが、地味に便利です。
価格は¥5,700 (12/3月当時のセール価格)

ASTRO PRODUCTS 3/8DR プレート型トルクレンチ

トルクレンチ ボルト締め付けで数度ヘマをした若かりし頃。それからも長年素人整備を続け、手ルクレンチ一本で特に失敗もありませんでした。しかし50歳代後半に体力の衰えを隠しきれなくなり、手ルクレンチもあまり頼りにならなくなりつつありまして... とりあえず安価なプレート型のトルクレンチを使うことにしました。
古典的な単純構造で安価ですが、力をかけているときに目盛りを読みとる必要があり、正確さを求める作業には向いておりません。私の場合アバウトで構わないし、それなりに手の感覚も校正できればいいかと考えています。確かにトルクが大きくなると感覚とのズレが大きい傾向でした。価格は¥1,800(税別、21/9月)

ASTRO PRODUCTS ユニバーサルホルダーツール

ユニバーサルホルダー スクーターの駆動系を作業するときに必要になる工具。プーリーフェイスやクラッチアウターが回転しないよう保持するのが役目です。汎用であって、SWISH専用ではないため、プーリーフェイスから工具側のピンがやや抜けやすく注意しながら作業しました。
また、SWISHの作業ではドライブプーリー側に使う場合に工具の長さが不足していて、そのままでは回転止めにならず、下にブロックを置くなど不足分を補う必要があります。
価格は2024年時点で定価¥1,990税別。以前セールだったときにいずれ使うことになるはずと思い¥1,250で購入しました。(税別、21/8月)

スナップリングプライヤー (オープン 90°タイプ)

スナップリングプライヤー ホースのクランプを緩めるときなど、クランプの金具を縮め方向なら通常のラジオペンチが使えますが、開く方向の場合にこのオープンタイプを使います。
前車ZZR250のタンク脱着時、燃料ホースのクランプを緩めるときに使っていました。
GSX250Rではステップオフセットプレートを取り付けるときに左側のチェンジペダルを外すのに使用。外さなくても取り付けできますが、外したほうが作業しやすかったです。
アストロプロダクツ製、価格は¥780。(06/5月)

ただの空き缶

空き缶 GSX250Rのエアクリーナーを交換あるいは清掃するとき、少しタンクを持ち上げておくのに使用しています。かれこれ20年以上使っていて、できればもう少し背の高いものがあるともっと作業しやすいのですが、代用品がなかなか見つからず重宝しています。


スプリングフックツール

スプリングフックツール 社外品のマフラーでよく見られるサイレンサーを留めるスプリングの取り付け取り外しに使います。
汎用プライヤーを代用してスプリングを取り外すこともあるかもしれませんが、苦労することが多く、傷もつきやすい。このスプリングフックツールを使うとあっけなく作業することができます。
たしか2005年頃に購入したような...
価格は失念しました。