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便秘  物語

花バッチャンは小さい頃から頑固な便秘で 年一回の検便は、毎年 辛いものでした。

ある年も又、検便の時がやってきました。

いつも、学校に検便を持って行く締め切り日は、絶対守れません。。
朝、長いことトイレでうんうんと うなっても でません。

今日こそ、持って行かないと先生に叱られる。。
半泣きになりながら、トイレでトライしても駄目。
もう、4日目になります。

学校へ行けないよ〜。
あまりにも、嘆いているのを見かねたカー様が、
「ここ 何年も異常がないんだから今回だけは、おかぁちゃんのを持ってけ〜」

なんと、ありがたいお言葉・・・。
カー様のそれが、お宝のように見えました。

それでも、検便の箱を先生に差し出す時は、やっぱり心が痛んだ花バッチャンでした。

数日後、異常のあった児童数名は先生に呼ばれ、薬を飲むことになりました。

先生は「この薬を飲むと物が黄色く見えますが、2〜3日もすると
元に戻るので大丈夫だからね。」

花バッチャンは黄色く見える、世間を2〜3日見ながらランドセルを揺らして
下校しました。。

今でも、花バッチャンは 薬を飲む必要があったのか、それともなかったのか謎のままです。