2019/11/15

9 「アイデンティティが人を殺す」を読んでくれた人への返事

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 題名 アイデンティティが人を殺す 作者 アミン・マアルーフ

 民族的殺戮は常に、最も美しい口実ー正義、平等、独立、人民の権利、民主主義、特権に対する戦いーのもとになされるものです。近年様々な国で起こったことのせいで、普遍的なものであるべき概念がアイデンティティにかかわる紛争のなかで用いられるたびに、私たちはますます疑念を抱くようになっています。

 言語、肌色、国籍、宗教、家族,、広い範囲にわたって、語ってくれています。


 早速読んでいただきありがとうございました。
他の人は、ほとんど読む気になってくれませんので、飲み屋で、この話するのは、控えているところです。

 私も、家族愛のための殺人は、理解しかねていました。

 9.11頃までは、もし、家族が殺されたら、もし、戦前の中国、朝鮮人だったら、銃を自分の手に持って、殺されるかもしれませんが、殺した奴を殺しに行くつもりでした。

 最近は、どこの国も、家族が殺された場合は、裁判と罪罰は、国家に任せ、個人では行いません。個人が行えば、罪になります。日本国は死刑がありますが、死刑のない国が増えています。

 とくに、この本を読んでからは、人間の意思を持って同族の人間を殺すこと(生きものの人間が、本来持っているものと思う)を止めるには、死刑のない国を目指すべきと考えるようになりました(人間の集団が互いに何も契約せずに生活していると、集団同士の戦争で、年間約1%の死者が出るそうです。1億人の国家なら、100万人の死者です)。

 しかし、現実の世界には、軍備力をちらつかせ他の国を脅す国も、世界の警察官である我が国の言うことを聞け、共に戦おう、という国も存在します。また、自分たちの国を作りたいと思う人々も、国が滅びるなら、皆殺しにあっても良い、と言う人々もいます。

 個人の人間が、裁判と罪罰を国家に任せたように、国もなお大きな国の集合体に任せることが出来るようになれば、良いと思っています。

 アメリカ合衆国、欧州連合、中国のような連合国家です。中でも、欧州連合のように自然にそうなったのではなく、人間の意思を持った国々が意思を持って作れば素晴らしいと思います。

 ましてや、個人から人を殺す権利を奪った国家が、人を殺してはなりません。従って、各国は、日本国の憲法のように、国、国民のために戦争をしてはなりません。

 そして、問題となるのは、日本国の軍隊です。日本国のために戦争しない軍隊は持っても良いと考えます。

 国境の出入りが自由なドイツは、

  国の軍隊をドイツのために使わないと、言い出しています(日本国憲法のようなこと)。
  今年も、元首がポーランドに出かけ、ナチスのおこないを、謝っています。
  ドイツの統一に、もの凄い金を使い、30年統一を維持しています。
  欧州連合もフランスと共に引っ張っています。

 アラブとイスラエルの殺し合い、共に正しいとも、共に正しくないとも思っていました。が、ドイツに行ってきてからは、共に正しくないと思うようになっています。

 フランス国民のフランス革命、ロシア人のロシア革命、アラビアのローレンス、ナチスへの抵抗運動、朝鮮人の伊藤博文の暗殺、中国の共産党、蒋介石の日本国への武力抗争、9.11のアラブのビル突っ込みテロ、は、正しく、美しいと思っていましたが、正しくないと思うようになっています。


 国家の権力者のおこなうべき事。

  1国民を飢えさせずに食わせること。
  2戦争をせず、戦争で国民を死なせぬ事。
  3これを永久に続けること。

と、思うようになりました。

以上   TOPへ戻る   意見・資料纏め へ戻る