入選投稿短歌作品集

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入選投稿短歌・その他

 

2010.01.03 〜

順番

作成 作             品 投 稿 先 評価 掲載放送日
118  24/08/30  迷走の台風来たり二週間市報配達ようやく終える 朝日新聞東海歌壇 入選 24/09/26
117  23/12/12  中学のトイレの名前はカシオペア名付けし我は得意げだった 朝日新聞東海歌壇 入選 23/12/19
116  23/10/24  知立駅高架で伸びたる新ホーム使い始めて六ヶ月過ぐ 朝日新聞東海歌壇 入選 23/11/07
115  23/02/16 送電線太き電線束ねしが撓みて三河の深い谷渡る 朝日新聞東海歌壇 入選 23/02/16
114  20/09/30 バスに乗り飲み屋に来ればほぼ同じ顔集まりて静かに騒ぐ NHK全国短歌大会 入選 21/01/30
113  19/09/30 前を行く孫の手つなぐ妻あればリンデンの通りなお賑やかぞ NHK全国短歌大会 入選 20/01/25
112  19/06/03 月いちのコーヒータイムの友の妻逝きて半年電話待ちおり 読売新聞とうかい文芸 佳作 19/06/24 
111  18/09/23  飛行機雲まっすぐ西に延びて行くプールに泳ぐは我ひとりのみ  NHK全国短歌大会 入選 19/01/30
110 18/10/11  牛田駅降りて見付けし変電所ただひっそりと住宅地にあり 朝日新聞東海歌壇 入選 18/10/25
109  17/05/12  妻の髪洗いてやりし浴室のリホーム終に成らず逝かしむ   中日新聞 中日歌壇 入選 17/06/05 
108  16/09/18 玉葱の抜き取り俺がやるんだとう孫らのために今朝草を刈る  読売新聞とうかい文芸 佳作 16/10/05 
107  16/06/25  似ていない妹達と思いしが近頃ときどき余りにも似る   中日新聞 中日歌壇 入選 16/07/18 
106  16/06/19 地下鉄の徳重駅に降り立ちぬバス停ひとつづつ探す我あり  読売新聞とうかい文芸 佳作 16/07/06 
105  16/04/10 改修を終うる伊賀川その底は深掘りされて桜映らず  NHKラジオ文芸選評 入選 16/06/25 
104  16/04/10 半分は枯れ消えされど玉葱は日毎に緑濃くなりて伸ぶ   読売新聞とうかい文芸 佳作 16/04/27 
103  16/01/23  同窓会また二人欠け十八人焼津の海を望む喜寿たち   NHK全国短歌大会 入選 16/01/23 
102  15/11/21  結願の寺のひなたの庭で待つ同宿の遍路山越え来るを   読売新聞とうかい文芸 秀逸 15/12/16 
101  15/10/05 共に行く遍路友達期待して歩めど歩速違いすぎたり   読売新聞とうかい文芸 佳作 15/10/28 
100  15/10/05 似た顔があるはずという五百羅漢三度廻れど父の顔なし  中日新聞 中日歌壇 入選 15/10/26
99 14/09/30  朝駆けの草取り準備の一輪車に蚊遣り投げ込む同居の次男 NHK全国短歌大会 入選 15/01/24 
98 14/11/15  ガラス戸はヤモリ張り付つ姿なく暮れてもガタガタ音立て続く 読売新聞地域文化短歌 佳作 14/12/10 
97 14/10/02  同窓会の名前浮かばぬ女子三人と駅までの道は話が弾む 朝日新聞東海歌壇 入選 14/10/16
96 14/06/14  梅雨の入り通路を塞ぐあじさいの花のなる枝おもいきり切る 読売新聞地域文化短歌 佳作 14/07/05
 95 14/01/01 剪定を終えて投げ出す足の上に一気に空になりし水筒 NHK短歌 佳作 14/03/20
94 13/09/07 青空を仰ぎて泳ぐプールには一度だけ行きて終わるこの夏 読売新聞地域文化短歌 佳作 13/09/28
93 13/08/17 水面を眩しく返す陽光のコースに一人背泳ぎの我 読売新聞地域文化短歌 佳作 13/09/07
92 13/02/02 同級生に歩けぬがまたひとり増え喜寿の遍路まであと三年 読売新聞地域文化短歌 佳作 13/02/02
91 12/11/05 航空展列ぶ部品の巧みさにまだ捨てられぬ国と思いぬ 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/12/01
90 12/10/06 峠越えて茅葺き小屋のとろろ汁列びて啜るは二時を過ぎたり 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/11/03
89 12/09/08 両手使い葡萄つまみし幼らに日曜毎の定期便出す 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/10/06
87 12/08/18 子の相手せし金魚らは腹減らし我に向かいて水面に集う 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/09/15
86 12/04/28 霜恐れしじゃがいも芽吹くその勢い毎朝認むる日常となる 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/05/26
85 12/03/03 カラス等の巣作り上手と下手があり今日は地面に枝の広がる 中日新聞 中日歌壇 入選 12/04/15
84 12/03/12 まだ霜が降りそうだと雉に言い畝作り励む啓蟄の午後 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/04/07
83 12/03/03 西風を避けて公園の日溜まりに孫と嫗の歩き来る昼 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/03/25
82 12/02/05 明け方の音の吸われる雰囲気に目覚めて外は銀世界なり  読売新聞地域文化短歌 佳作 12/02/26
81 12/01/08 松の葉のてっぺんの剪定ままならず子と共に育ちて我を抜きたり 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/02/05
80 11/12/18 葬儀終え帰りし我が家元のまま椅子に座りし妻居るがごとし 読売新聞地域文化短歌 佳作 12/01/08
79 11/07/01 鳰の海の長沢御坊の草取りに出会いて共にしゃがみて草取る NHK短歌 佳作 11/09/20
78 11/08/21 小袋のふりかけ欲しいとせがまれてかご手に持ちて三度目に見付く 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/09/18
77 11/07/17 歩こうとリハビリ励む妻の汗に喜寿の遍路に誘わんと思う   読売新聞地域文化短歌 佳作 11/08/07
76 11/06/25 回診の医師らの去りて窓際の紫陽花見詰むる妻の顔見る 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/07/17
75 11/06/12 仕事無く毎日通う病室に看護師の顔すべて覚えたり 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/07/03
74 11/04/15 仕事切れ今日は畑に精を出す喜寿の遍路まであと五年あり NHK短歌 佳作 11/06/20
73 11/05/01 雉の呼ぶ声の響けば我が際に若き雌のいる菜園の午後

NHK短歌 三席 11/06/12
72 11/05/09 近江路の若葉を写す田の続くかすかに揺るるは植えたての苗 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/05/29
71 11/05/01 ラーメンを三分茹でて鍋を持ち連続ドラマ見る妻のいぬ昼 読売新聞地域文化短歌 秀逸 11/05/22
70 11/04/10 手袋を持ち畑回る霜の朝あと二週間植え付けを待つ 中日新聞 中日歌壇 入選 11/05/01
69 11/03/27 猛烈に下がる株価にパソコンの数字絶え間なく変わりやがて止む 読売新聞地域文化短歌 秀逸 11/04/17
68 11/03/20 菜園を休まず耕すその際を若き雌の雉我を無視する 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/04/10
67 11/03/05 仕事にて山道登る若者に付き行く我の足の遅さよ 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/03/27
66 11/01/30 ジパングの切符求めて外に出れば空き缶積んで老人の行く 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/02/20
65 11/01/23 クリックすれば辞書から地図まで現るるパソコンの横に広辞苑並ぶ  読売新聞地域文化短歌 佳作 11/02/13
64 11/01/02 岐阜長野の県境辺りに海(うみ)という土地の名ありて湧き水を汲む 読売新聞地域文化短歌 佳作 11/01/23
63 10/09/15 菜園の小さなタマネギ妻が煮れば味は上上うまく食いたり NHK全国短歌大会 入選 11/01/22
62 10/11/14 霞めども伊吹三合目雲はなく風もなけれどパラグライダー飛ぶ 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/12/12
61 10/10/31 年寄りの仕事減りたりと嘆きつつ廊下の日溜まりにマウス操る 朝日新聞 朝日歌壇 入選 10/11/22
60 10/09/15 夕立の蝙蝠傘に今朝会いし人と一緒にねむの木村歩く NHK短歌 佳作 10/11/20
59 10/10/17 集落なき大雲取の峠越え月光の石段杖突き下る 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/11/07
58 10/10/03 腰までの草刈り三日目目の前を雉飛び立ちて卵を残す 中日新聞 中日歌壇 入選 10/10/17
57 10/09/12 子と共に育ちし黒松の根元には落葉に混ざりて脱け殻二つ 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/10/03
56 10/09/05 鍬振れば砂埃立つ畑にも蟻一筋の道付けており 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/09/26
55 10/06/06 足早に追い越し行ける若者ら頂上の芝に寝転びており NHKひるのいこいの中のくらしの文芸コーナー 紹介 10/08/28
54 10/08/08 中学生以上のプールに浮いたまま浮く雲追いて梅雨明けの午後 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/08/29
53 10/06/06 足早に追い越し行ける若者ら頂上の芝に寝転びており NHKラジオ文芸選評 佳作 10/08/20
52 10/07/24 夜明け近し網戸の向こうの紫陽花の丸みぼんやりじっと動かず 中日新聞 中日歌壇 入選 10/08/08
51 10/06/27 梅雨時の巡視は続き山側に車を寄せて濁流覗く 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/07/18
50 10/05/10 ジャガイモの芽吹きて土寄せ背を伸ばす今年の春は草なき畑 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/05/30
49 10/04/04 溶岩の間に富士の水湧き出でて藻に照り返す三月の光 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/04/25
48 10/01/13 大晦日に剪定せし枝のゴミ袋十個並びて車入れず NHKラジオ文芸選評 佳作 10/03/20
47 10/02/14 年寄りら雪かき励む国道の階段踏み分け登る竜飛岬 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/03/07
46 10/01/17 なりわいを辞めむとうろつきし町並みを歩きに出で行く電車に乗りて 読売新聞地域文化短歌 佳作 10/02/14
           

 

2009.01.25 〜

順番

作成 作             品 投 稿 先 評価 掲載放送日
27 09/01/03 大みみず雨の参道に列を成す足つく場所を選びて登る 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/01/25
28 09/01/25 白峯の崇徳陵は雨の中寺の賑わいかすかに聞こゆ 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/02/15
29 09/02/22 若き遍路遙か向こうの角に消ゆようやく曲がれば座り待ちおり 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/03/15
30 09/03/22 雨止みて風吹き出しし夕方に地図とセーターリュックにつめる 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/04/12
31 09/03/29 沼津垣の質素な造りの御用邸畳の縁の手の込みし造作 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/04/19
32 09/04/26 横なぐりの雨に打たれて八重ざくら敷石埋む奥三河の寺  読売新聞地域文化短歌 佳作 09/05/17
33 09/05/14 伊賀川の工事仕上ぐるブルトーザーの爆音返す並木の若葉 NHK中部あさいちばん 入選 09/05/25
34 09/05/30 バイクから自転車に換え一か月町の裏道増えいく更地 中日新聞 中日歌壇 入選3席 09/06/21
35 09/06/07 井田川の学校跡に金次郎ほこりを被り本よみて立つ 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/06/28
36 09/06/13 一万の目標掲げし万歩計パソコンにつなげば頑張れという 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/07/05
37 09/06/27 梅雨の間の風なき陽射しに谷沿いの路肩に寄せて書類の点検 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/07/19
38 09/07/19 古希過ぎの続く青春に君送る暗き街灯あり手を握る 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/08/09
39 09/08/15 ふるさとの墓に参りて盆供養我入るまではわれが墓守 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/09/06
40 09/08/23 八月の半ばを過ぎてジャガイモを草かき分けて今朝掘り尽くす 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/09/13
41 09/08/30 暇になりようやく見つけし泳ぎ時昼過ぎのプールは人を気にせず 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/09/20
42 09/09/13 川沿いの田振の農家の障子とり海士舞いし舞台傾きてあり 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/10/04
43 09/10/06 歩まねば峠は越えず一歩ずつ小幅のままでただ足運ぶ 読売新聞地域文化短歌 秀逸 09/11/01
44 09/11/14 熊野路の神と仏の共存の巡礼の道にイラクを思う 読売新聞地域文化短歌 佳作 09/12/06
45 09/08/08 仕事減り気象予報の本求む表紙黒ずみ明日は三月目 「明日の風文芸賞 岡崎」 佳作 09/12/08
           

 

2008.04.20 〜2008.11.22

順番

作成 作             品 投 稿 先 評価 掲載放送日
17 08/03/23 海道の堂に黒猫日向ぼこ跨いで賽銭投ぐも逃げざり 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/04/20
18 08/05/17 若冲の荒く削られ年を経し羅漢ら笑いて我を出迎う 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/06/08
19 08/05/28 巨大なる放水路在りし田子の浦富士の裾野に稲穂続けり 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/06/15
20 08/06/15 千本の手を取り外し観音は目の前高く頬ほころびており 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/07/06
21 08/07/27 手を繋ぐ水着姿の四年生林立の足すらりと長し 中日新聞 中日歌壇 入選 08/08/24
22 08/08/31 殴られて我が家に駆け込みし若者は百十番終え漸く話初む 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/09/21
23 08/09/21 時期選び遍路言い出す我にまず畑は誰がと振り向かず言う 中日新聞 中日歌壇 入選 08/10/19
24 08/09/14 崇徳陵の錆びし鉄柵に菊一輪真白く輝き遍路の足止む 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/10/06
25 08/09/28 海沿いの遠回りの遍路道嫗に止められみかんもらいぬ 読売新聞地域文化短歌 佳作 08/10/19
26 08/08/15 背を伸ばしリュックを背負う八十歳と意気投合し一時間過ぐ 「明日の風文芸賞 岡崎」 佳作 08/11/22

 

2004.12.14 〜2007.12.04

順番

作成 作             品 投 稿 先 評価 掲載放送日
1 04/11/28 里山の低き頂にあるはずと薮かき分けて探す三角点 朝日新聞 あいち歌壇 入選 04/12/14
2 05/03/28 今日もいた二キロを泳ぐ我を抜くスピード早き同年配の人

NHK短歌 入選 05/05/07
3 05/07/01 七色の虹の根元に駆け寄りて鮮やかな朱触りてみたし 朝日新聞 あいち歌壇 入選 05/08/16
4 05/08/13 菜園に借りし荒れ地の開墾に幼子付き来て小さき鍬振う

「明日の風文芸賞 岡崎」 大賞 05/11/26
5 06/05/14 地謡の言葉は覚えし我なれど囃子に合わせ謡うは未だ 朝日新聞 あいち歌壇 入選 06/05/30
6 06/07/08 「さあ行こう」母に声掛け男の子リュックを背負いて姉の手を引く 「明日の風文芸賞 岡崎」 佳作 06/11/25
7 06/09/23 雨あがり早苗の水面波消えてあめんぼうらは足を張りたり NHK全国短歌大会 入選 07/01/20
8 07/02/01 雨止みて工事現場を巡回す重たき靴をよいしょと上げて

NHK短歌 入選 07/03/03
9 07/04/08 鉄塔の点検に急ぐけもの道角を曲がるとカタクリの花 中日新聞 中日歌壇 入選 07/05/06
10 07/08/05 点滴の色なきしずく等間隔に我が身に入るを数えて眺む 中日新聞 中日歌壇 入選 07/09/02
11 07/04/12 立ったまま電車の連結操作する落ち着きはらう女運転士 現代短歌雁 雁玩館 07/09
12 07/04/12 満開の垂れ下がる枝手に取ればあまたの蕾並びて順待つ 現代短歌雁 雁玩館 07/09
13 07/04/12 雪消えて霞む伊吹の山裾は湖北しぐれの里まで続く 現代短歌雁 雁玩館 07/09
14 07/09/16 二つほど結んでくれと妻に言い杖をリュックに暗き門出ず 熱田神宮献詠祭 佳作 07/11/03
15 07/11/12 明日はドック免罪符得てまた歩み続けんと問診票書き受験日のごと 中日新聞 中日歌壇 入選 07/12/02
16 07/11/12 潮見坂をあえぎつつ登るトレーラー寄せ来る波も昔見しまま 朝日新聞 あいち歌壇 入選 07/12/04
 

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