題 名:  荘周蝴蝶夢 
 荘周(そうしゅう)は蝴蝶(こちょう)を夢む

(27cmx24cm)
2005年(平成17年)制作 作品

古風其の八  李白詩
荘周蝴蝶夢  荘周(そうしゅう)は蝴蝶(こちょう)を夢み
蝴蝶爲荘周  蝴蝶は荘周となる
一體更變易  一体 更々(こもごも)変易(へんえき)し
萬事良悠々  万事 良(まこと)に悠々たり
乃知蓬莱水  乃(すなわ)ち知る 蓬莱の水の
復作C淺流  復(ま)た清浅(せいせん)の流れと作(な)るを
門種瓜人  青門(せいもん)に瓜を種(う)うる人は
舊日東陵侯  旧日の東陵侯(とうりょうこう)なり
富貴固如此  富貴は固(もと)より此(かく)の如(ごと)し
營營何所求  営々(えいえい) 何の求むる所ぞ

大 意
 夢の中で蝴蝶になった荘周は                        
目を覚ましたとき蝴蝶がまた荘周になったかと思いました。               
ひとつであるものも、変化して交互に姿をかえ、            
万物は皆、限りなく変化を繰り返しています。                 
それで蓬莱島(仙人が住む、不老不死の地)のある東海の海水が、                     
また浅い川の流れとなったという故事の言わんとするところも解ります。        
長安の青門の外で瓜の種をまいている百姓は           
昔、東陵侯の地位にあった方です。           
地位や財産なんて所詮はこんなものなのです。                    
そんなにあくせく働いて、いったい何が望みだというのでしょうか。
 
参考図書
李白(下)・・・・ 武部利男 注
 吉川幸次郎・小川環樹編集・校閲
・・・・・ 岩波書店