題 名: 絆(きずな)
(27cmx24cm)


大字は『絆』です。
桃の樹の若い枝に、花が咲き、実がなり、やがて葉が繁る。
そのようにこの健康に恵まれた若く美しい娘が、祝福されて新婚の夫の家に嫁ぎ、
赤ちゃんが生まれ、家も栄えることを期待されている詩を小字で添えた書作品です。
『詩経』は中国最古の詩歌全集。

桃之夭夭  桃(もも)の夭夭(ようよう)たる
灼灼其華  灼灼(しゃくしゃく)たり その華(はな)
之子于帰  之(こ)の子 于(ゆ)き帰(とつ)ぐ
宜其室家  其(そ)の室家(しつか)に宜(よろし)からん
   
桃之夭夭  桃(もも)の夭夭(ようよう)たる
有蕡其実  蕡(ふん)たる有(あ)り 其(そ)の実(み)
之子于帰  之(こ)の子 于(ゆ)き帰(とつ)ぐ
宜其家室  其(そ)の家室(かしつ)に宜(よろし)からん
   
桃之夭夭  桃(もも)の夭夭(ようよう)たる
其葉蓁蓁  其(そ)の葉(は) 蓁蓁(しんしん)たり
之子于帰  之(こ)の子 于(ゆ)き帰(とつ)ぐ
宜其家人  其(そ)の家人(かじん)に宜(よろし)からん


詩經 国風 周南 桃夭
平成十八年 十月 秀樹

大 意
桃は若々しく美しい 輝くような華が咲きます。
この桃のような娘は嫁ぎゆき きっとあの家で喜ばれるでしょう。

桃は若々しく美しい 大きな実がなっています。 
この桃のような嫁ぎゆく娘には やがて赤ちゃんができて あの家で喜ばれるでしょう。

桃は若々しく美しい その葉がしげしげと繁ります。
この桃のような娘が嫁げば、あの家に喜ばれて家が栄えましょう。

   
参考図書
漢詩選1 詩經(上)・・・・高田真治著・・・集英社刊