題 名: 守株 (くいぜをまもる)
(140cmx70cm)
2006年(平成18年)東洋書芸院展出品作品

『護国』をテーマの書作品です。

 宋人有耕田者  宋(そう)人(ひと)に田(た)を耕(たがや)す者(もの)有り。
 田中有株  田中(でんちゅう)に株(くいぜ)有(あ)り。
 兎走觸株  兎(うさぎ)走りて、株(くいぜ)に触(ふ)れ
 折頸而死  頸(くび)を折(お)りて死(し)す。
 因釋其耒而守株  因(よ)りて其(そ)の耒(すき)を釈(す)てて株(くいぜ)を守り、
 冀復得兎  復(ま)た、兎(うさぎ)を得(え)んことを冀(こいねが)う。
 兎不可復得  兎(うさぎ)復(ま)た、得(う)べからずして、
 而身爲宋國笑  身(み)は宋國(そうこく)の笑(わら)いと爲(な)れり。
 今欲以現行之憲法第九条  今(いま)現行(げんこう)之(の)憲法第九条(けんぽうだい9じょう)を以(も)って
 保日本之平和  日本(にほん)之(の)平和(へいわ)を保(たも)たんと欲(ほ)っするは
 皆守株之類也  皆(みな)守株(くいぜをまもる)之(の)類(たぐい)也(な)り。
   
 韓非子 五蠧 韓非作  韓非子(かんぴし) 五蠧(ごと) 韓非(かんぴ)作
 平成十八年 三月  
 秀樹雲助  

どのような憲法であれ、今後、日本だけでなく世界中で、戦火が止み、永久に平和が続くとよいのですが・・・ ただ、人間の歴史は争いの歴史だから、平和は、人間にとって、永遠のテーマです。
また、荀子の君道篇には
その君主なら必ず国が乱れるという君主はいるが、必ず乱れるに決まっているという国はない。その人物なら必ず国が治まるという人物はいるが、 必ず治まるに決まっているという法はない、ともあります。