題 名: 足(たる)
(27cmx24cm)


大字は『足』です。
老子の消極思想を基本に、足(た)るを知(し)るということから、
反戦の思いを訴えたものです。
『老子』道徳経 第四十六章

天下有道  天下(てんか)に道(みち)有(あ)れば
卻走馬以糞  走馬(そうま)を卻(しりぞ)けて以(もっ)て糞(つちか)ふ。
天下無道  天下(てんか)に道(みち)無(な)ければ
戎馬生於郊  戎馬(じゅうば)郊(こう)に生(しょう)ず。
禍莫大於不知足   禍(わざはひ)は足(た)ることを知(し)らざるより大(だい)なるは莫(な)く
咎莫大於欲得  咎(とがめ)は得(え)んと欲(ほっ)するより大(だい)なるは莫(な)し。
故知足之足  故(ゆえ)に足(た)ることを知(し)りて之(これ)足(た)れば
常足矣  常(つね)足(た)る。
『老子』道徳経 第四十六章   
平成十八年十二月  
秀樹雲助  

大 意
天下に道が行われれば、馬は耕作に用いられ、
無道の世の中となれば、郊外ちかくで軍馬となって活躍します。
この馬のように状況に応じて自然に変わってしまいます。
より多くの欲をふくらませることが大いなる禍いを招き、
むさぼり続けることが、大いに痛ましい行いです。
だから、何事にも満足し、もういらないと思えば、争いはなくなるのです。
   
参考図書
タオ・・・・・・加島祥造著・・・筑摩書房
老子の講義・・・諸橋轍次著・・・大修館書店