| 吾聞為高士於天下者 | 吾(われ)聞(き)く、天下(てんか)に高士(こうし)たる者(もの)は、 |
| 必為其友之身 | 必(かなら)ずその友(とも)の身(み)のためにすること、 |
| 若為其身 | その身(み)のためにするがごとくし、 |
| 為其友之親 | その友(とも)の親(おや)のためにすること、 |
| 若為其親 | その親(おや)のためにするがごとくして、 |
| 然後可 以為高士於天下 | 然(しか)る後(のち)、もって天下(てんか)に高士(こうし)たるべし。 |
| 是故退睹其友 | この故(ゆえ)に退(しりぞ)きてその友(とも)を睹(み)るに、 |
| 飢即食之 | 飢(うえ)うればすなわち之(これ)に食(しょく)せしめ |
| 寒則衣之 | 寒(かん)ゆればすなわち之(これ)に衣(い)せしめ、 |
| 疾病待養之 | 疾病(しつびょう)には之(これ)を待養(じよう)し、 |
| 死喪葬埋之 | 死喪(しそう)には之(これ)を葬埋(そうまい)す。 |
| 兼士之言若此 | 兼士(けんし)の言(げん)かくのごとく |
| 行若此 | 行(おこ)なうことかくのごとし。 |
高潔の士は友人をわが身同様に思い、友人の親に対しても、我が親に対するのと同じ態度をとります。そうであるからして、高潔の士と言われます。 それで、実際、友人が飢えに迫られていれば、食べ物を工面するし、寒さにふるえていれば、着る物を世話する。病気になれば看病するし、死んだ時は 手厚く葬ります。これが墨子の「兼愛」の立場をとる人の意見と行動なのです。
この墨子の「兼愛」の立場をとることはなかなか難しいです。言うことは簡単なのですが、極論でいいますと、全くの他人の連帯保証人になれるとかと言われますと 考えてしまいます。僕は自分の器ではないと尻込みしてしまいます。
| 引用図書 | ||
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| 墨子(中国の思想5)・・・ | 和田武司訳・・・ | 徳間書店 |
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