題 名: 愛(あい)
(27cmx24cm)
去る5月31日、いとこが結婚式を挙げ、その時の私の気持ちを書にしました。
大字は『愛』です。
辞書によれば、綢繆(ちゅうびゅう)とは、まとわりつくこと。または、むつみあうこと。
男女の結ばれることに比して結婚することとする、この詩をもって新婚を賀するの詩だそうです。

綢繆束薪  三星在天 
今夕何夕  見此良人 
子兮子兮 如此良人何

綢繆束芻  三星在隅
今夕何夕  見此邂逅
子兮子兮 如此邂逅何

綢繆束楚  三星在戸 
今夕何夕  見此粲者 
子兮子兮 如此粲者何

詩經 唐風 綢繆 
平成二十年 五月 秀樹雲助

書き下し文
綢繆(ちゅうびゅう)薪(しん)を束(つか)ぬ。 三星(さんせい)天(てん)に在(あ)り。
今夕(こんせき)何(なん)の夕(ゆうべ)ぞ。 此(こ)の良人(りょうじん)を見(み)る。
子(し)や子(し)や。 此(こ)の良人(りょうじん)を如何(いかん)せん。 

綢繆(ちゅうびゅう)芻(すう)を束(つか)ぬ。 三星(さんせい)隅(ぐう)に在(あ)り。
今夕(こんせき)何(なん)の夕(ゆうべ)ぞ。 此(こ)の邂逅(かいこう)を見(み)る。
子(し)や子(し)や。 此(こ)の邂逅(かいこう)を如何(いかん)せん。 

綢繆(ちゅうびゅう)楚(そ)を束(つか)ぬ。 三星(さんせい)戸(こ)に在(あ)り。
今夕(こんせき)何(なん)の夕(ゆうべ)ぞ。 此(こ)の粲者(さんしゃ)を見(み)る。
子(し)や子(し)や。 此(こ)の粲者(さんしゃ)を如何(いかん)せん。


詩經(しきょう) 唐風(とうふう) 綢繆(ちゅうびゅう)

大 意
薪(たきぎ)を束(つか)ねてしばる  三(み)つ星(ぼし)が空(そら)にきらめく
なんとうれしいこの夕(ゆう)べ  この良(よ)い人(ひと)に逢(あ)えるとは
そなたや そなたや  この良(よ)い人(ひと)をなんとしよう

芻(まぐさ)を束(つか)ねてしばる  三(み)つ星(ぼし)が東南(とうなん)の隅(すみ)にきらめく 
なんとうれしいこの夕(ゆう)べ  こんな逢(お)う瀬(せ)にあえるとは
そなたや そなたや  この逢(お)う瀬(せ)をなんとしよう

雑木(ぞうき)を束(つか)ねてしばる  三(み)つ星(ぼし)が西(にし)の空(そら)にきらめく
なんとうれしいこの夕(ゆう)べ  こんな美(うつく)しい人(ひと)に逢(あ)えるとは
そなたや そなたや  この美(うつく)しい人(ひと)をなんとしよう


『詩経』は中国最古の詩歌全集。
古くは単に『詩』と呼ばれていましたが南宋の学者朱熹によって『詩経』(詩の聖典)と命名されました。
西周初期から春秋中期(前11世紀〜前6世紀ころ)の多くの詩の中から孔子が雅楽に合う305編を選んで編集したとされています。
   
参考・引用図書
漢詩選1 詩經(上)・・・・高田真治著・・・集英社刊