K邸  蒲郡市

この家は私の提唱するお客様自らの『セルフプランニング』に依るものではなく当初から

基本設計をお任せ頂いたものです。とは言え、設計の課程でFAXを使って次々と

ご希望事項やご質問を頂き、しかも丁寧に絵(フリ−ハンドの図面)まで添えて頂いたため

具体的にどのようなお考えをお持ちなのかがすごくよく分かりました。

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Kさんご一家は、ご夫婦と小さなお子さんふたりです。

この家のテ−マは「陽だまりの家」明るいこと、風通しの良いこと、思い切り広びろしていること、目に優しく温もりを

感じられること・・・思いつくままに欲張ってみました。

木の持つやさしさをふんだんに盛り込みました。杉板貼りの壁、手に触れたときに感じる温かさや安堵感、

想像してみてください。

ご両親のお住まいの隣に建てられたものですが、敷地の周囲が水田

や畑で、ここの敷地自体も水田を埋め立てた為に地盤の補強と床下


直下の地盤に表層改良を施し且つ基礎はベタ基礎として対応しています。
外観のデザインや色については周囲の環境からあまり浮き上がらない

様に、でもそれなりに存在感があるように・・・
玄関内部です。(洋風ぽい家の場合、玄関ドアのデザインや玄関収納

(下駄箱)などのデザインに気を取られすぎて油断すると薄暗くしてしまい

がちです。注意ちゅうい。)壁は杉板と珪藻土塗り、収納は手前から奥ま

でずっと造り付けです。玄関からいきなり廊下や階段へ接続する手法より

も、こうした独立型の玄関を比較的多く採用しています。まあ、私のクセと

言ってしまえばそうかも知れませんがドデショ?
リビングル−ムです。壁は全面杉板貼りです。天井は部屋の形に合わせ

た二段の折り上げ天井としクロス貼りです。ずいぶん大きなL型の

ソファ−セットをお持ちでしたのでこの魅力を引き出さない手は無い、

そう思ったとたんに部屋の形が決まってしまいました。上の外観写真で

なぜ外壁が三角に飛び出してるんだ?と思った方、じつは、この為です。
リビングル−ムからダイニングル−ムを見通した感じです。

広く感じません?開けっ放しを基本としてますが、部屋のあいだの建具が

全く無しでも困るでしょうから引き込みとしました。(写真の真ん中辺りに

建具写ってますけどわかります?)
上の写真から奥へ進みまして、ダイニングル−ムです。

向かって左側は対面式のキッチン、右側は掃き出し窓でそとは4帖大の

ウッドデッキです。ココはお子さんがまだ小さいことも意識して目の届く

遊び場として、また爽やかな気候の頃は外部と一体感が得られるんじゃ

ないかと考えました。
ここは2階の一室。今のところご主人の書斎、将来はお子さんの部屋で

しょうか。上の方に丸太の梁がみえますでしょ、構造体の太い小屋梁が

露出して見えるのは何となく安心感といいますか家に対する信頼と落ち

着きを感じます。天井貼って隠してしまうのがもったいなくって・・・
階段室ホ−ルの天井です。階段の位置はかなり重要でして、

部屋の間取りや機能を決定するのに大きな影響を与えます。

機能面を重視すると家の中心辺りだったり、北側といった暗くなり

がちなところが多くなりがちです。夜はともかく昼間階段が暗いのは

イカンです。そこで、時としてこのようにトップライト(天窓)を

設けたりします。