押入れに眠っていたLS-GLですが、もったいないので使い道はないかなと思っているとこんなものがありました。Alphaのまま放置されそうな予感もしますが、面白そうなのでLS-GLに入れてみました。手順的にはほぼFC10と変わりません。お約束どおり、細かいところは適当ですw
以前、Fedora 10 ARMで使用したものをそのまま使います。
ほぼ純正状態に戻してあったLS-GLですが、インストールは別のHDDに行うことにしました。但し、initrd.buffaloは以前kernelの換装で行った細工が施されています。
kernelは3.3.4をビルドしました。実は当初Fedora 17を入れようとしてF17で必要なkernel 3.3.4を入れてF17のrootfsへのchrootまではやったのですが、設定方法がさっぱりわからず断念しました。因みに古いkernelだとchrootすらできません。CentOS6なら2.6系でもいけるかと思いますが、今回はF17で使った3.3.4を使いまわしています。暫定的ではありますが、取り合えずビルドして純正環境のuImage.buffaloと入れ替えて起動に成功した3.3.4のconfigを置いておきます。あくまで動いたみたいというレベルです。3.3.4でもmach_typeを書き換えます。
※3.3.4の設定がマズかったのかcifsやfuseが使えなかったので、その後、2.6.32.27に載せ換えました。一応、現在のconfigです。標準のパッケージではfuseで余計なものが入りそうだったので、今回のkernelのソースからincludeをコピーしてfuse+ntfs-3gは手動でビルドして入れました。cifsもfuseも使えるようになりました。
純正状態のHDD(以降、純HDDと呼称)を取り外して、PC上のLinuxに繋ぎます。先にビルドした3.3.4のuImageとmodulesを純HDDにコピーします。uImageは純HDDの最初のパーティション(/dev/sd?1 PC Linuxの環境によって?は異なる)にuImage.buffaloとリネームしてコピー(当然コピー前に純正のuImage.buffaloはリネームして退避しておきます。絶対上書きコピーはしないこと)。modules/3.3.4は純HDDの二番目のパーティション(/dev/sd?2)の/lib/modulesにコピーします。次にARM用CentOSのrootfsをダウンし純HDDの/dev/sd?6に展開しておきます。
コピーしたら純HDDをLS-GLに戻して起動させます。普通に立ち上がったら第一段階は成功です。次に予め展開しておいたrootfsにchrootします。この状態でyumが使えます(実際にはyum.confのサーバーへのパスを書き換えないと動きませんでした)。
/etc/securettyにpts/0、pts/1・・・を追加(telnetで入る為)。
/etc/sysconfigにi18nを追加、vimで編集
LANG="ja_JP.utf8"
/etc/sysconfigにnetworkを追加、vimで編集
NETWORKING=yes
NETWORKING_IPV6=no
HOSTNAME=????←お好みで
/etc/sysconfig/network-scriptsにifcfg-eth0を追加、vimで編集
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=dhcp
yumでdhcp client(dhclient)をインストール。dhcpでIPを取得する場合は必須です。
yumでntpdateをインストール
/etc/fstabを編集
/dev/sda2 / ext3 noatile 1 1
/dev/sda5 swap swap defaults 0 0
micon関連の設定を追加(miconも当然ビルドしてrootfsの/binにでもコピーして置いておきます)
yumでopensshやtelnetサーバを入れておきます
useraddでユーザーを作成したりpasswdでrootのパスワードを設定したりssh用のkeyを設定するなりします。
まだ他にもやるべき事があったかもしれませんが、、、、最低限これくらいの設定が必要かと思います。一度LS-GLの電源を落とします。
CentOS6を新たに入れるHDD(以降、新HDDと呼称)をPC Linuxに接続しパーティションを切っておきます。但し、今回はddを使わず単にパーティションだけ切って各々のパーティションをmkfsやmkswapでフォーマットしておきます。同時に純HDDもPC Linuxに接続して。最初のパーティション(/boot)に純HDDのファイルを全てコピーします。先にchrootしていた純HDDのrootfsを新HDDのパーティション2にコピーします。これで最低限の準備が整いました。
新HDDをLS-GLに繋いで起動します。おもむろにtelnetやsshでログインしてみます。一発で動いたらラッキーですが、私の場合、PCに戻して設定して再度LS-GLで起動してを数回繰り返しました、、、
最終的には何とか動いた(ように見えますw)。