LS-GLにはmanコマンドも無いようなのでビルドします。ここではVineのSRPMを使っています。
/usr/local/rpm/src/rpm/[BUILD|SOURCE|SPECS|RPMS|SRPMS]、/usr/local/rpm/var/tmpディレクトリで行います
実際の作業は依存関係の逆からやってしまい、後からこれも要る、あれも要ると足していきましたw
日本語周りには定評のあるVineのsrpmを使います。ver 4.1のsrpmよりless-382-0vl4.src.rpmをダウンし中身をバラします。specファイルはSPECSに、それ以外は全てSOURCEに放り込みます。specをLS-GLの環境に合うように修正してからビルドします。インスト先のパスが固定でしっかり書き込んでしまってますが、まぁ配布するわけでなしw うまくビルドされるとバイナリはRPMS/armv5tejlにソースはSRPMSにそれぞれ出来上がります。出来上がったless-382-0vl4LS.armv5tejl.rpmをインストールします。
Vine 4.1のsrpmよりgroff-1.17.2-0vl7.src.rpmをダウンし同様にバラしてspecファイルを修正しビルド、インストールします。サブパッケージgxditviewは不要なのでコメントアウトしています。
Vine 4.1のsrpmよりman-1.5o-0vl3.src.rpmをダウンしバラしてspecファイルを修正しビルド、インストールします。cronによる定期処理用の設定ファイルが入っていましたが、不要なので外しました。またサブパッケージman2htmlも外しました。尚、ディレクトリの設定でmanグループが指定されていましたがhdusersに変更しています。
ここまでの3つのビルドにおいてspecファイルの書き換えだけで元のsrpmに含まれるファイル構成はそのままにしてあります。
ビルドする前に気付けばよかったのですが、manに含まれる既存の設定のままでは動きません。manで日本語表示させたかったのですが、一発では上手くいかず(日本語ロケールは導入済みなんですが)設定を変更しました。日本語manはjmanコマンドですが、中身はmanを呼び出すシェルスクリプトなのでこれを修正します:
#!/bin/sh
# man wrapper for Vine Linux
prefix=/usr/local/develop
NLSPATH="/usr/local/develop/share/locale/%L/LC_MESSAGES/%N" ←実はこの設定Webで探してそのまま書いてますが合ってるのかどうかわかりません(汗
export NLSPATH
LESSCHARSET=japanese ←実際はこの設定を入れたら日本語表示されました。
export LESSCHARSET
LANG=ja_JP.eucjp
export LANG
LC_ALL=ja_JP.eucjp
export LC_ALL
/usr/local/develop/bin/man -C /usr/local/develop/share/misc/man-j.config $*
exit 0
後、man.config/man-j.configの中身もMANPATHに/usr/local/develop/share/manを加えたり、nroffやlessなどのコマンドへのパスも正しく修正しました。
これらもパッチとしてLS-GL用のSRPMファイルに追加した方がよさそうですね(面倒なのでまだやってないですが)。
折角の日本語manですからJM Projectの日本語マニュアルを入れてみます。またまたVineよりjman_pages-0.5-20061015vl1.src.rpmをダウンしてバラしspecファイルを修正してビルド、インストールします。man-j.configに導入したjmanのMANPATHを追加すれば出来上がりです。
日本語でmanが用意されているmanとfdでjmanによる日本語でのmanを実行してみました。結果はちゃんと表示されましたw