Subversionのビルド

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折角作ったネイティブコンパイル環境なので、LS-GL上でSubversionをコンパイルしてみることにしました。何故Subversionなのか？は謎ですｗ

作業ディレクトリの構成

/usr/local/srcで行います

ビルド作業

expat-1.95.8のビルド

expat-1.95.8.tar.gzを展開してビルドします(ソースはVineのSRPMSから拝借)：

export PATH=/usr/local/develop/bin:$PATH

cd expat-1.95.8
./configure --prefix=/usr/local/develop
make
make install

以上

pkg-config-0.22のビルド

pkg-config.0.22を展開してビルドします(ソースはここから)：

export PATH=/usr/local/develop/bin:$PATH

cd pkg-config-.0.22
./configure --prefix=/usr/local/develop
make
make install

以上

apr-1.2.8のビルド

Apacheのサイトよりapr-1.2.8.tar.gzをダウンし作業ディレクトリで展開してビルドします：

export PATH=/usr/local/develop/bin:$PATH

cd apr-1.2.8
./configure --prefix=/usr/local/develop
make
make install

一発でinstallするのが怖い場合は、make後に適当な所に仮インストして様子を見ましょうｗ
DESTDIR=/foo/bar make install

以上。

apr-util-1.2.8のビルド

同様にApacheのサイトよりapr-util-1.2.8.tar.gzをダウンし展開してビルドします：

export PATH=/usr/local/develop/bin:$PATH
export LIBFLAGS="-L/usr/local/develop/lib -L/usr/local/BerkeleyDB.4.2/lib"
export CFLAGS="-I/usr/local/BerkeleyDB.4.2/include"

../apr-util-1.2.8/configure \
--prefix=/usr/local/develop \
--with-apr=/usr/local/develop \
--with-expat=/usr/local/develop \
--with-berkeley-db=/usr/local/BerkeleyDB.4.2
make
make install

以上

Subversionの作成

subversion-1.4.3.tar.gzをダウンし、展開、ビルドします：

export PATH=/usr/local/develop/bin:$PATH
export LIBFLAGS="-L/usr/local/develop/lib -L/usr/local/BerkeleyDB.4.2/lib -L/usr/local/ssl/lib"
export CFLAGS="-I/usr/local/BerkeleyDB.4.2/include -I/usr/local/ssl/include/openssl -I/usr/local/apache2/include"

cd subversion-1.4.3
./configure \
--prefix=/usr/local/svn \
--with-apache=/usr/local/src/httpd-2.2.3 \ ←話が前後していますが、後述のApache2.2のビルド後に再ビルドを行っています
--with-apr=/usr/local/develop \
--with-apr-util=/usr/local/develop \
--with-ssl=/usr/local/ssl \
--with-berkeley-db=/usr/local/BerkeleyDB.4.2

make
DESTDIR=/mnt/disk1/share make install ←一旦、別の場所にインストール
cd /usr/local
ln -s /mnt/disk1/share/usr/local/svn svn ←本来の場所にシンボリックリンクを張る

vi /etc/ld.so.conf ←/usr/local/svn/libを追加
ldconfig

ビルドにはそこそこ時間掛ります（TVみながら放置してたんで正確な時間はわかりませんけどｗ）。しかし、ビルドの途中でエラーが発生してしまいました。どうやらMakefileの中身で-rpathの値が設定されていないらしくlibtoolに怒られているみたいなのですが、回避策としてはMakefileを直接編集して-rpathを設定してしまえば強引に通すことが出来ます。

テストしてみる

まずは/tmpにでも実験用のリポジトリを作成します。その後inet.dにsvnserverを登録しWindowsのTortoiseSVNから繋がるかを試してみました。：

svnadmin create /tmp/svnrep
cd /tmp/svnrep/conf
省略 ←適当に設定しておく
cd /etc
vi inetd.conf
svn stream tcp nowait root /usr/local/develop/bin/svnserve -i -t
kill -HUP <inetdのPID>
cd /tmp
mkdir testsrc ← import用の適当なディレクトリを作成
cd testsrc
vi test.c ← import用の適当なソースファイルを作成
cd ..
svn import testsrc file:///tmp/

怪しいながらもソースがリポジトリに登録されたようです。後はWindowsよりsvn://ls-gl/tmp/svnrepを指定してリポジトリブラウザを参照したり、coしてみたり、commitしてみましたが動作はしました。ちょっと怖すぎるので実用にはなりませんが、まぁ、実験ということで・・・

sshで繋げてみる

普段はssh経由で接続しているのでLS-GLでも同じように設定してみます。svn用のユーザを作成し、authorized_keysを作成します。authorized_keysに細工をしてsvnをキックする（むしろsvnしか使えない）ようにします。

command="/usr/local/svn/bin/svnserve -t --tunnel-user=svn_user",no-port-forwarding,no-agent-forwarding,no-X11-forwarding,no-pty ssh-rsa AAAAB3NzaC1…

svn_userの箇所はLinuxのユーザアカウント名ではなく、リポジトリのpasswdファイルに設定したユーザ名を指定します。authorized_keysには複数のkeyが登録出来るので、一つのLinuxアカウントで複数のsvnユーザでの利用も可能です。試しにTortoiseSVNからssh経由でも繋がりました。

さいごに

素直にdebian化してaptでいろいろ入れる方が安全というか無難かとは思いますが、標準環境でどこまでできるのか？という実験も一興かとｗ