川合人事裁判の報告

 第5回川合人事裁判開かれる!

学閥による恣意的な人事を批判

傍聴席は組合員や代理人・支持者で満席に

 1月10日、名古屋地裁で行われた川合さんへの不当人事をめぐる裁判で、支援者で埋まる法廷で、川合さんはおよそ40分間の陳述を堂々と述べました。そして、この人事が学閥や校長の思惑から恣意的に行われたことを明快に発言しました。また、この人事が多くの人々の意に反し、妥当性がなかったこと、人事事務を直接行った足助支所の加藤主査が校長や学閥の思惑を受け、事実誤認のもとに行ったことも明らかにしました。そして、当時の下山村教育長すら人事について知らなかったことや、「市町村教育委員会の内申及び校長の意見を尊重する。」という愛知県教育委員会の「定期人事異動方針」すら無視するやり方で行われたことが再度明らかにされました。そして、その結果、川合さんが不当にも2年で異動させられたこと、毎日40分以上もかけて遠い足助町の小学校に通わなければならなくなったことを切々と語りました。

県教委は逃げの一手・自ら行った人事の「正当性」も語れず

 これに対して県教委は、「県人事委員会で裁定済み」と、自ら行った人事の正当性を語らず、裁判所への人事担当者の出廷も恐がり、「人事委員会で裁定したから裁判は意味がない」というような姿勢をとり続けています。これは、司法制度を愚弄するものでしかありません。また、不当な人事を追認し、各地域の学閥のボス支配に追従する県教委の姿勢を如実に現わしています。

 川合さんの堂々とした学閥人事批判に対して、県側弁護士は「推測で発言しています。」と横やりを入れましたが、裁判長はこの陳述を支持、発言封じを認めませんでした。また、県側の弁護士の「国道や県道を通っているんでしょ。ゴルフ場もありますね。」に対して、川合さんは「でも、水がわき出しています。それに今日も通行止めでした。」と。また、「学閥人事というが、愛教大以外の人も校長になっているんでしょ。」という質問に対して、川合さんは「ほとんどは愛教大出身者です。それ以外は出世が遅いんです。」と。事実の指摘に県側弁護士も動揺し、その不勉強ぶりに傍聴者からは失笑が。

  ※ 県教委側の弁護士は、原告側が作成した地図などほとんど事前に調べておらず、「国道や県道は、整備されていますよね。」とか「ゴルフ場もありますね。」(つまり、「ゴルフ場があるんだから、道はいいはずだ。」「雪は除雪されているだろう。」というような憶測で川合さんを追及したのです。
 これに対して、川合さんは「今朝は通行止めになっていました。」(雪が降ったのは数日前なのに、除雪されていないし、朝夕は除雪が追いつかないことや、凍結のために通行できないという当然のことを述べたのです。県側の弁護士はそんなことも知らないのです。
 極めつけは、川合さんは豊田の病院に通っていますよね。」と質問。これに対して、川合さんは「わたしが通っているのは、岡崎市の病院です。」とキッパリ言い返しました。

 

「三河の人事を考える会」では、市教委への申し入れや郵送などで、
   川合さんの下山復帰や加藤主査の証人尋問を追及!

川合さんを支援する「三河の人事を考える会」では、「あくまで加藤主査の証人訊問を求めて行きます。」と裁判長への要請書を郵送。「昨年は2年で突然の異動を発令しながら、『2年では異動させられない』と全く奇妙な論で川合さんを戻さなかった県教委です。今年は、この不当な人事が行われて丸3年がたちました。川合さんが必ず戻れるよう取り組みを強めます。」と、郵送やビラ配布に取り組んでいます。