第1回の公開口頭審理を6月21日に予定!!
第1回の公開口頭審理を6月21日に行なうことが決まりました。当日は、川合先生の陳述が行なわれ、不当な人事の経過が明らかにされます。「人事の会」は、みなさんの参加を呼びかけます。
○ 県教委側が「内申権は町村教委にはない」と珍説!
なお、この間の準備書面のやりとりを通して、県教委側が「内申権は町村教委にはない」とする珍説を主張しはじめました。以下の通りです。
「元来下山村教育委員会が行うべき内申については…東加茂地方教育事務協議会が行うこととなった」そして、「平成15年度教職員定期人事異動方針の『町村教育委員会の内申』というのは法律用語として正確ではない」とまで述べています。つまり、自分たちが出した文書まで、「法律用語として正確ではない」と言うのです。そして、「また、これと同様、校長あるいは教育長等にあっても、用語適用の混乱・混同があると思われる。」と。つまり、村教育委員会や校長までが言葉を正しく使っていなかったと県教委は主張するのです。
○ 内申にかんする権限が市町村教委にあるのは明白で重要なこと!
しかし、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(以下「地教行法」という。)は県費負担教職員の任命権は、都道府県委員会に属すると規定しています。(37条1項)、「都道府県委員会は、…県費負担教職員の任免その他の進退を行うものとする」(38条1項)と規定している。しかし、同条項は都道府県委員会の県費負担教職員の任免その他の進退は「市町村委員会の内申をまって」行うものとし、39条1項は「校長は、所属の県費負担教職員の任免その他の進退に関する意見を市町村委員会に申し出ることができる」と規定し、38条3項は「市町村委員会は、次条の規定による校長の意見の申出があった県費負担教職員について第1項の内申を行うときは、当該校長の意見を付するものとする」と規定しています。
このように、地教行法は、都道府県教育委員会が県費負担教職員に関する人事権を行使するにあたって、市町村教育委員会の内申、校長の意見の申出を踏まえることを予定しているのです。都道府県教育委員会による人事権の行使が、現場の意見を反映することによって妥当性を図るとともに、都道府県教育委員会が人事権を濫用することを防止することを目的にしたものであるからです。地教行法が市町村教育委員会に与えた内申に関する権限を、地方教育事務協議会に譲渡することはできません。
逆に、県教委の主張を前提とすると、東加茂地方教育事務協議会は、教育事務所の職員を関与させて、処分者の立場に立って処分者に対し内申を行っていたこととなり、地教行法が市町村教育委員会に内申権限を与えた趣旨を踏みにじっていることを自認するものであるといわざるを得ないのです。
○ 第1回公開口頭審理は川合先生の証人尋問!東加茂郡のひどい人事が明らかに!
6月21日(月)2:00〜KKR名古屋(三の丸)
公開口頭審理には100名以上の参加で県教委を圧倒しましょう。
三河の人事を考える会は、
多くのみなさんの参加を呼びかけます。
2004,6,6(日)三河の人事を考える会
第1回公開口頭審理が開かれました。
川合さん、東加茂の異常な人事を告発!
台風の強風と驟雨の中、第1回の公開口頭審理がKKRなごやにて開かれました。あいにくの天気でしたが、愛教労、三河教労組合員や代理人、傍聴人などおよそ50人余が参加しました。
申し立て人である川合さんは、東加茂郡における不当な人事の実態を1時間近くにわたって堂々と陳述されました。この陳述の中で、東加茂郡における異常な人事の実態がさらに明らかになり、参加者の怒りをよんでいました。また、人事の異常さを現す具体的な陳述に対して、県教委側の弁護士は陳腐な枝葉末節に関する質問しかできず、この人事の不当性を現していました。
しかし、当初の予定であったのか、審査委員長は、「次回が最終陳述」と、これで幕引きをはかる暴挙にでました。参加者は冷静に対応しましたが、「このままでは終わらせない。」という決意をもって、第1回の口頭審理は終わりました。
人事委員長、加藤主査の証人喚問を反故に!
人事闘争の幕引きは許さない!
それは、最後に突然行われました。人事委員長が、「これで、調査は完了。次回が、最終弁論です。」と言ったのです。準備審査段階で「川合さんと加藤主査の陳述を行う」という双方が確認した事項をまったく反故にすることでした。双方が確認していた証人喚問です。川合さんの陳述は行われましたが、まだ加藤主査の証人喚問は行われていません。そして、加藤主査にかかわる疑問である「あんたは足助に勤めていないから、足助へ異動してもらう。」といった事実の誤認、「第2回目に名前が挙がっていた。」といわれる東加茂教育事務協議会における人事のやり方、だれが、川合さんを異動対象として名簿に挙げたのか、統廃合を理由にするが「なぜ誰もが予想もしなかった川合さんが異動対象となったのか」など、今回の人事の核心はまだ不明なままです。
「今回の人事を十分知りうる立場」にあり、「指導さえ行っていた加藤主査」の証人喚問は必要不可欠なのです。予備審査の確認を突然反故にするというような、一方的なやり方は到底認められるものではありません。
私たちは、今後県人事委員会、県教育委員会、そして、町教育委員会に対して、あらゆる可能性を求めて正しい審理が行われるよう断固とした決意で行動したいと考えます。この観点から、
次回の公開口頭審理は、8月27日(金)3時からですが、みなさんの多くの参加を求めるのものです。また、様々な取り組みへのご支援をおねがいするものです。
雨の中を駆けつけていただいた皆様にお礼申し上げますとともに、今後の一層のご支援をお願いし、今後の闘う決意としたいと思います。
2004,6,29(火)三河の人事を考える会 事務局 土井政美