幸田町長 近藤徳光様 2003年7月24日(木)
教育長 斎藤智計様 執行委員長 畦地 治
教育問題改善についての要求書
1、教育内容の改善のために
@ 校長、教頭は、率先して授業を受け持ち、子どもの状況を把握すること。
・特に、教頭の仕事を精選し、授業担当時数0時間をなくすこと。
A 教頭、教務、「校務」は、学級対応の教員配置であり、専科教員と同じく率先して授業を受け持つこと。あたかも管理職のような位置付けをし、仕事を分担することがないようにすること。
B 担任の授業時数を、小学校では週あたり22時間、中学校では18時間を上限とするよう教員配置を行うこと。
C 教科指導員訪問をなくし、学校独自の研究活動が進むよう配慮すること。
D 町独自の予算において、パソコン、ALTなど教員を配置すること。
E 図書館司書をすべての学校に配置すること。なお、教職員に司書を兼任させることはしないこと。
F
教材の採用にあたっては、愛知教育文化振興会または
G 「研究発表」がローテーションのように各学校に割り当てられており、「研究」による多忙化、教育内容の偏向は学校に異常な事態をもたらし、県教育委員会通知にあるように「教員が児童生徒と触れ合う時間が十分持てない」原因となっており、「研究発表」をなくすこと。
H 図書館を充実し、蔵書を増やし、教育環境にふさわしいものとすること。
I 早急に、保健室、図書室、教室などの空調設備を整えること
J 効率よい運営によって町立図書館の活用促進を目指すこと。
2、人事において、公正・希望の尊重がはかられるようシステムを改善すること。
@ 教職員の希望を尊重し、納得のもとに人事を行うこと。
A 校長が教職員の希望を尊重し具申を行うとともに、町教育委員会の内申が確実に行われるようにすること。
B 人事において、本来その権限を有するはずのない校長会などの不正常な関与を排すること。また、学閥偏重の人事を排除すること。
C 1月、2月に二回行われる校長面接を確実に実行するとともに、教職員への打診を事前に必ず行うよう校長を指導すること。
D 異動希望調査書を改善し、教職員の希望が反映するようにすること。「交流計画」欄は削除すること。
E 「小中交流」を名目とする人事は、本人の納得がない場合は行わないこと。3年経験の教職員が一律に異動させられたり、希望にそわない人事によって退職に追い込まれたりすることがないようにすること。
3、勤務の改善のために
@ 学校の始業時刻を、愛知県の『学校職員の勤務時間等に関する規則』にあるように「午前8時30分から…」とすること。また、「休憩」「休息」を保障すること。
A 勤務時間外の「サービス労働」をなくすこと。早朝の交通立ち番については、一般教職員についてはその災害時において労災の補償がないことなど問題があり、早急に検討し改善をはかること。
B 泊を伴う勤務については、早急に「1泊2日の場合、1日につき4時間」とし、それを完全施行するとともに、より一層の改善をはかること。
C 教育委員会名による「論文」募集は行わないこと。また、各種の応募は学校現場に負担を持ち込んでおり、一切の強制を行わないこと。
D 教職員に病気が増えており、勤務時間内に仕事ができるよう条件を整えること。また、学校管理者は、率先して勤務の改善をはかること。
E 中学校の勤務条件を改善すること。休息・休憩を確実に取るよう保障するとともに、長時間勤務を解消する方策を検討すること。
F 出張旅費の適正な支給を行うこと。また、行事を精選し出張を減らすこと。
4、部活過熱は異常な状態にあり、早急に改善をはかること。
@ 中学校部活については、子どもも教職員も参加は自由希望制とすること。
A 祝祭日、早朝の部活動は行わないこと。また、土曜日、日曜日は部活動をやめること。特に、日曜日は部活をやらないよう徹底すること。
B 子どもの健康状態を把握し、成長を阻害するような部活動の日程や時間内容を改善すること。また、そのための医師配置など検討を行うこと。
C 各種大会への参加を検討し制限すること。勝利至上主義からの脱却をはかること。
5、教育行政のあり方に関して
@ 学校訪問は教育条件の整備充実のために行い、訪問にあたっては、一切の準備を学校に強制することがないよう通知すること。また、時期も7月、12月は行わないこと。
A 学校設備の老朽化が進んでおり、設備の改善を確実に行うこと。
B 学校予算が年々減額されており、事務機器が古く故障が多いなど教育活動に支障をきたしている。必要な予算増額をはかること。
C 勤務の過酷さや、無神経な言動・人事によって教職員が退職・休職に追い込まれることがないよう適正な学校運営を行うよう校長を指導すること。
D 「校務」、教科指導員などの役職をなくすとともに、役職・校務分掌の簡略化・職務の見直しを行うこと。
6、給食の改善について
@ お椀の数を増やし、食べる姿勢が改善されるようはたらきかけること。
A 先割れスプーンを使用せず、箸を活用すること。
B 食器は、安全なものを使用するよう早急に研究・改善すること。
7、実質25人学級の実現にむけて
@ 中央小、幸田小については町独自の予算によって教員の加配を行い、30人を超える学級の改善に取り組むこと。
A中央小の児童数増加に率先して対応すること。学校規模の拡大に対しては、学区の変更など地元住民の意見を聞くことなどにより機敏に対応すること。
B 各学級25人未満の学級編成ができるよう町人口動態を念頭にいれつつ対応すること。
C 町独自の予算などによって教員加配を行い、少人数学級を目ざし必要な教育的対応が行えるようにすること。この点、「小人数授業」(小人数加配)は、子どもや教職員に新たな負担や困難を強いており、改善すること。
8、関係諸団体との正しい関係の確立のために
@ 額田郡教育研究会は任意の団体であり参加は自由とすること。したがって、各教科主任との関係や出張・業務等について改善をはかること。
A 愛知教育文化振興会、
その他
@ 学校環境(地域環境)の安全と、子どもたちにとって良い環境を作り出すために父母・住民と協力し取り組みを進めること。
以上。