みんな一緒に

 

長い間、私は 自分に問うている

なぜ、戦争は いつもおこり、そして、続くのかと。

みんな、べつべつに生きていると思っていても、

海や空は、わたしたちのまわりに いつもあるのだ。

何のために 太陽は、わたしたちを照らすのか。

わたしたちは、一人でいたいのに。

 

たくさんの悩みが、みんなを、

最後へと、運んでいくのがわかる。

愛するという心を持たないために。

私たちは、たくさんの夜を 一人で過ごさなくてはならない。

私たちは、どうして、別々に生きているのか。

私たちから、大地が取り上げられるというのに。

この世界は、ひとつ、そして、みんなのものだ。

みんな、一緒に生きていこう。

みんな、一緒に生きていこう。

 

 

 

○ この歌を初めて聴いたのは、もう10年以上も前のことです。午後7時30分からやっていたNHKの歌番組で、世界の歌を紹介していたような気がします。司会は、黒柳徹子さんと立川澄人さんでした。

  ある夜、この番組を何となく見ていました。南米の歌(フォルクローレ)がきれいな澄んだ声で紹介されていました。歌の主はクリスチーナとウーゴ、こんな素晴らしい歌声があったのかと。あの「コンドルは飛んでいく」を日本語の歌詞やサイモンとガーファンクルの歌で知っていましたが、それを遙かに超える圧倒的な歌声だったのです。この時、「フォルクローレ」というものに初めて出会ったように思います。

  感動して聴いていたら、何曲目かにこの歌が…。それは、呼びかけるような、訴えるような、憂いをもった曲でした。そして、流れる歌詞の哲学的な意味の深さに、考えさせられました。

  この時、ビデオを撮ったのですが、何かの失敗で「消して」しまいました。また、あの時の、この歌を聴きたいと思います。