9 大阪 関大明神社 水無瀬神宮 桜井駅跡 鵜殿 芥川 継体天皇陵 天の川 渚の院 御殿山神社
1996/01/13,1996/04/27 作成 2003/07/14
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JR山崎駅から歩く。妙喜庵、離宮八幡社は、どう言う訳かパスしたが、覚えがない。 |
関大明神社お参り。西国街道に面してあった。
この地は、むかし山崎の関の跡といわれ、関守神または辻神を祭ったのが起こりではないかと
言う。当時この関所は交通の要であり、非常の時には朝廷が兵を派遣し守らせるほど重要なところでした。しかし、平安時代のはじめのころには関所は廃止され、その跡地には関戸院という施設が置かれました。藤原道長や平家一門など貴族や官人の宿泊に利用されていた
。現在の本殿は室町時代中ごろに建てられたと思わる、と説明があった。
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 水無瀬神宮お参り。後鳥羽院の離宮のあった所で、景勝の地だった。水無瀬川は歌枕である。謡曲「水無瀬」、「生田敦盛」、「芦刈」、「水無月祓」に出てくる。なお、「水無瀬」は喜多流のみの曲である。
石川五右衛門は神宝を盗もうと窺ったが、神威にうたれ一歩も入れず門柱に手形を残して退散したそうだ。金網に覆われていて、どんな手形か確認できなかった。
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 桜井駅(さくらいのえき)跡が公園に整備されていた。楠正成が覚悟の湊川出陣の時、子の正行と決別した地だ。謡曲「楠露(くすのつゆ)」に詳しい。 |
 高槻市に入り、西国街道を外れ、淀川の右岸を行く。「鵜殿葭(よし)の原」の石碑があった。よい芦(あし、葦、葭)がここの河原で採れ、すだれなどに加工された。 |
高槻市の中央を流れる芥川は、謡曲「梅」、「忠度」、「籐栄」、「雲林院」、「住吉詣」に出てくる。なお、「籐栄」は観世流にはない。 |
 高槻市の継体天皇陵お参り。田舎から出て、苦労したらしい継体天皇のお墓である。継体天皇は謡曲「花筐」に詳しい。
今城塚(いましろづか)古墳。今も、宮内庁の管理になっていない、らしい。 |
 枚方市、交野(かたの)市を流れる「天の川」を、京阪宮之阪駅を降り、見てきた。謡曲「雲雀山」に「雪にはあくる交野の御野(みの)、禁野(きんや)につづく天の川・・・」とある。禁野は私猟を禁じた所。ここら一帯は御料場だった。今は、住宅地でその面影はない。 |
 1996.4.27 交野市に「渚の院」を尋ねた。渚の院跡は惟喬(これたか)親王(844〜97)の別荘であったと言う。惟喬親王は、立太子争いに破れ、憂さをはらすためしばしば渚の院にきたようだ。「伊勢物語」には親王一行が交野ヶ原に遊猟にきたものの、渚の院で観桜や酒宴に興じ歌を詠むばかりであったとある。
「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」 業平
この歌は、この時同行した在原業平が「院の桜ことにおもしろし」として詠んだもの。失意のうちにあって「のどか」でない惟喬親王の心境が詠みこまれている。(桜がなければもっと長閑なのに、の意)
謡曲「雲雀山」、「住吉詣」、「善知鳥」に交野が出てくる。
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枚方市の御殿山神社お参り。ここは、渚の院跡にあった、観音寺境内の粟倉神社を起源とし、明治になり、今の地に遷宮し御殿山神社と称した。 |
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