10 青蓮寺 当麻寺 1994/12/23 作成 2003/06/27
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菟田野(うたの)町の日張山青蓮寺(ひばりやませいれんじ)お参り。
謡曲「雲雀山」は中将姫伝説を元に、藤原豊成の娘、中将姫が継母に雲雀山に捨てられ、家臣の松井嘉藤太春時(まついかとうたはるとき)に、中将姫を 殺せと命じたが、嘉藤太と乳母に助けられ、育てられる。狩に出た豊成は、姫を育てるのに気が狂ってしまった乳母に会い、本当のことを知り、姫を連れ帰るすじ。 |
嘉藤太夫婦の墓があった。
奈良の都に戻った中将姫は、現世の浄土を求めて都を離れ、ついに当麻寺(たいまでら)に入り、出家剃髪の身となり、法如尼 を名のる。 蓮の糸による織物を感得し(これが當麻曼荼羅(たいままんだら・国宝))、再び日張山に登り一宇の堂を建立。自らの像と自分を助けてくれた家来の嘉藤太夫婦の形像を手水(ちょうず)から刻み安置。この堂に、日張山青蓮寺と名づけてながく尼主(にしゅ)の道場とした。 |
当麻寺お参り。用明天皇の皇子麻呂子王が、河内に建てた万宝宝蔵院に始まり、その後、麻呂子王の孫當麻国見(たいまのくにみ)が現在地に移して、この地方の豪族当麻氏の氏寺として整備したと伝えられている。 |
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7 大阪 道明寺 高安の里 1994/12/23 作成 2003/06/27
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藤井寺の道明寺を探した所、最初に辿り着いたのが、「元宮 土師(はじ)社」だった。お参りする。土師とは、窯業、墳墓造りなどの土木工事を、生業とした一族を言う。渡来人である。 「土師の里」と言う駅名がある。際に「土師窯跡」の石碑があった。菅原道真の氏寺である。土師氏が菅原の名を貰っているとの事。 |
道明寺お参り。謡曲「道明寺(どうみょうじ)」は、善光寺参りの僧が、河内の土師寺の木槵樹(もくげんじゅ)の実で数珠を造り修行すれば、往生間違いなしと言われ、土師寺を詣でると、夢の中に神が現れて、木槵樹の実をばらまくと、僧の夢が覚めるすじ。 |
木槵樹。数代目の木で大阪府の天然記念物になっている。 |
八尾市に高安の里を尋ねた。信貴山の西に高安山があり、その麓が高安の里。謡曲「井筒」、「弱法師」に出てくる。
「井筒」では、男が高安の里に通う話である。何年も通ったのに、元の女はいやがる素振りも見せないため、不審に思いある日、高安へ行く振りをして植え込みに隠れていると、「女いとよう化粧してうちながめて、「風吹けば沖つ白波たつた山 夜半にや君がひとりこゆらむ」と詠みけるを聞きて、限りなくかなしと思いて河内へもいかずなりにけり」となる。 「史跡の道 八尾道」の石碑を写真に収めた。 |
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