18 滋賀 竹生島 海津の浦 白鬚神社 堅田浮御堂 真野の入江 八橋 石塔寺

1996/12/23  作成 2003/07/25

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  雪雲が天を覆う竹生島をマキノ町の海津大崎から眺めた。湖南から続く穏やかな浜辺の風景が海津(かいづ)大崎で大きくわり、男性的な奇岩の数々が琵琶湖ではめずらしい景観を見せる。
 海津の浦の海津大崎に「義経の隠れ岩」があった。写真中央の2つの岩がそうらしい。謡曲「安宅」に「行くも帰るも別れては、知るも知らぬも逢坂の山隠す霞ぞ春は恨めしき。波路遙かに行く舟の海津の浦に着きにけり」。「義経の隠れ岩」が着いた所と言う。
 高島町の白鬚(しらひげ)神社をお参り。国道161号線沿いにある。山が湖岸まで迫り、狭い土地に白鬚明神が鎮座、湖中に宮島の厳島神社を思わせる朱塗りの大鳥居が ある。垂仁天皇の時代の創建とされ、祭神は猿田彦命で主に延命長寿の神。本殿は国指定の重要文化財で豊臣秀頼と淀君が造立した。比良明神とも言う。

 謡曲「白鬚」柱髭明神の縁起を語って祝言を述べる曲だ。

 大津市堅田 (かたた)の浮御堂(うきみどう)お参り。海門山満月寺と言うお寺さんにあり、千体の阿弥陀仏を安置して湖上の安全と衆生済度を願ったもの。堅田は琵琶湖の海賊の本拠地で、自治が発達し比叡山にも対抗した。

 謡曲(乱曲)「近江八景」に詳しく謡われている。「乱曲」は、謡手の腕前を見せる事が出来る、良い所のみが残った謡曲の一部である場合が多い。

 大津市真野町の真野(まの)の入り江を見る。琵琶湖大橋の北で、「白髭」、「竹生島」に出てくる。
 八橋の港を見に行ったが、埋め立てられ、公園になっていた。田圃の中に常夜灯が残っていた。
 近江八景の説明看板があった。
「比良の暮雪」「唐崎の夜雨」「瀬田の夕照」
「堅田の落雁」「三井の晩鐘」「粟津の晴嵐」
「八橋の帰帆」「石山の秋月」
 蒲生(がもう)町の石塔(いしどう)寺お参り。 天台宗のお寺。聖徳太子創建。三重塔は、奈良時代の前期野茂ので、百済からの渡来人の物らしい。
 また、この周辺には、何千もの五輪塔、石仏、石塔群が集めてある。
 

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