57 「明日の風文芸賞 岡崎」 表彰式   愛知

2km       2006/11/25

その他


 

 福祉をテーマにした、「明日の風文芸賞 岡崎」の表彰式があり、出席した。

 主催は、「明日の風文芸賞 岡崎」 実行委員会です。「みんなに元気と勇気を与えられれば」、「健常者も障害者も、共に生き生きと暮らせる社会」の実現を願う、方々です。

 私は、第1回の去年、短歌一般の部で、明日の風大賞をいただきました。第2回の今年は、短歌一般の部、佳作でした。

 去年は、何か判らないうちに終わってしまったので、今年は、表彰式出席と共に、この会の様子を知りたくて出席した。

 今回、エッセイ一般の部で、大賞となった方は、昔、同じアパートで一緒だった方で、両親と共に来ていました。びっくりでした。何十年ぶりかの再会でした。

 エッセイは、題 「お母さん」。 脳性小児麻痺の自分を、前向きで明るく育てくれたお母さんを描いています。今後も、愛する家族と、最大限に迷惑を掛けないように、明るく、共に生きて行こう、と言う内容でした。

 本人も、両親も、明るく堂々としていたことが、印象的でした。良い出会いでした。

 今回、もう一人、良いお母さんに会いました。

 短歌一般の部 佳作の席にいた女性は、言語障害があるようでしたが、そのお母さんが、良く面倒を見ていました。式が始まると、お母さんは、周りの私たちに、何かあったら知らせてください、と言い、傍聴席に去りました。

 表彰式の間、時々、その女性を見て、お母さんの方を見ると、何時も此方を見ている。頼まれた私たちが見落としても、見落とさない様に、周りの私たちに迷惑を掛けない様に見ている真面目な目があった。

 式が終わって、お母さんから、何もしなかったのに、お世話になったと挨拶されてしまった。

 女性も、お母さんも、にこにこして話する。笑いが不自然でない。堂々と生きているから、堂々と笑う、そんな雰囲気だった。お母さんの顔は、すてきな顔だった。写真を撮らせてくれと言い出すところだった。

 言い出すのは、余りにも失礼な気がした、言い出せなかった。来年も、良い歌を作り、表彰式に出られるように、頑張ろうと思った。その時は、このお母さんもきっと居るだろうから、写真を頼んでみよう。

 「明日の風文芸賞 岡崎」 のホームページ  http://www.sun-inet.or.jp/~kurinoki/

 

 表彰式
 二胡の演奏。

 その他、入賞作品の朗読など。

 今日は、強くて明るくて、無駄と私たちが考える時間を、どうどうと使って、手間を厭わず堂々と生活している人達に会えた。

 短歌なども、良かったが、それ以上のモノを、今日は勉強できた。

 

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