30 白川郷 天生峠 倶利伽羅峠 越中八尾風の盆(福島町) 飛騨市神岡町 有峰林道ドライブ 越中八尾風の盆(諏訪町) 安宅の関 旧北陸本線の鉄道敷きとトンネルの道ドライブ 気比神社 岐阜 富山 石川 福井 930km 2004/08/23~2004/08/25
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2度目の越中八尾(越中・婦負(ねい)郡八尾(やつお)町)の風の盆の前夜祭に出かけた。今年は、福島町と諏訪町の踊りを見る予定で出かけた。天気予報は、雨である。東海北陸道を通り、富山に出る予定。 8月23日。 |
白川郷で昼食の蕎麦を食い、天生峠に向かった。泉鏡花の「高野聖」の舞台である。また、峠の向こうは、女工哀史の
「ああ野麦峠」主人公、政井みねの故郷である。
地図を見る限り、立派な国道と思い、気楽に登り始めたが、余り手をいれてない國道で、何とか行き違いが出来る道。「高野聖」に出てくる、蛇や山蛭の住むと言う山道を思った。 途中、天生中滝があった。滝は幾つもあるようだが、険しく側まで行けないようだ。 峠は、峠らしくない峠だった。何処が峠かなと思った。標高約1300m。峠には、湿原とブナの原生林の案内板があった。 又、機会を作り、天生峠を越え、河合村(今は、飛騨市河合町)に出て、飛騨古川、数河(すごう)高源、神岡を歩いてみたい。車になるかな。 |
天下を取っていれば、源義仲と言われたろう、木曽義仲が戦勝祈願した八幡さんである。 謡曲に「木曽」があり、義仲が、埴生八幡宮 に、願書を奉納し、神の加護があり、倶利伽羅峠の戦いに勝つことが出来たという筋。 勿論、平家物語、源平盛衰記がもと。 謡曲には、武士を主人公にした曲は沢山あるが、勝った武将の曲は、屋島、田村、箙の3曲しかない。しかも、幽霊で出てくる。 この木曽は、勝った武将の実際の話で、幽霊の話ではない。しかも、観世流しか残っていない。能の世界が垣間見えるようだ。 |
水の絶えない、「鳩清水」。富山の名水の1つです。 |
1183年(寿永2年)義仲が「火牛の計」により、平維盛を破った所。 加賀、越中の国境の山。別名、砺波山(となみやま)。
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福島公民館で、3回程、踊りを披露した。1回、200人位見学者が居た。勿論、我々もその中にいた。 やはり、町を流したり、輪になって踊ったりが、本物。写真は撮ったが、見られる物無し。 |
ノーベル賞の小柴さんのカミオカンデについて聞く。研究施設のため、公開はしていない。模型などが、星の駅、「宙ドーム神岡」にあり、見に行くが良いと言われた。 星の駅は、道の駅のような施設で、売店、食堂そしてカミオカンデの説明があった。 ニュートリノコーナーがあり、スーパーカミオカンデ(ニュートリノと言う物を作っている微小な粒子を観測する装置の名前)とオンラインで結んで、研究者が研究している物と同じ物が見られるようになっていた。 又、光電子増倍管が設置してあった。 ニュートリノの研究(究極の素粒子ニュートリノの研究、陽子崩壊の研究、自然の力(重力、電磁力、強い力、弱い力)の統一的に説明できる理論の確立)も凄いが、光電子増倍管を1万個以上も作り、設置したこと。地下1000mに設置(深く掘り下げたと言うより、高い山の中心部に、横に掘っていって、大きな空間を作ったらしい)。その技術も凄い。 【ニュートリノの講釈】 東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設のパンフレットから独りよがりの解説です。 1 物を作っている最小の粒子を素粒子と言うが、原子核の陽子や中性子を作っている粒子の仲間(クォーク)と電子の仲間(レプトン)が素粒子と考えられている。 2 電子の仲間(レプトンが)の内、電気を持たない粒子をニュートリノと言い、他の物とほとんど相互作用しないので、真っ直ぐに減衰しないで跳んでくる。しかし、観測が難しく、重さがあるかないかも長い間判っていなかった。 3 スーパーカミオカンデは、地下1000mに設置してあるので、飛び込んでくる素粒子は、ニュートリノだけとなる。ニュートリノが飛び込んでくると、非常に希に、水と反応して電荷粒子が高速で叩き出されることがある。この時、電荷粒子がある程度以上高速だと、青白い光、チェレンコフ光を発する。この光を光電子増倍管で測定する。 4 チェレンコフ光は、電荷粒子の速度によって決まる角度を持った、極めて微弱な光となり、その光が、壁にあった時はドウナッツ状の光の輪に成るため、速度、方向、位置、時刻を解析できるわけ。 5 ニュートリノが水と反応するのは極めてまれである。その為、多量の水が必要である。 6 チェレンコフ光は極めて微弱のため、極めて透明な、純粋の水が必要であり、高性能な光の増幅装置が必要となる。 7 スーパーカミオカンデは、地下1000mに、直径39.3m、深さ41.4m(体積50220立米)に綺麗にした水(100mの透過長あり)が張りつめられ、光電子増倍管が11146本設置して、常時測定している。 8 ニュートリノの発生は、 1 星の超新星爆発(太陽の重さの8倍以上ある星が、一生を終える時、起こす大爆発のこと)で、太陽が45億年間に放出したエネルギーの1000倍の膨大なエネルギーのほとんどを、10秒間に 、ニュートリノとして放出する。(物の1番元になる粒子になってしまう。高温、高圧になるためかな?)。我らの銀河でも、10年から50年に1度程度、超新星爆発が起きていると言う。 遠い星であるが、大量の発生があるので観測できる。 2 太陽の核融合により、ニュートリノが発生している。太陽中心部で発生している。 恒星(自分で、核融合してエネルギーを放出している星。空に見える星がほとんど恒星である)で発生するが、量が少ないので、身近な太陽しか観測できない。 3 地球の大気に、宇宙線が衝突して発生する。宇宙線は全方向から同量が降り注いでいると考えて良いので、スーパーカミオカンデ観測している。自然状態では、3種類の発生原因がある。 4 人工的に作る。つくばにある高エネルギー加速器研究機構で作られ、250km離れたスーパーカミオカンデで捕らえる実験が行われている。 9 成果 1 ニュートリノに重さがあることが判明。(今まで、質量なしと言われていた。ニュートリノは跳んでいる間に、他の粒子に変わり、個数が減ることが判明した。他の粒子に変わる粒子は重さがある粒子のみだそうだ) 2 陽子崩壊(陽子の寿命)は5×10の33乗年以上(スーパーカミオカンデの水の数、7.5×10の33乗個あるので、1年に1回程度の崩壊があるはず。崩壊の数を調べれば、寿命が判る) |
直ぐに見つかった。小規模な鉱山の入り口のような、車1台通ることの出来そうなトンネルがあった。白い霧状の冷たい空気が、勢いよく吹き出していた。 「奉迎 天皇陛下・皇后陛下幸啓 三井金属鉱業株式会社 神岡鉱業株式会社」の看板がその入り口に掲げてあった。 年に何回か、公開しているようだ。研究施設だからその様な程度の公開が最大限の努力だろう。 愛知県岡崎市にある、自然科学研究機構(国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所及び分子科学研究所)も年1回の一般公開だ。 |
強く雨が時々降るが、山に入る。有峰林道の料金所で、貰ったパンフレットは道路案内と熊,まむし、ハチへの注意などが載っていた。特に、熊には、1枚の注意書き(富山県農林水産公社発行)が入っていた。よほど熊が出るらしい。 車の出会いは2、3台だけ。雨の平日だから当たり前か。熊には出会わなかった。 中河与一の大ロマン「天の夕顔」の舞台、山之村には、文学碑があるようだが尋ねなかった。 |
日が傾いた諏訪町を歩いた。 八尾郵便局 風の館なりひら |
諏訪社 |
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今回、日程が決まって直ぐに申し込んだが、予約一杯だと断られた。 「旅籠屋の 古看板に 吹雪して 飛騨街道を ゆくひともなし」 吉井勇 |
鏡町は、ここで舞われる。女踊り発祥の地だそうだ。 うまいらしい。お師匠さんが厳しいらしい。来年は是非来よう。 |
それに、ASA400のフイルムで失敗。ASA1600を持って行くべきだった。 諏訪町の町並み。 |
この家は、このお祭りの時だけ、帰って来て、戸を開けるんだそうだ。外見は、相当古いが、内部はしっかりした内であった。京都の町屋のように、奥に長い家。
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鏡町の町流し。町内を往復する予定であったが、観光客が多く、動きにくく、片道流しで止めとなった。 フラッシュを焚いたが、この程度しか撮れなかった。 |
写真はヘボ。 |
その近くで、男達が、男踊りの歯切れよい所作の稽古をしていた。男の方が厳しかった。いや、ヘボだったかな。 |
鏡町の民家。 右の写真は、アパート。町のたたずまい似合わせた造りだ。 |
小松の安宅の関に寄る。 左:フイルム 19kb 右:デジタル 13kb の写真です。
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途中、何々駅と言う表示があった。単線の幅しかなかった。 トンネルは勿論、車のすれ違いは無理。出口の見えないトンネルは、信号機がある。今庄から、敦賀の木の芽峠への県道までの鉄道敷きで、 行き違った車は、同じ方向に、3台、向こうからの車が、2台だった。 杉津駅辺りは、高速道路の杉津SEで、相変わらず景色の良い場所だった。 |
芭蕉の奥の細道の経過地。この神社の近くに泊まったらしい。 車による、2泊3日、930kmの旅だった。高速道路のおかげである。利用した道は、建設費の改修できそうもない高速道路がほとんどだった。 |
おわら古謡歌詞 〔前囃子〕 きたさのさどっこいしょ 唄われよわしゃはやす 〔本歌〕 あいや可愛やいつ来て見ても たすき投げやるオワラ暇がない たすき投げやる暇あるけれど あなた忘れるオワラ暇がない 山へ登れば棘がとめる 棘はなしゃれオワラ日がくれる 二百十日に風さえ吹かにゃ 早稲の米喰てオワラ踊ります 来る春風氷が解ける うれしや気ままにオワラ開く梅 〔後囃子〕 越中で立山加賀では白山 駿河の富士山三国一だよ 三千世界の松の木ァ枯れても あんたとそわなきゃ娑婆へ出たかいがない 浮いた瓢箪かるそに流るる 行き先ァ知らねどあの身になりたや
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越中おわら 踊り用 (長ハヤシ )越中で立山加賀では白山 駿河の富士山三国一だよ (ハヤシ)唄われよう~ わしゃはやす (唄)八尾よいとこおわらの本場 二百十日をオワラ出て踊る 合の手(ハヤシ)唄われよう~ わしゃはやす (唄)唄の町だよ八尾の町は 唄で糸とるオワラ糸をつむ (長ハヤシ )三千世界の松の木ァ枯れても あんたとそわなきゃ娑婆へ出たかいがない (ハヤシ)唄われよう~ わしゃはやす (唄)竹になりたや茶の湯屋敷にひしゃくの柄の竹に いとし殿御に持たれて汲まれて一口オワラ呑まれたや 合の手(ハヤシ)春風吹こうが秋風吹こうが おわらの恋風身についてならない (唄)(秋)八尾坂道わかれてくれば つゆかしぐれかオアワはらはらと (冬)もしやくるかと窓押しあけて 見れば立山オワラ雪ばかり 合の手(ハヤシ)唄われよう~ わしゃはやす (唄)見たさ逢いたさ思いがつのる 恋の八尾はオワラ雪の中 (長ハヤシ )手打ちにされても八尾のそばだよ ちっとやそっとでなかなかきれない (ハヤシ)唄われよう~ わしゃはやす (唄)おりて行きやれ夫婦の雁よ 越中田もよしオワラ水よし (長ハヤシ )ウイタカヒヨタンかるそに流れる 行き先ァ知らねどあの身になりたや |
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