8 大阪ビジネスパーク 大阪城 大槻能楽堂 大阪 11km 2003/10/25
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大槻能楽堂での「姨捨」を見に、大阪に出かけた。ついでに、長い間行ったことのない大阪城辺りを歩いてきた。 |
大阪城東北の大阪ビジネスパークのビルに38階の展望台があるとのことで出かけた。10時半、38階まで上がったが、シャッターが降りていて、展望台には行けなかった。後で調べると11時から、とあった。しかし現地には、展望台の表示は何処にもなかった。
長堀鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク駅で降りた。地上まで、長い、長いエスカレーターで、地上に出た。聞き慣れない名前の地下鉄だった。 |
初めて渡る極楽橋から天守閣へ向かう。天守閣北側に、秀頼、淀殿の自刃の地の石碑があった。又、石積には、大名の名前が刻んであった。秀吉の時代の大名の名は、皆無だそうだ。徹底的な根絶やし。 |
14時始め。
増田正造氏の「姨捨」を主としたお話。狂言「文相撲(ふずもう)」、茂山忠三郎師。仕舞「弱法師」、観世清和師。能「姨捨」、泉嘉夫師。 能「姨捨」は、難しいと言われる「三老女」の一つ。 山に捨てられた老女が、捨てられたことを、一言も言わずに、月を見に来た旅人と、月見をする話です。 秋の美しさを深く思い、「薄霧も立ちわたり、風すさましく、雲尽きて寂しき山の景色かな」と謡います。 「月に見ゆるも恥づかしや」と言いながらも、月に心を寄せ、月に同化して行く、と言う、年寄りの心を表現しようとする能です。美しく老いるとは、と問題を投げかける能です。 私も、年寄りの部類に入ると思いますが、判らないというか、出来ないというか、なかなか理解仕切れない能です。 動作はゆっくりで、私ならば、ゆっくり過ぎて、ふらついてしまう。随分、力がいると思う。 泉師の「姨捨を披くにあたって」の中に「さて、今秋の姨捨。立派な方々の支えによって、私のシテはどの程度まで、理想に近づけるか、淡々とした努力を続けたいと存じます。」とあり、 最後に、世阿弥の言葉が掲げてありました。 「しかれば当流に万能一徳の一句あり 初心不可忘 此句、三ヶ条の口伝在 是非初心不可忘 時々初心不可忘 老後初心不可忘 此三 能々口伝可為」
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17時半、終了。上本町まで歩き、近鉄に乗り帰る。 |
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