20  観音塚古墳 飛鳥戸神社 壺井八幡宮 源氏三代の墓 叡福寺   大阪

14km       2011/04/09

その他


 

 河内源氏の里、聖徳太子の墓所のある河内飛鳥、近つ飛鳥を近鉄上ノ太子駅から歩いてきた。去年、二上山に登って以来でした。

 竹内峠越え、暗峠越え、西行の弘川寺、西国三十三所参りでの河内長野、富田林、羽曳野、古市、道明寺、藤井寺を、また、能「井筒」の高安や、天の川、交野を歩いたので、 後、生駒山、信貴山を歩けば、ほぼ河内を一回りです。

 ここらあたりが、日帰りの最遠地点です。これからは、1泊しても良いかな。良い場所が、幾つかあります。もう一度尋ねるのが楽しみです。 

 近鉄上ノ太子駅。

 10時、駅の北にある、昔の竹内街道を歩き始める。

 駅の東北部の観音塚古墳に。

 このあたりは丘陵地。ブドウ畑が多い。桜も満開。

 観音塚古墳。

 古墳時代後期(6、7世紀)の古墳が多い、「河内飛鳥の千塚」といわれていたという。

 飛鳥戸(あすかべ)神社お参り。朝鮮式の神社という。

 5世紀に渡来した百済王族の子孫である飛鳥戸造(あすかべのみやつこ) 氏族の居住地であったという。

 近くの茨木には、継体天皇陵がある。謡曲「花筐(はながたみ)」の子方。

 聖徳太子とともに、大陸系の人達だったのだろう。

 昔は広い敷地だったろうに、古墳も石室のみとなり、この神社もこの一画のみ。2,300m西に行った所には、鳥居があった。

 駅前の竹内街道と、この鳥居の写真を忘れた。

 昔の竹内街道。現在は少し南に、国道166号線。

 日本最古の「官道」。竹内街道は、大部分は推古天皇時代の官道と重なっているという。

 壺井八幡宮お参り。

 源頼信(よりのぶ)が、河内国国司に任じられて以降、ここを河内国香呂峰(こうろほう)と称し て住んだ。

 前九年の役に勝って凱旋した頼信の子、源頼義(よりよし)が、香呂峰の私邸の東側に社殿を造営し、河内源氏の氏神である石清水八幡宮を勧請したのが始りである。

 この時、香呂峰から壺井と改め、壺井八幡宮を武家源氏棟梁の河内源氏の総氏神としたという。

 頼信の孫、義家(よしいえ)は、平安時代後期の武将。八幡太郎(はちまんたろう)の通称でも知られる。

 後に武家政権鎌倉幕府を開いた源頼朝、室町幕府の足利尊氏などの祖先に当たることから後世に英雄視され、様々な逸話が生み出された。

 源頼朝は、義家のひ孫にあたる源義朝の子。

 楠の木 樹齢1000年という。

 1020年、頼信が、河内国国司に任じられ、以降、頼信・頼義・義家の3代にわたって当地に居住し、河内源氏と呼ばれるようになった が、すでに、この楠の木はあったことになる。

 隣に、河内源氏三代を祀る壺井神社あり 。お参り。

 壺井神社を含めて、壺井八幡宮。

 八幡宮の際に清泉「壺井」。

 鳥居寄進者が、陸軍大尉壺井某の名となっていた。

 壷井通法寺 (つうほうじ)跡。

 源頼信が小堂を建てたことから始まる。

 前九年の役に頼義が浄土宗に帰依し阿弥陀仏を本尊としたことから、河内源氏の菩提寺となり源氏の隆盛と共に栄えた。

 南北朝時代、戦火により焼失。

 江戸時代、源氏の子孫・多田義直が5代将軍綱吉に願い出て柳沢吉保らが普請奉行となり再興。明治時代、廃仏毀釈により現在のような山門、鐘楼などを残すのみとなる。

 境内に、頼義の墓。

 

 東方約200mの丘陵地には父・頼信と子・義家の墓 。
 頼信の墓。

 義家の墓。

 大僧正骭(りゅうこう)の墓。

 隆光は、綱吉の寵を受け、柳沢吉保らと、生類憐みの令を発令することを勧めたと説明文あり。

 生類憐みの令が出た頃、隆光は江戸にいなかったらしい。現在では関わってなかったとされているという。

 太井川(たいがわ)沿いに、 泥掛地蔵。お参り。
 西方院(さいほういん) 浄土宗のお寺。叡福寺 の前に。
 叡福寺(えいふくじ)「上之太子」と呼ばれている。お参り。

 「中之太子」野中寺((やちゅうじ) 大阪府羽曳野市にある高野山真言宗)、

 「下之太子」大聖勝軍寺((だいせいしょうぐんじ) 大阪府八尾市の旧奈良街道に面して建つ高野山真言宗)と共に、三太子の一つ。

 境内に、聖徳太子の墓所とされる叡福寺北古墳(磯長陵)がある。

 創建は聖武天皇ともいい、聖徳太子または推古天皇ともいう。

 宗派は真言宗系の単立寺院で、太子宗を名乗る。 

 聖徳太子磯長廟として祀り聖徳太子らの墓所とされる叡福寺北古墳は、宮内庁により天皇家の陵墓(磯長陵)に指定されている。

 明治12年、学術調査がなされた。聖徳太子の墓所とするのは後世の仮託だとする説もある。

 叡福寺 境内の桜。
 近鉄古市駅。

 15時。八木に出て、19時前、名古屋に戻る。

 

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