私たちの身の回りには、身近な問題が顔を出しています。ボランティア活動は、まず挨拶や高齢者、身体の不自由な人に席をゆずることから始めましょう。

　自分勝手な計画を立てたり、善意の名を借りて押し付けるのは止め、相手の立場にたって物事を考え行動しましょう。

　自分やグループの力量にあわせて無理のない計画を立て、細く長く自分の生活のリズムに組み入れた活動にしましょう。

　ボランティア活動は人と人との信頼によって成り立つものです。活動の場での約束は必ず守り、責任ある行動をとりましょう。

　ボランティア活動を通して、いろいろな人の悩みや問題の相談を受けることも多くあります。しかし個人のプライバシーに関することは決して他言しないことです。秘密を守ることは、活動における信頼関係を深めることが不可欠でしょう。

　ボランティア活動を続けていると、いろいろな問題にぶつかります。活動の反省をし、評価を行い次の活動がより効果的に行われるように学習し、備えることが望まれます。

　自分の信仰している宗教、支持している政党などをボランティア活動の中で、相手に勧めたり強要してはいけません。信仰の自由、思想・信条の自由をお互いに守り、尊重しましょう。

　善意というものは、押し付けになればかえってマイナスです。決して「してあげる」という発想ではなく、｢協力者であり援助者である｣という立場で絶えず尋ね、学ぶ姿勢が必要でしょう。

　家族の理解と協力を得ておきましょう。また、職場、学校などで理解と関心を持ってもらうことが、ボランティアの"輪"を広げることにもつながります。

　万一の事故に備えて安心して活動できるように活動場所の点検をしたり、事故が起こった場合などの対応についても学習することが必要です。