ビッグボーイの製作日記 (上が新しく、下が古くなっています。) 

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2002年10月 下旬  続 動輪削り

 ようやく16個の動輪の表と裏面の削りが終わった。 あとは踏み面だけとなった。 たくさん削ったのでバイトがへたって削り面が汚くなってしまった。 サンドペーパーで仕上げるしかなさそうである。

2002年10月 下旬  ブレーキ試作&テスト

 C62はテンダーブレーキだったが効きが悪く課題となっていた。 ビッグボーイが20‰を下っても安全なブレーキをかねてから考えていたが、結局機関車の車輪を制動するのがもっとも良いだろうと言う当たり前の結論に達した。 問題はその機構である。 車輪を実物のようにブレーキシューで制動するのは難しい。 なぜなら動輪が大きく横動するためである。 このため自動車の前輪のようにディスクブレーキにした。 C62の第二動輪にディスクを取り付け自転車のブレーキゴムを片側2個 計4個使い、ワイヤーでテンダーに結んでブレーキペダルで操作することにした。

 早速「はまぼう公園レイアウト」で試してみたら今までのどのブレーキよりも効いた。 しかも別のレイアウトでブレーキをかけながらR7.5mのチェックを行ったが無事通過した。  

 この結果からビッグボーイもディスクブレーキを取り付けることにした。

2002年10月 中旬  動輪削り

 ついにこの作業をやらなければならなくなった。 ほかに息抜きの作業がなくなってしまったのだ。

段取りはつぎのとおりとしました。

1 裏側の端面けずりで面をつくる。 そのまま仕上げ面にするために最後のバイトの送りをゆっくりにする。 

2 ひっくりかえして裏面をチャックに押し当て、さらにセンターあわせでチャックし、センタードリルとドリル及び中ぐりバイトで車軸の穴をあける。

3 端面けずりでボスとバランスウェイトの厚みを仕上げる。

4 さらにタイヤ部の円周側面も所定の厚みにけずる。

5 車軸にあわせたセンターヤトイに車輪を取り付け踏面を車輪規格の寸法でけずる。

といった具合だが1日かかって1がやっと16個できた。 ひたすらハンドルをまわしダイアルゲージとにらめっこの一日でした。

2002年10月 上旬  煙室前板

 通称「お面」 を作りました。 鋳物の扉が1枚だけなので動輪よりこっちを先に片づけようと思ったら、またもや形にしたくなってしまいました。

 煙室戸の周辺の爪を加工し、蝶番を作り、マーカーライトを作り取り付けました。番号標はどのように作るかまだまとまっていません。とりあえずここまでにしました。

2002年9月 下旬  先台車組立

 動輪を削る前に手慣らしということで先輪を削りました。 そうしたらそのまま先台車を形にしたくなってこれが先になってしまいました。 長い間机の前にぶら下がっていた部品を組立て、先輪をとりつけ先台車が完成しました。 

2002年9月 中旬 動輪鋳物

 待ちわびた動輪鋳物ができてきました。 第一から第四動輪まで全部形がちがうので鋳物屋さんにご苦労をおかけしました。 なにしろ素人木型なので抜くのに苦労されたと思います。 ありがたいことです。

 

 さあ、がんばって削るぞ !! 

2002年9月 中旬 モーションプレート取り付け

 モーションプレートは鉄板の組立です。 鋳物に見せるため角を丸めてみたところ少し重厚感がでました。 組立は加減リンク軸受けの中心が同一となるようシャフトを通しておいて組立のねじ穴を開けました。 後ろ走り装置は前走り装置と同一部品のため要領を覚えたので意外と早くできました。

 

 

2002年9月 中旬 クロスヘッドの銀ロー付け

 ピストンの力を受けるクロスヘッドは銀ロー付けで作りました。 強度的に不安はあるのですがC62の実績があります。 今回もその踏襲ですがやはり不安はぬぐえません。 銀ローはうまく回ってくれたかな。

2002年9月 上旬 加減リンク

 加減リンクは国鉄タイプとは異なる形です。 左右耳軸のセンターが同一となるように気をつけて加工しました。 その方法は、軸となる5cm程の丸棒を通しておいて、ピンを打った後に中央を切り落とします。 

 

2002年9月 上旬 続スライドバー

 スライドバーができました。 クロスヘッドはロー付けが残っています。

 

 

2002年8月 下旬 スライドバー及びクロスヘッド

 ようやく1日中工作ができる日がやってきた。 スライドバーとクロスヘッドはわりと神経を使う工作なので4組をいっぺんに済ませるべく奮闘した。 といっても0.5mmから1mm位のガタはへっちゃらの工作なのですが・・・・・・。

 ビッグボーイはクロスヘッドの上部の断面がT形になっており、ここがスライドバーの溝にはまりスライドするのだが、私にそんな工作ができるはずがない。 例によって外見はそのように見えて、しかも工作が楽な設計をした。 これなら道具とやる気があれば誰にでもできるでしょう。

あとはロー付けで部品をくっつけます。

 

2002年7月 中旬 バルブギアのヒンジ

 バルブギアの各接点のヒンジは6mmの磨き丸鋼を使っています。 両端に割りピン用の穴をあけます。 同じものをたくさん作るのでジグを作った方が簡単にできます。

2002年7月 中旬 コンビネーションレバー

 数あるロッド類の中でクロスヘッドに次いで加工が面倒です。 私はもともとずぼらな性格なようで、面倒という言葉がでてしまいます。 目指す目標を定めたあとは、それをいかに簡単に、手を抜いて、かっこよく、しかも安く作るかを考えます。 面倒なことはきらいなんです。 でもどうしてもやらなければ作れない作業には取り組めるんです。 「 面倒だといいながら何年もかけて汽車を作るとはおかしな人だ。 」と思われているかもしれません。

2002年7月 中旬 メタル製作

 メタルとはベアリングの代わりをさせる金属で、たとえば加減リンクの軸と軸受けとの間に入れたりする筒状の金属です。 軸と軸受けは機関車の走行で摩耗していくので、 このメタルを入れることでメンテナンス性を向上させます。 これがなければ摩耗した場合どちらかの作り直しとなります。 メタルの材質はいままではオイレスメタルを使用していましたが、ビッグボーイは更に経済的にするため黄銅の丸棒から作りました。 残材から作ったのでただ同然です。 ですがサイドロッドとメインロッドだけはちょうどいい残材がなくオイレスメタルを使用することにしました。 穴径より気持ち大きめに作り、バイスで押し込みます。

2002年7月 上旬   ロッドの溝きり

 ロッドに溝を入れ始めました。 12本のサイドロッドと4本のメインロッドがあり、 覚悟を決めてじっくり取り掛かりました。 ロッドには延べ2・3日はかかるでしょう。  まだ全部できません。

2002年6月 下旬   ロッド類の磨き

 ロッド類を磨きました。 これまでと同様に回転砥石とサンドペーパーを使いました。 サンドペーパーを300番以上までつかうとクロームメッキのようになり、 好みによりますが少しきれいすぎます。 私は180番で止めました。

2002年6月 中旬   カウキャッチャー

 紙を使い試行錯誤で展開図を決めて鉄板をカットしていただき、この鉄板を曲げてカウキャッチャーを作りました。

 

2002年5月中旬 バネ吊りリンク & 先台車

 バネ吊りリンクに穴を開けタップをたてました。バネ吊りリンクの数はバネ数×4=64個。1個に2つ穴があるので128のタッピングです。うんざりはしますが、 最近ようやく覚悟ができたようで以前ほどのストレスはなくなってきました。 全部で4時間かかりました。

 前もって用意していた先台車の部品を組み立てました。あとは車輪が出来てくるのを待つだけです。

 従台車に手をつけようとしましたが、第8動輪との干渉を見ながらピンの位置決めを行うため、あとまわしにしました。 

2002年5月中旬 軸箱押さえ削り

 軸箱押さえを黄銅四角棒を削って作りました。 エンドミルが新しいので快適作業でした。 

2002年5月中旬 思いがけない塗装&9mm鉄板の曲げ

先週作ったフレームがなんと錆びてきました。 このところ梅雨のようなうっとうしい天気で湿度が高かったためでしょう。 さらに子供がカッパを干すのでなおさらです。 いったん分解してサンドペーパーでこすって塗装しました。

 また、従台車枠と後部フレームの曲げを行いました。といっても近所の鉄工所に頼み込んで折り曲げ機をお借りしての作業で力は要りません。折り曲げ機には90度専用と、ブレーキ付きといって任意の角度に曲げられるものと2種類あります。当然後者の方が応用範囲が広いのですが、操作が難しく私は前者をお借りしています。ところがこの機械で45度等に曲げるのは難しく、あっという間に90度近くになってしまいます。これを金敷とハンマーで直すのが一苦労です。 でもまあそれなりの形になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

     

  灰箱のスペースが苦しくなりますが従台車の振りのため、後部フレームの後部を絞りました。

2002年5月 上旬 後フレーム組み立て 

前フレームができたので、勢いに乗って後ろも作りました。卓上ボール盤の回りが切り子だらけです。私の工作室は車庫なので子供の自転車が3台おいてあります。以前これがパンクし、子供に修理させているとタイヤから切り子が出てきてこれが動かぬ証拠となって子供にしかられてしまいました。掃除をしっかりやっておかないと明日子供が学校へいけません。

車庫の中のこんなところで作っています。

机や小物入れは粗大ゴミからのリサイクルです。扇風機も壊れた物をもらってきて、直して使っています。 夏はこれがなければ作業はできません。

 

 

 

 

2002年5月上旬 前フレーム組み立て

 

フレームは切断時の熱のため少し反っています。これを大ハンマーで矯正しています。

 

 

 車輪の鋳物が出来てくるまでにフレームの組み立てを始めました。 これまでは前端の内枠に鋳物を使っていましたが、重量軽減と工作を簡単にするため今回は鋳物はやめました。ねじれに対する剛性は下がりますがそれは許容範囲と思いました。 左右のフレームが平行と直角位置になるように注意してネジ穴をあけていきます。 1箇所開けてはタップをたててねじで仮固定して、別の穴をあけていきます。 従って面倒ではありますがここはがんばりどころです。

 前走り装置のフレームに2日間かかりました。本穴開け、下穴開け、タップたての連続でほとほとくたびれました。ドリルを3本折り、内1本は折れ込んだままです。折れた瞬間は落ち込みますが、くよくよしていては時間の無駄使いです。考えずにどんどん進めましょ。

 穴の位置を合わせては穴開けしますが、そのたびに分解組み立てを行うので、ねじ締めとねじ外しを何度と無く繰り返します。この時活躍する道具がドリルドライバーです。 買う前は 「こんなものなくても済む。 お金の無駄使いだ。」と思っていましたが、電源の無いところでたくさんのねじを使う機会があり、やむなく購入しました。 しかし今はなくてはならない道具になってしまいました。これがなければ2日間で前フレームの完成は出来なかったでしょう。 ドリルで開けた穴のバリ取りにもつかうので子供のを借りて2丁拳銃のようにして使いました。

2002年5月上旬  金待ち (お金持ちの誤字ではありません)

 鋳物ができるまでに他の部品を作ります。  すぐに作業ができるようにあらかじめ作業の段取りを紙に書いておきます。 材料で必要なものは土曜日の買える日にまとめて買ってきます。 

 要するに作業ができる日は貴重なので、この日に無駄な時間ができないようにできるだけ事前に段取りをしておきます。 どんどん進めるには事前の段取りや準備が大切だと思います。  たとえば木型を作るにもパテを使うと乾くまで手が空きます。  そのときは次の木型を作り始めますが、その材料となる木材はすでに用意されていなければなりません。 パテが乾いたらそっちを進めます。並行してできる作業をどんどん進めるわけです。  塗装の待ち時間も、 ロー付けの酸洗いの待ち時間も同じです。 また音が出る作業は昼間しかできないので、夜でもできる作業は後回しです。 優先させるべき作業は何かをいつも考えて作業を進めていきます。

 こうした考え方はネットワークプランニングから学びました。 これは、大きな建造物をたくさんの種類の作業で完成させる時、最短の日数で完了させるために考えられたものです。 全体工程を支配する作業を把握し、重点的に進行管理し、その作業を遅らせないように他の作業をすすめるわけです。

しかし、小遣いの回復とも関係するので理想的な展開にはなりません。風待ちならぬ金待ち状態です。 こういう時はダミー部品を作ります。 あまりお金がかからず、しかも形になっていくのでまあまあ楽しい作業です。

2002年4月下旬 検討課題はブレーキ

 これまでに作った機関車のブレーキはテンダーブレーキで、4車輪を制動していますが、お客さんを乗せて20パーミルを下ると車輪がロックしても加速しないだけで減速しません。 客車ブレーキでは連結や調整が面倒です。 やはり重量のある機関車にブレーキをつけるか、 客車を空気制動するしかなさそうです。 空気制動は圧縮空気が必要でこれまた装備が増えます。 のこるは機関車ブレーキで結局これに落ち着きそうです。

 よく効いて簡単構造で分解しやすい方法を考える必要がありそうです。 ビッグボーイは多分200kgは越えてしまうでしょう。これで20パーミルをくだるとビッグサンダーマウンテン間違いなしです。 C62を改造してテストから始めることになりそうです。

2002年4月下旬  はまぼう公園レイアウト (番外編)

 私がよくうかがうレイアウトに ”はまぼう公園”があります。 場所は静岡県磐田郡福田町にあります。 地図ではまず天竜川の河口を探します。たいていの日本地図には載っているでしょう。その東約10Kmに太田川という川があります。 はまぼう公園はこの川の河口部西側河川敷にあります。 春から秋にかけて酷暑の夏を除く毎月第4日曜日に福田町活性化対策ボランティア無料運転会  ( 私の勝手なネーミングです。)を実施しています。 レイアウトの概要は、 5インチ・3.5インチ共用3線式。 1周300m。 最小曲線半径15m。 最長直線部約70m。 駐機線10台分。 ターンテーブル1(約3m長)。 最急勾配約20‰です。

 このレイアウトは福田町の施設でいつでも無料で使用できるそうですが、管理をされている”夢蒸気”(0538−58−3080)さんに事前に連絡をしてください。

 おおぜいのライブラーが集まり、そして汽車を見ることができるようにするのがこのレイアウトの目標だそうです。 全面芝生で、グランドゴルフや走りまわる子供、またサッカーの練習をする若者など、おおぜいがあつまる気持ちのよい公園です。 河川敷ということでひろびろとしたロケーションがすばらしいところです。 みなさんもぜひ一度おいでください。

 はまぼう公園がなぜビッグボーイと関係するか。 それは・・・・・・ご想像におまかせします。(どのみちたいしたことではありませんが。)

2002年4月下旬 動輪、シリンダー鋳造依頼。

 素人木型で鋳造をしてくださる鋳物屋さんにようやく巡り会え、お願いしてきました。 鋳造はそれぞれ流儀があるらしく、今まで作っていた木型ではそのとおりの鋳造はできないとのことで、多少の妥協が必要でした。 できないことにこだわっていては命の無駄遣いになります。 あとは自分でなんとかしましょ。 

 スチームドーム3種はボイラージャケットのカーブにあわせて作るため、 ボイラージャケットができるまで作れません。 木型はとりあえずこれだけで依頼しました。 

2002年4月下旬 レーザーカット部品が出来てきた

 ついにレーザーカット部品ができてきた。 連休を利用して工作をするだろうとの配慮から、連休前にカットをしていただいたようだ。なんともありがたい。 ひとつひとつ手にとって形を見る。う〜ん なんともいい感じだ。曲線と直線の接点がきれいで、とても美しい。 書いた図面のとおりに厚い鉄板が切れるということは設計の自由度が飛躍的に高くなる。  こうしたフレームなどの部品は自分で加工して作るのもいいし、自分で出来ない人はできる人に頼んで作るのもいいでしょう。 出来ないことを出来るようにしていくのもひとつの方法でしょう。 どのようにしても悪いとかいいとか決めないでいいのが趣味のいいところですね。

 このカットをしていただいた工場の方はみなさんがとても親切で、しかも興味をもってくださるのでとてもありがたい。 これはたいへん重要なことで、興味をもってくださるということはやっつけ仕事にならないということで、こうした多くの協力者のみなさんのおかげで私の汽車づくりが成り立っています。

 さっそく動輪軸箱をフレームに差し込んでみました。 程良いガタですこっと入り、思わずにんまりしました。  連休は忙しくなりそうです。(といっても汽車ばかりはやれませんが。)

2002年4月下旬 動輪軸箱 2

 先週に引き続き動輪軸箱を削りました。 穴開けの残りと、フレームが通る溝切りです。溝は3面にあります。エンドミルを1本新調したので思ったより早くできました。 朝から1日作業して16個全部ができました。 やはり道具の力は偉大です。

2002年4月中旬 動輪軸箱

 

 

 

真鍮角棒を削って作りました。 ベアリングを収める部分の穴開けと3面の溝切りで完成ですが、穴開けでさえ1日に12個しかできませんでした。 来週に作業が続きます。

 また、アルミ型鋳造をお願いに鋳物屋さんに行きました。

2002年4月上旬

  アルミ型鋳造をお願いに鋳物屋さんに行きましたが、ご多分にもれず最近は仕事が少ないらしく休業日が多くお願いできません。

また、私の仕事がかわり、休日出勤が時々あるため進行が遅くなりそうです。

2002年3月下旬

 

第1動輪のアルミ型ができてきました。 早速木型のバランスウェイトを第2動輪のにつけかえました。 来週アルミ型鋳造を依頼します。

 

 

 

 

 

 

先台車の軸箱を削りました。 ビッグボーイの先台車はC62より小さいため少し構造を変えてみました。車軸も12mmと細くしました。耐えてくれよな〜。

 

 

 

 

 

 

 

2002年3月下旬

 板バネに穴をあけて組み立てました。 穴は板の中央にあけなければ重ねたときにずれてしまいます。 しかしなかなかそろいません。

 作業の順番は、16本の同じ長さの板バネの全長の中央にマジックで印をする。ポンチをうつ。両端を2個の同じプライヤーでつかみ、反らせる。穴をあける。 これを長さ別の全部について行う。

 穴あけが終わったら、並べてひろげ、1本ずつ取り出してねじに通し重ね、最後に束ね用のチャンネルを通してナットで止める。 といった具合です。

 予想通りきっちり重ならず、多少ずれてはいますが、まあ支障ないでしょう。  

 

 

 

2002年3月上旬

 

   クランク軸の切断をしました。これもようやく在庫が減ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

2002年3月上旬

  板バネを束ねる金具はアルミのチャンネルを使いました。 アルミは真鍮に比べ軽くて安価です。 ただ加工はしんどいですが。 

  ホームセンターに行ったついでにランボード縁に使えそうなアルミ型材を購入しました。 ランボードそのものは実物が穴あき板なのでどうやろうか思案中です。 ドリルであけるには膨大な数です。 最悪はこれを覚悟していますが・・・・・・。

2002年3月上旬

  動輪板ばね用の燐青銅板を切断しました。180mm×1200mm×1mmの定尺板を全部使ってしまいました。 切断はシャーリングという切断機のある工場でわけを話して機械を使わせていただきました。一定幅で切りそろえるには私の手作業では何年かかるでしょうか。 機械を使っても約2時間かかりました。 

  穴開けと反らせと組み立ては先になります。

2002年3月上旬 

 バネ吊りねじ受けにねじをねじこんでロー付けし色を塗りました。 私は部品が完成したらすぐに色を塗ることにしています。

 写真は7個ですが全部で32個になります。

 

 

 

 

 

 

 それからホーンステイの穴あけを行いました。 記号を打っておいてフレームへは写し開けします。

 

 

 

 

 

 

 

2002年3月上旬    

 第1動輪のアルミ型鋳造を依頼しました。 また、残っていたバネ吊りねじ受けにねじを切り、ようやく全部済みました。 明日はロー付けがやれるかな?。

2002年2月下旬

 先台車の軸受けに使う真鍮の四角棒を買ってきました。 真鍮材は高価なのでいっぺんには購入できません。 動輪用は来月です。 今度の作業日には先台車を作りたいなあ。

2002年2月下旬  木型作り6

  第4動輪のアルミ型ができてきたので、第4動輪木型のバランスウェイトを取り外し、作っておいた第1動輪用ウェイトを取り付けました。 次の土曜日に、またアルミ型鋳造依頼に行きます。

  残ったバネ吊りねじ受けにねじを切りました。 まだ全部終わりません。 というのもこのところ福祉関係の工作のお手伝いをさせてもらっているので、この工作の合間に汽車を作っています。 

2002年2月下旬 ショッキングな出来事

  第3動輪と煙室扉の鋳造を依頼するためいつもの鋳物屋さんに電話したところ、不況で休業中とのことでした。 

  ああついにおそれていたことが現実となってしまいました。 もう市内には手作りの木型で鋳造をしてくださる鋳物屋さんはありません。 ふたたびタウンページを見ながら隣の市から1件づつ電話照会です。 3件ほど可能性があり、全部の木型ができたら相談に伺うことにしました。 これは手間がかかりそうです。

2002年2月中旬 ながねじ切り

  バネ吊りねじ受けにねじを切りました。 時間的に32個の内一部だけできました。 ふー。 これは大変だ。 作業に対し覚悟を決めなければなりません。  

2002年2月中旬 ながねじ切り

 バネ吊りねじをながねじを切って作りました。 音が出るので明るいうちに済ませました。 似たものの既製品にはホーローねじがありますが、高価です。 ステンのながねじは高かったので鉄にしました。 これも32本必要です。

 写真は切断前の状態です。

 

 

 

 

 

2002年2月中旬  木型作り5

  残る木型は煙室扉木型で、作り方は車輪と同様ですが、断面がSカーブを描いているので手間と神経を使いました。 なんといっても一番見えるところです。 手を抜いては後悔します。

 バネ吊りねじ受けの穴開けも済ませました。 ひとつの動輪に2つのバネ吊りが必要ということは全部で32個になります。 覚悟していたとはいえ数の多さにうんざりします。 動輪に関係する部品はすべてこんなあんばいで閉口します。 長ねじを切ってねじ込んでロー付けするのはまた次の合間を利用して作っていきます。 動輪のアルミ型ができてくる間に細かい部品をできるだけ作っておこうと思っています。

2002年2月上旬  マーカーライトのレンズ

  ビッグボーイのマーカーライトのレンズは前方だけではなく横にもあることが写真や図面から読みとれます。 しかし色や構造がよくわかりません。 

  そこでメールで大勢の方におききしたところ、 たくさんのご回答をいただきました。 その結果、 レンズが4方向のもの。3方向のもの。回転するもの。しないもの。前方がクリアで、横はブルーが多いこと。などを教えていただきました。 さっそくそれらしい材料を探したところ、皮革材料のパーツにプラストーンという名前のきれいなブルーでレンズに使えそうなものをみつけました。 作るのは先でも手に入る時に買っておきました。

2002年2月上旬   アルミ型鋳造依頼  木型作り4 先台車材料切断 ホーンステイ材料切断

  完成した第4動輪木型をアルミ鋳物屋さんに鋳造をお願いしてきました。  2回繰り返すこの作業がなんといってもクリティカルジョブ(全体工程を支配する作業)なのです。  また、テンダー従台車車輪の木型もアルミで4個お願いしました。 小さい木型1個でたくさん鋳造すると1個について砂型枠が1個必要で価格が高くなります。 1つの砂型枠に可能なだけ木型を入れると砂型枠が少なくて済み安くなります。

 ホーンステイの角棒切断と端面仕上げ、また、バネ吊りねじ受けも角棒を切断しておきました。 穴を開け、番号を刻印し、色を塗るのは最悪 夜でもできるので、 大きな音の出る作業を昼間済ませておくと作業の自由度が大きくなります。 

 ついでに先台車用のアングルや角パイプも切断しました。 いつでもやれるやっつけ仕事をつくっておくと、ちょっとの時間ができたとき少しでも進めることができます。 先台車の材料の角パイプはわずか100mm長が2つあれば良いのですが、売ってくれるのは定尺6mです。 これが無くなるのはいったいいつになるのだろう。 ビッグボーイを作る人がいたらお譲りしますよ。 他にアングルも切断しておきました。 切っておけば夜でもやろうと思えばやれます。

 またもや膨大な作業が始まるので、足回りの組み立てによく使うドリルとタップを買ってきました。 2.5 3.0 3.3 4.0のドリルと3.0 4.0のタップです。 久しぶりの恐ろしく高い買い物でした。  

 

 

2002年2月上旬   木型作り3 動輪車軸切断

エンジンの木型をC62のを加工してつくりました。

 また、動輪車軸の切断を行いました。 少々さびていますがしかたありません。 この丸棒はC55を作るときに買ったもので、定尺での購入だったのでずいぶん余っていました。 これでようやくほぼ使い切ることになりました。 でもまさかビッグボーイに挑戦できるようになるとは夢にも思いませんでした。 いろいろな思い出が交錯しながら切断しました。 

 

 

 

 

 

2002年2月上旬   木型作り2  第3動輪

 第三動輪は1・2・4動輪とはデザインが違うので別に作りました。 段取りは同じです。

2002年2月上旬   木型作り                           

ビッグボーイ最初の工作はこれまでと同様に木型作りからでした。 必要な木型は 煙室戸、スチームドーム3種、動輪4種、先輪、テンダー従台車輪、エンジン3種、計13個です。 まず一番簡単なテンダー従台車輪から始めました。

  順番は次のとおりでした。

   集成材をざっくりとした形に切り出す

   センターに10mmの穴をあける  

   旋盤のやといに取付け、削り代を含めた直径で外周をテーパーに削る。

   削り代を含めた厚みに端面をけずる

  

   外側(見える側)に削り込みを行う。

   サンドペーパーで仕上げる。

 次に先輪ですが同様の手順で行いました。ビッグボーイの先輪は日本型と違い彫りが深く、少々手間が要りました。

 

次に動輪木型は次のとおり作りました。   第4動輪のウェイトがもっとも小さく、これから作りました。 

   集成材をざっくりとした形に切り出す

 

   長穴両端に丸穴を開ける  

   旋盤で外周と両面を所定の寸法に削る。  

   長穴を糸鋸でテーパーをつけて切る。  

   彫刻刀やヤスリで長穴にテーパーをつける。  

   サンドペーパーで表面を整える。  

   バランスウェイトの形を別の板で作りネジ止めする。  

   動輪中心のだるまを別の板で作り接着する。  

  

   縁をパテで整える。  

   アルミの型にする。 (合金鋳造依頼)  

   バランスウェイトの板を取り替えて別の動輪用とし、再度アルミの型にする。  

上記を繰り返して3種類の動輪の型を作ることにしました。 第3動輪は他の動輪と全くデザインが異なるので別に作りました。

   

 

なお、長穴両端の丸穴開けは次のように気をつけました。

集成材を大まかに切り、動輪センターの位置に10mmの穴を開けます。

別のぼろ板に車輪図面のコピーを貼り付け、この板にも中央に10mmの穴を開けます。

図面を貼った板を上にして2枚の板を穴にボルトを通して重ねます。

これで動輪の長穴の両端の穴をボール盤で開けますが、更に下敷きにぼろ板を敷いておきます。こうしてサンドイッチにしてドリルを通すと集成材の穴に木のバリが出ません。    

長丸穴のテーパー削りに手間がかかりました。 「鉄を削るより楽だよ。」 という名言に支えられがんばりました。

 

※ 工程ごとに写真を撮ってみましたが、これもなかなか大変でした。作業は一気にやる方が良い物ができます。 写真を撮るために作業を中断すると作業の流れがくずれます。 また、手が汚れているので手を洗ってからカメラを持たなければならないため 面倒です。 どうにも先が思いやられます。しかし記録をとるためにがんばらねば・・・。   とはいうものの、記録のために作っているのではないので、どうにもがまんできなくなったら写真は減ってしまうかもしれません。あくまで製作優先です。

 

 

2002年1月下旬   鉄板カット依頼

  図面を持って鉄板のカットをお願いに行きました。 2ないし3ヶ月、あるいは半年1年かかってもOKということでお願いしました。 仕事の合間にやってもらっているので いつまでに とはお願いできません。

2002年1月下旬 CAD

  あらかたの内容が決まり、図面ができたので今回はCADでも書いてみました。 はじめはイライラしましたが2週間ほどがんばった結果、ようやくストレスなしに書けるようになりました。 ただ構想をまとめる段階ではイライラしてとても使えません。 もっと熟練が必要なようです。

2002年1月中旬  設計の重点事項

  私が重点的に考えたのは次のとおりです。

1 より安価に作ること。

2 車に載せるため分解式とし、最大でも1部品が2mをこえないこと。

3 1台の車に全部品と運転道具が収まること。

4 現地組み立ては2時間以内で完了できること。

5 軽くすること。

6 できるだけ簡単に製作できること。

2002年1月上旬  構想の図面化

  ビッグボーイの挿し絵図面をじっと見ながら、どういう構造にすれば模型で作ることができるか。を つねづね暇さえあれば考えていました。 

  この挿し絵図面は私の師匠が所蔵する図書の1ページに載っていたものです。 手がかりはこの図面と、雑誌の写真と、模型雑誌の模型の写真しかありません。模型を見ながら模型をつくると実物とはかけ離れてしまいそうですが仕方ありません。 こうした資料をもとに模型化の構造を考えました。  そして構想が固まったところから図面を書き始めました。

私の図面の書き方は、まず模型化する構造を考えます。 その際には自分の工作力と町工場に依頼できる加工を含めて実現可能でうまくいくと思われる構造を模索します。頭の中だけでは限界がありますので広告の裏などに模式図やマンガを書いて考えます。構想が固まってから始めて図面を書きます。用紙はポリエステルの半透明グラフ用紙です。透けて見えるものを使うと、重ねると部品同士の干渉チェックもできるので便利です。

  図面を書いていると構想のままではうまくいかないことに気づいたりします。 そうなるとフィードバックして考え直しです。 こうして少しづつ詰めていきます。

  構造を考えるために1時間もじーっと図面を見続けることがあります。人が見ると変でしょうね。 幸いというか毎日の通勤で片道1時間半以上電車にのっているので、その暇つぶしにはなりました。

  図面は大別して2種類になりました。 1つは組み立て図面的なもので、もう一つは部品図です。部品図だけだと加工組立までに時間があくと作り方を忘れてしまうことがあるので書いておきました。 

  だいたいの構想ができたので、正月のあいた日を利用して図面を書いてみました。  思考が途切れるのを避けるため、まとまった時間に行いたいのですがなかなか事情が許しません。 のべ50時間ぐらいはかかったでしょうか。 これも大まかな部品だけで細かいところは後回しです。

2001年12月中旬 最初の部品はベル

 多くのアメリカの機関車は煙突の前方にベルがついています。 ビッグボーイも例外ではありません。このベルは伝統的な特徴となっているようです。

 部品として使えそうなものを探すとクリスマス飾りのベルがありました。 熱で変形しない金属製で、程良い大きさを家族に話していたところ、妻と娘が100円均一で探して来てくれました。 実物の色は金色のようですが、銀色しかなかったとのことでメッキか色を塗ろうと思います。

 このベルを工作台の前にぶら下げて製作意欲をかき立てることにしました。

 

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