模型作り金言集 (下が新しくなっています。) 戻る
自作1号機のC55を通じ多くの同好の方とお知り合いになれ、そのおつきあいのなかで、先輩諸氏のキラリとひかる言葉をいくつか感じました。多くの方に少しでもお役に立てればと思い紹介させていただきます。特記以外は三木氏のホームページからの引用です。三木氏は主に船を製作されている方ですが、模型づくりという点で共通しています。この中の文章のページをぜひご覧ください。(アドレス等は後述)
このページに書かれていることで私にはまだよくわからないこともあります。それはきっとわたしがまだ経験していないことだからでしょう。自分で実行してみて初めてわかるということが工作には多いですね。
感動が(工作の)エネルギーを生む。まず、「これが好き」と感じる対象が必要。
高価で買えないか、売ってなければ作るしかない。
模型を作る人の気持ちは、
・作る前は「凄い物」を目標にしたくて
・作り始めると、なるべく簡単に作りたくて
・作る途中では面倒で、やめたくなり
・完成すると、不満が目につく。
模型工作には「材料・道具・知識」など条件をそろえないとうまくいかない。
工作が困難だから止めるのではなく、困難だからやってみたいと考える。経験すると「苦労の後は喜びも大きい」ことが判る。
失敗を受け入れる。 「失敗してもいいから、やってみよう」と考える。スタート時点ではそれ以上の欲を言うのは間違い。(かもしれない)
磨きあげるというのは決して後からの作業ではなく、事前の準備、中でも考えて考え抜いておくことが作品に磨きをかけることになる。
買うことだけで満足していると、それ以外に、もっとおもしろいことに気がつかない。
自作には独自の意味がある。1つは自己へのチャレンジ。2つ目は独創的な何かを作り出す楽しみ。
工作方針のこつ
挫折しないよう楽な道を考えておく。
何でも自作というのは破綻する。と考える。
要領ではなく、ひたすら加工する作業に黙々と従事する。作業に対し覚悟を決める。
やれることのちょっとだけ上を目指して努力する。
本当に戦うべき相手は自分自身。この程度までとするか、更に作るか。いずれの選択も自分次第。
入手困難な材料を回避する手段を考えるのも選択なら、ベストな作品のために万難を排しても適材を採用するのもまた選択。どんな選択も 結局は「自分が選ぶ」
工作にいきづまったら 「すべてを守ろうとするものはすべてを失う」・・・・ことわざ
譲れない物を1つ選び、他のことは譲歩する。
アイデアはふっと思いつくもので、その時すぐに書き留めないと後からはおもいだせなくなる。メモの用意が重要。更にこれら関連する資料を1カ所に集中しておくことが大切。このため製作ノートが重要。
絶対的ミスは、早期に判断して避けなければならない。
尊敬すべき先輩の人柄を身近に感じることも、また工作意欲をかきたてる。
自分の経験を仲間達のために成果をまとめて公開することは重要で、これは文化でもある。
素敵な作品を作られた人ほど謙虚。
趣味の人間関係も自然にはできない。機会を逃さず話しかけ、連絡を取り合い交際を絶やさないこと。こうすることが良い作品作りにつながる。人間一人でやれることはたかが知れている。多くの人といろんな形で交わると自分も成長する。狭量な趣味人に発展は無い。 異分野の人や文献であっても、チャンスを大切にして「つきあってみる」という度量の広さが大切。 孤立したままでは何事も長く続かない。無理に続けても巾も質もその向上ぶりにも限りがある。他人との付き合い。家族とのふれあい等多くの「豊かな人間関係」こそ究極の目的かも知れない。模型工作は、それらへの1つの方便と考える方が正解。
本当に作りたい物を、作りたい大きさで始めから作ればいい。それが情熱の継続に最も効果的であり、夢の実現に一番の近道である。 ・・・・・・・・・・・駒田氏+横田
まず、小さな困難から乗り越える。 ・・・・・・・・・・・・・・記憶から
あえて苦難の道を選ぶのは、求道者と趣味人である。 ・・・・・・・・・雑誌の記憶から
時間の使い方は、命の使い方。 ・・・・・・・・・・・・加藤氏
木型作りに疲れたら。または木型づくりに自信がなかったら。 「鉄を削るより楽だよ」 ・・・・・・・・・・・・・S氏
お金をかけずに作ることにしてるんでね。 ・・・・・・・・・・・・・・S氏
いかがでしたか。 私はこれらを読むたびに心を揺さぶられる思いで、こうした名言を座右の銘にしていきたいと思っています。他にも良い言葉があったら御紹介ください
三木氏のホームページ 「 A Gallery of Boat Modeling 」 アドレス 「 http://www.interq.or.jp/sun/miki-k/ 」
ここからは追加分です。
がんばらなくっちゃ に疲れたら。
がんばらずに ふんばる。
がんばらないけど あきらめない。
金言は都合よく解釈することも重要である。 趣味で楽しんでいるのに心を縛られてしまっては趣味でなくなる。 誰の指図も受けず、自分の気持ちのままに進んでいけるのが趣味のいいところだ。
(ライブの) 作り方はひとつじゃないんですね。 I 氏
わからない事を誰かに訊けるというのは一つの能力である。 これができなくて行き詰まってる人は意外に多い。 O氏
物事は、おおきく、ゆっくり、遠くを見よう。 小さく、いそいで、近くをみると、間違うことが多くなる。
趣味における目標は自分自身の心の中にある。 それは楽しみの目標ではあるが、実際にはむしろそこに至る過程を楽しむことである。 この目標と過程の楽しみは決して他人から押し付けられるものではないし、与えられるものでもない。 趣味の世界の中で定められているものでもない。 趣味の楽しみは何でもありなのである。 趣味の世界に 「こうでなければならない。」ということは存在しない。 (もちろん対外的に迷惑をかけるようなことは論外である。)