コッペルの製作日記 3 戻る
2004年 8月下旬 エンジン横カバー
これは0.3mm厚の黄銅板で作りました。 材料はホームセンターにあったもので特に0.3mmに意味があるわけではありません。 金切りばさみで切れるので切断が楽でした。それにエンジンのカーブに良く添います。 サイズは77mm×130mmでドレインコックの部分ははさみでカットしました。 上2点下2点のねじ止めです。
2004年 8月下旬 キャブの残り
キャブは10mm位のアングルを使って組み立てた。 手持ちの黄銅アングルが途中でなくなり、残りはアルミアングルを使った。 しかしこれはまずかった。 このアルミ残材は使いにくかったので残ったものだ。 仕方なく使ったがやはり黄銅アングルで作り直そう。 何がまずいかというと、柔らかいのでタップを立ててもすぐだめになるだろうからナットを使うことにしたのだが、コーナーからねじを離すと格好悪いので5mm位の離れとしたところ、ナットをつけるのが大変なのです。 やはりアングルにタップを立てなくては分解組み立てがままならない。 ・・・・ キャブは一応完成はしたが・・・。 あっと 回転式窓はまだです。
2004年 8月下旬 排障機取り付け バルブスピンドルクロスヘッド加工 十字金具 スライドバー及びロッド類組み付け 逆転機うで ドレインコック操作レバー類 キャブの一部
排障機をつけてみたら下端がドレインコックよりも高かった。 設計時点でもわかってはいたがまあOKとしていた。 でもできてみるとやはりこれはまずいので下に伸ばした。 そうしたら排障機下面とレール面が10mmくらいのクリアランスになった。 まあ当たることは無いだろう。
バルブスピンドルクロスヘッド加工というのはバルブスピンドルの後ろに4mmのピンを通すものをくっつけることです。 コンビネーションレバーを作ったときに切り落とした部品に4mmの穴あきロッドがあるのでこれを短く切ってバルブスピンドルの後ろにロー付けすればOKです。 私はこの切れっ端に気づかずに別の板をロー付けして穴を開けました。 やり直すのも面倒なのでこのままにしました。
十字金具というのは私の勝手な命名です。 ラジアスロッドの最後端についていて逆転機アームの動きをラジアスロッドに伝える役目をしています。 本当はどういう名前なんでしょうか。 これは前にも使った黄銅の高ナットを2つクロスさせてロー付けしました。 このとき直角を確保しながらロー付けする方法としてあらかじめ4mmの棒を2本用意してこれを直角に交差させこれに高ナットをとおして2段重ねにしておいてロー付けしました。 この作業は割と難しい作業の部類に入るかなと思いましたがやってみると意外に簡単でした。
スライドバーをはじめ各ロッド類を組み付けてみました。 バルブギアは逆転機うでまで組み付けました。 事情によりリターンクランクがまだないので暫定エアーテストはできません。 リターンクランクができてきたらすぐに暫定エアーテストができるようにしました。
ドレインコックはOS製のT5等に使われているものを取り付けました。 操作レバーは旧国鉄タイプの方法にしました。
キャブの組み立てに入った。 形になっていく作業なので気が楽だ。 床板を後端梁にアングルを使ってねじ止めし、これに後ろ板を別のアングルを使ってねじ止めする。 といっても文字では何がなんだかわからないと思います。 後日写真を載せます。
家族がデジカメを持って旅行に出かけたため写真が撮れません。 ご了承のほどを・・・・。
2004年 8月下旬 バルブチェスト 煙室扉ハンドル エンジンR加工 エンジン前後カバー ドレインコック取り付け 排障機 クロスヘッド
バルブチェストをボール盤に付いてきたバイスに挟んで縁をガイドにしてのこぎりで溝を切りました。 動輪車軸の端面を仕上げた薄い回転砥石も使って何とか作れました。
チェストに挟まる中子は黄銅の高ナットを使いました。 これならホームセンターで購入できます。 しっくりはまりこむように削ります。 黄銅なので削るのは楽です。
スピンドルとの結合はねじを3本使いました。 この状態でチェストは上下に約2mm動きます。 つまり浮き上がることができるようにしてあります。
煙室扉のハンドルに追加加工しました。 それらしくなりました。 M4ねじにねじ込んでチャックしてヤスリをあてました。
エンジンの角をR加工しました。 ひたすらヤスリでごしごし削りました。
ドレインコックの取り付け穴をあけました。 まず下穴を3.3mmで袋穴を開け、M4タップをたて、その後にシリンダーを傾けて2.0mmを開けました。 傾けるのはできるだけ蓋に近い所に穴を開けたいからです。
いいところに開きました。
エンジンの後ろカバーをつけました。 取り付け穴の位置は支障の無いところならどこでもOKです。 一カ所はスピンドルのパッキン押さえがつかえます。(左)
前カバーはバルブスピンドルの前カバー(ダミー)が取り付けに使えます。 エンジン前後カバーの形状は実物に似せました。
ボルト穴の配置は実物とは違います。 実物は最上部にねじがつく8本均等配置です。 なぜこうなるかというと蒸気通路とドレイン孔があるからです。
これは前部の排障器です。
クロスヘッドのねじ穴だけは慎重に開けました。 ドリルをスライドバーが当たる面に沿わせてバイスを締めます。これで平行に穴が開くはずです。
タップも直角に立てるためにすぐにドリルをはずしてタップをくわえさせて手でプーリーを回しました。 硬くなったらチャックをゆるめて台から降ろしてタップホルダーでくわえて手でねじを切りました。
ねじの価格についてですが、 これだけはホームセンターは高いです。 例えばキャップスクリューのM3×15は4本入りで210円でした。1本当たり約52円です。 ねじやさんなら1本10円未満です。 工具屋さんでもこれより少し高いくらいでしょう。 ですから必要なねじはまとめて安い所で購入し、不足してすぐに欲しいときにホームセンターを利用するのがいいかなと思います。
2004年 8月中旬 続エンジン加工
エンジンへの給気管取り付け穴を開けました。 ねじはPT1/4です。 ここにリングジョイントコネクターという銅管に接続するコネクターをねじ込みます。 よく見ていただくとねじ穴と干渉しています。 大きなあなはこの板を下の板に取り付ける穴で、この穴をかすめるように開けました。 コネクターをねじ込んでもう一度ドリルを通すとコネクターの回り止めになります。
小さい穴は蓋を取り付けるねじ穴で、ねじ部が7mm程度残るのでOKにしました。
下に見える小さい穴がバルブスピンドルが通る穴です。 この後M10の下穴の8.5mmを止まり穴であけてM10をたてました。4mm穴の残りは2mm程度です。 8.5mmドリル先端の皿状の所にパッキンが収まりパッキン押さえでスピンドルに押しつけられて気密を保とうとする思想です。 なおパッキンはグラファイトヤーンを予定しています。
パッキンの交換はパッキン押さえをゆるめて抜いてヤーンをスピンドルに巻いてパッキン押さえをねじ込みます。 まあ5分もあれば交換できるでしょう。
左の出っ張りがバルブスピンドルのパッキン押さえです。 ナットのように見えるのはアンカーボルトに付いていた座金付きナットでロックナット兼飾りです。 右の出っ張りがリングジョイントコネクターをねじ込んだ蒸気給気管です。
水タンクについて迷いが生じてきた。 当初はつけずに乗用台車のタンクから給水する予定だった。 こうするとキャブと煙突をはずしてトランクの低い車にも積める。 タンクをつけ配管すると簡単にキャブをはずせなくなる。 ところがオールインワンであるタンク機は現地での組み立て作業が無くわずらわしさが少ない。 しかも感覚的に本物っぽくなる。 これも魅力だ
う〜ん どうしようか。
2004年 8月中旬 ヒンジピン類
クロスヘッドピンは8mm黄銅丸棒を使い、裏は6mm用ワッシャをロー付け。 表はM8を切ってワッシャとナット止めにしました。 大きめのナットがナローの雰囲気を出しています。
バルブギアのピンは6mmと4mmのステンレス棒を使い、両端に割りピンを入れることにしました。 おそらく一番簡単でしょう。 端面はクランクピンと同様の方法で磨きました。
ピンは作りにくくいつも泣かされます。 汎用のピンとして平リベット型のものがあります。これなら1本に1カ所のあなですみます。 頭が少々厚いのはヤスリで削れば何とかなります。 ただ長さをあわせて切った切断面の仕上げをどうやるかが課題として残ります。
2004年 8月中旬 エンジンシリンダー蓋 ピストンロッド パッキン押さえ クロスヘッド ロッド関係
シリンダー前蓋のねじ穴を開けました。 穴開けジグはピストン体です。
給気ポートにかからないように気をつかいました。
リターンクランクのフォーク部分です。 2枚合わせてボルトで留めてポンチを打ちました。
4.5mmのドリルで穴をあけました。
グラインダーでそれぞれ削りました。
ロー付けする前にローが流れすぎないようにスリットを入れておきました。
これでバーナーをあてました。
ロー付けしたらスリットの表側から切り込みを入れて余分を切り捨てました。
角を整形してこんな感じです。もう少し削れば境目は銀ローのスジだけになります。
ラジアスロッドも作りました。
加減リンクは外側から銀ローを流さないと滑り子がうまく動きません。
加減リンクもできました。
懸案のピストンロッドのねじ切りはこのように行いました。 左手でボール盤のハンドルを押さえて、右手でプーリーを回しました。ダイスは普通のSKSです。
切り子がきれいに出てうまく切れました。
ねじ込みながら3枚をロックタイトで固定しました。
ピストンをジグにして裏蓋の止めねじ穴をあけました。
ねじをパッキン押さえに使い、この中心の穴を6mmの穴に拡大しました。 ところがステンレスロッドが6mm+になっていたので6.1mmドリルをさらに通しました。 ホームセンターのステンレス棒は店によって+と−があるようです。6.1mmドリルを余分に買うか6mm−のステンレス棒を探すかの比較です。
ナットを裏蓋にロー付けしました。 センターを合わせるためにパッキン押さえと残材の6mm棒をさして行いました。 ロー付けされてはまずいところには油を塗っておきました。
ナットの上面にスライドバーが取り付くのでここが水平になるようにしてロー付けしました。 目安としては上下の2つの取り付け穴に平行になるようにすることです。 しかしこの穴もエンジンに傾いて取り付いているかもしれません。 従って傾いていた場合はナットの上面をヤスッて水平にします。 高さ調整はスペーサーをいれます。 このスペーサーの下面を削って水平にする方法もあります。 要はあとで何とでも調整はできるわけです。
クロスヘッドもここまでできました。
2004年 8月中旬 ピストン体
タップをボール盤にくわえさせ、プーリーを手で回してくいこませました。
入らなくなったらチャックをゆるめてあとは手でまわしました。
3枚にねじを切ってねじ込んでみました。 それぞれはボール盤につけて側面を磨きました。 けっこういい感じでシリンダーにもしっくり入りました。