ここはフリー・スペース
気の向くまま本を読み漁る、活字中毒者の読書日記
ジャンルは多岐に渡っておりますので、貴方の知らない世界が見えるかも・・・
◆西遊記 上・中・下巻
言わずと知れた中国大河ロマン。世に平和をもたらすため、3人の弟子と共に艱難辛苦を乗り越えて、天竺までありがたいお経を取りに行く三蔵法師・玄奘の物語、全100回。長いです。
定番・岩波文庫全10巻に比べ、こちらは型の類似した回を省いて全3巻とゆーコンパクトさ。「小学生上級以上向け」とゆー事で、長文の詩や繁雑な文章は一部抄訳されてますが、原話の味を豊かに持っている回、重要と思われる回はしっかりおさえてあるとの事。ただ60回分ぐらいしかチョイスされてないので、これをきっかけに全回制覇に挑戦するのも吉。
しかし三蔵法師・・・こんな人だったとは。孫悟空の健気さが何とも・・・(笑)
呉承恩 著 君島久子 訳 瀬川康男 画 福音館書店 2004,1,20 各\800
◆お骨のゆくえ 火葬大国ニッポンの技術
工学的立場から「弔いごと」について考えた本。誰もがいつかは辿り着く『死』。その後、自分の身体はどうなるのか?いやまあ、本人死んじゃってるんで関係無いのかも。
第一章、「誰にも負けないデッカイ墓をつくってみよう」から始まって、第五章「葬送は進化するか?」まで軽妙な語り口で、内容のわりに暗さはまったく無し。
関東と関西で骨壷の大きさが違うなんて、知ってました?
横田睦 著 平凡社新書 2000,7,19発行 \700
◆平安京散策
古代学研究所所長兼教授、そして文学博士の語る京都=平安京。『源氏物語』の深遠な魅力にとり憑かれ、平安京の余薫を嗅ぎまわる日々。一個人の趣味に留まらず、財団法人を立ち上げて発掘調査までしちゃったのは見事。それから半世紀。まだお元気なんだろうか?このセンセ・・・
角田文衛 著 京都新聞社 1991,11,10発行 \1,600