06.6.11 琵琶湖長浜黒壁ツーリング ☆Jellyfish6月定例ツー
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今年の梅雨入りは6月8日だった。梅雨時期のツーリングは、毎日毎日、天気予報を気にしながら過ごさねばならない。 前日の予報では11日は曇り時々晴れ。まあ何とかなりそうだと一安心していたが、当日の朝の空はどんより… バイクに荷物をくくりつけながら、『今にも降りだしそうだ』と見上げていると、本当に雨が降ってきた。小降りだが、まだおニューのジャケットを濡らしたくなかったので、せっかくくくりつけた荷物からカッパを引っ張り出し、上着だけ着て7時に出発した。 |
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走り始めるとすぐに雨はやんだ。しかし、ジャケットの下はTシャツ1枚なので少し寒い。脱いだらもっと寒くなりそうなので、このままカッパを着たまま行くことにしよう。 待ち合わせ場所は岐阜県南濃町にある道の駅『月見の里南濃』。揖斐川と養老山脈に挟まれたわずかな平地にある道の駅だ。 ここには無料の足湯がある。早く到着してみかんソフトを食べながら足湯でのんびりとも考えたが、最近は早めに家を出て、待ち合わせ場所まで行く途中で寄り道をするということに目覚めてしまった(そのせいで一度遅刻したことがあるが)。 今回も途中の農道に寄り道。田んぼには稲が植えられ、清々しい緑のじゅうたんを広げていたし、小麦(?)の畑がそろそろ収穫時期になるのか、黄金色のじゅうたんも見ることができた。 |
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8時20分。道の駅に到着。もうすっかりみんなは来ているのだろう。 …と思っていたが、いたのはぱと隊長とさるの介さんだけ。本日の参加者(見送りのマブさん含めて)11名もいるのに二人だけ?あと10分だよ。遅刻者続出かな? …と思っていたら、その10分にどどどっとみんな集合。雷虎さんととりさんは夜勤明けのため途中合流の予定だった。このときまでは… 雑談中、みかんソフトが食べたかったが、この時ひそかに軽い腹痛に襲われており冷や汗をかいていた。冷たいものなんかを食べたら大変なことになると渋々あきらめていた。 しばらくすると、空を覆っていた雲から雨粒が落ちてきた。だんだん粒が大きくなり、このまま待っていても上がりそうになかったので仕方なく雨の中を出発することになった。 |
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相変わらず雨がパラついている。この先、峠を二つ越えるんだぞ。 このまま本降りになったらやだなぁと思ってみるものの雨の弱まる気配はない。カッパを着ててよかったよ。 向かう山には雲が低く垂れ込めている。あの中を走らねばならぬのか?怖いなぁ… |
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事故と隣り合わせの緊張感を感じながら、100%ウェットの二の瀬峠に突入した。 いやぁー!道路ツルツルじゃんかー!! 白線コワイー! 舗装しててもすべるー!! Satooさん、速過ぎるー!!! …などとわめきながらも進むしかない。後戻りはできないのだ。 軽く後輪が滑っただけで完全にビビリモードになってしまった。ははは… 二つ目の峠、鞍掛峠を過ぎ、下り道に入ってしばらくすると乾いたアスファルトが出てきた。タイヤのグリップが回復したときはこの上ない安心感を覚えたのであった。 普段からいかにタイヤのグリップに頼って走っているのか思い知らされた。 |
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やれやれ。なんとか反対側の街に出たようだ。きんさんの話によると、この先に多賀大社があって、そこでは『糸切り餅』というものが売られているそうな。 (これは食べなきゃいけない)そう思っていると、うまいことに多賀大社で休憩するという話になった。 多賀大社はすぐそこだったが、お社の前はお土産屋が軒を連ねていて8台ものバイクが止められそうな所はどこにもない。むむむっ。どうする? と思っていると、きんさんが颯爽と先頭に立ちズンズン直進していく。ひとつ右折して着いた所は(たぶん近鉄の)多賀線の終着駅『多賀大社前』。ローカルな雰囲気たっぷりの静かで広い駅のロータリーだった。 でかい鳥居の足元にバイクを止めて休憩。その間に、糸切り餅を買いに行こうと歩いてみたものの、先ほどのお土産屋まではかなり遠そう。。うー、残念。 甘いものに対する情熱が足りんなぁ。 |
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さて、再びバイクにまたがりいよいよ琵琶湖へと向かう。きんさんのアドバイスで交通量の少ない農道をこまごまと走るが、どこをどう走ったのか全くわからん。一応西のほうへ向かって走ってるような気もするが、まあ、ここはおとなしく着いていくことにしよう。 そして…おお、琵琶湖だ。北湖の周遊道路だけでおよそ180kmの距離があるそうだ。北湖・南湖をあわせると約200km。湖岸線の総距離は235km。だいぐーさんは琵琶湖は初めて見たと言っていたが、何度見ても大きいなぁ。 琵琶湖東岸の通称『さざなみ街道』を北上する。この日は風もなく、穏やかな湖で釣りを楽しむ人を多く見かけた。晴れていないのが残念だ。 ツーリングの最初の目的である、最近問題になっている琵琶湖の生態系を荒らす悪者ブラックバスの丼飯が食えるという『琵琶湖博物館』は反対の方向、琵琶湖南部の草津市にあるそうだ。今回は果たせなかったがいつか食べてみたいものだ。 |
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長浜の手前にある道の駅『近江母の郷』で休憩。ここでSatooさんに追跡組みから連絡があったらしい。 Satooさん曰く、『とりさんが撃沈しました』…マジで?コケたってこと? どうやら鞍掛峠の下りの濡れた路面でスリップ→転倒した模様。走行不能なほどバイクが壊れ、さらにレッカー・警察・病院と事態が重くなっているそうだ。 雷虎さんが付き添いでいてくれるが、当然ながらまだしばらく追いつけないので先に進むことになった。ちょうど昼時だし、この先の長浜で昼食をとりますか。 |
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『近江母の郷』からバイクで5分ほど走ると、長浜城豊公園近くに駐車場があった。市営プールやテニスコートの駐車場を臨時で開放しているらしい。 駐車料一日500円だったが、だいぐーさんの笑顔で駐車場のおじさんはイチコロ。バイクは無料にしてもらえた。ただし陸橋の下。でも雨もかからないし暑い日差しも当たらず、なんの不満もない。これはありがたかった。 雷虎さんがくるまでブラブラと歩いて黒壁スクエアへと向かった。 黒壁スクエアとは…太閤・豊臣秀吉が築いた城下町「長浜」。南北に伸びる北国街道と長浜駅から東へ伸びる大手門の交差点に明治33(1990)年に旧百三銀行長浜支店が建てられ、その黒漆喰の外壁から「黒壁銀行」の名で長浜市民に親しまれていた。和洋折衷の重厚な建物は、その後さまざまな変遷を遂げ、平成元年(1989)、「黒壁一號館・黒壁ガラス館」としてオープン。その情緒ある明治の建造物内部で世界の様々なガラス製品が販売され、現在ではガラス工房での製作体験・食事処・お土産屋までが『黒壁』の名を冠し、合計30號館にまで増えているアーケード街の総称。 |
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徒歩5分ほどで到着。アーケード街の始まりです。 平日はガラガラだそうだけど、さすが休日。たくさんの人出でにぎわっている。 お店によっては長蛇の列もあり、黒壁スクエアが長浜にとっていかに観光の拠点となっているかがうかがえる。 |
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まずは、なにはなくとも腹ごしらえ。長浜ラーメンかな?と思ってたけど、今日はこちらでした。 『名物 のっぺいうどん』の『茂美志゛や(もみじや)』さん。 湯葉や大きなしいたけなどの具に、あんけかの汁をかけて食べるうどんがのっぺいうどん。あんがこってりしててレンゲが沈まないほど。見た目が(のっぺり)しているので(のっぺい)というのかな? 僕はのっぺいうどんの原型といわれる『浜ゆきのっぺい』(1000円)を注文。小ぶりなどんぶりに盛られたうどんにあんがたっぷりかかっている。熱々かと思いきやそれほどでもなかった。猫舌の僕でも食べられるほど。 他にも特大のしいたけの乗ったものや大きな近江牛しゃぶしゃぶの乗ったうどんもあった。 |
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満腹になり、このまま長浜観光をすることになった。きんさんのリクエストで茂美志゛やさんからすぐの『海洋堂フィギュアミュージアム』へ。ここは少し前までは『琵琶湖長濱オルゴール堂』だったところらしい。 小さなフィギュアがたっくさん展示されていて、フィギュア好きにはたまらないところなのだろう。 ガンダムから恐竜・乗り物・日本のアニメキャラクター・アメリカンコミックのキャラクターモノまでなんでもあり。一豊・千代の携帯ストラップなどを、入り口入ってすぐのところにコーナーを作って置いてあるというのが今ならではだなぁと感じた。 一旦外に出て、入る前に目をつけていた隣の甘味処でソフトクリームを買う。『ほうじ茶ソフト』だ。抹茶ソフトはよくあるが、ほうじ茶は珍しい。そういえば京都の嵐山でも食べたっけ。 味はまさに渋めのほうじ茶で大変よろしい。 奥さんのお土産には海洋堂のお向かいの『芋平』さんで鹿児島のサツマイモを使った芋きんつばを買う。何故にここで鹿児島なのか。それはポルトガルから種子島への鉄砲が伝来し、さらに長浜でも鉄砲の製造が盛んになったという由来によるらしいが、歴史は苦手なので深くは追求しない。 |
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←ジブリコーナーでネコバスのピンバッジを買おうか悩むぱと隊長。 お店を出てきたらGベストの左胸に輝いてました。 |
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各個人、行きたいところが違うだろうからと、集合時間を決めて散策することにした。 きんさんとさるの介さんと、どこに行こうかと悩みながら、なんとなく向かった先がお寺。 ここ長浜にも大きなお寺があるという。大通寺という立派な門をもったお寺だった。神社はないのか? 中には入れるようだったけど面倒だったのでやめた。門には狛犬や竜などの彫刻がたくさん施され、とにかく立派だったけどね。 |
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その後、きんさんとさるの介さんを(知らないうちに)撒いてしまい、一人で駅前通りのほうへフラフラと。 観光メインの商店街を離れると生活感たっぷりの光景が見られた。雰囲気のいい路地裏って感じで、家と家の間の細い通路を通っていくと用水路に出られた。 |
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次に向かったのは『武者隠れの道』。ここは家々が出っ張ったり引っ込んだりして建てられている。敵が攻めてきたときにこちらの武士が家の影に隠れられるようにしてあるのだそうだ。 そのまま現在まで残っているなんてすごい。 格子の美しい家もあった。 |
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そろそろ待ち合わせの時間だ。戻ろうと急ぐがその途中にもうひとつ甘いもの売り屋があったのでつい寄ってしまった。人形焼のようなお菓子を購入。それでも時間ギリギリセーフ。 全員そろうと、海洋堂フィギュアミュージアムの前にいるケンシロウと一緒に記念写真を撮ることに。かなり恥ずかしかったがみんなで撮れば怖くない、とばかりに群がるの図(写真)。 最初は通路の反対側にカメラをセットし、ケンシロウの正面から撮ろうと思ったが、大勢の通行人がいるのでさすがにそれは無理。ということでこの位置から。 それでもかなり目立ってた。。。 さて、雷虎さんも近づいているかもしれないので引き上げるとしますか。 |
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ぷらぷらとバイクのところまで戻り、雷虎さんを待つ。待つ間にちょっとトイレなどへ。。。 @テニスコートでは中学生くらいの子供たちが、なにやらテニスの大会のようなものに参加しているようでした。 Aトイレの近くではネコが寝そべり、若いバスガイドさんに撫でられていました。 …いやぁ、同年代の男の考えはみな同じでしたね、きんさん、さるの介さん、ヒロッシさん^^ |
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そんなことを考えている間に雷虎さんがやってきた。とりさんの状況や経緯をみんなで聞く。 とりさんの体はそれほど深刻でもなかったと一安心(捻挫と擦り傷だけで済んだそうだが)。 雷虎さんはここまで何も食べずに来たそうだ。本当はゆっくり食事でもしたほうがいいのだろうが、今夜も夜勤だということであまりノンビリもしていられない。 とりあえずコンビニでもあればそこで雷虎さんの昼食がてら休憩にしよう。 余談だが、黒壁スクエアからバイクまでの帰り道、長浜ラーメンはここ長浜の名物でもなんでもないと教えられた。長浜は長浜でも九州の長浜の名物らしく、スープはとんこつだそうだ。 知らなかった。。。危うくだまされて(誰に?)食べるところだった。 |
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ほとんど走らないまま、今回のツーリングは折り返し地点を迎えた。たまにはこういうツーリングもありかもしれん。 県道37号から、遠くに伊吹山を望みながらR365を西へ向かい途中のファミリーマートに立ち寄って、そこで雷虎さんは遅いランチタイム。この時点で午後5時になろうとしていた。 小さなおにぎりを2、3個ほおばり、雷虎さんを入れた集合写真を撮って本日は解散。夜勤のため、雷虎さんは風のように去っていきました。 |
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コンビニで。伊吹山をバックに一つ目が3台。 |
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三々五々別れて行き、R365から県道56号を通って、R258、木曽三川公園、R155などを通って、道の駅『立田ふれあいの里』でSatoo夫妻と最後の休憩。 ここで『れんこんソフト』を発見した。むむ、これも今度食べねば… R1に入る直前のR155の高架から養老山脈に沈む夕日を見ながら、楽しかった定例ツーリングは幕を閉じた。 |