'10.8.21 静岡・天竜スーパー林道ツーリング
暑くて暑くて暑〜い毎日。
涼しい山へ行きたいねー
ツーリングマップルを眺めていると、静岡方面に“天竜スーパー林道”なるものを発見。
天竜スーパー林道は、南は秋葉神社の参道入り口から
北は水窪ダムまでの全長52.9kmのロング林道をいう。
静岡は全くといっていいほどツーリングに行かない県だけど
道は紫色に塗られているし、そこそこ距離もあるし、“遠く中央アルプスを一望できる”とも書いてある。
これはそそられるなぁ。
いつものとおりよーこさんにお伺いを立てて許可をもらう。
翌朝7時15分ころ出発。
今回はめずらしい行き先のついでに
めったに使わない高速道路も使うことにした。
ETCなんぞついていないけど、岡崎から三ケ日までは1050円とそれほど高くもないので
思い切って(?)時間を金で買ってやった。
東名高速の豊橋までは結構交通量が多い。
車間距離なんかまるっきり無視のトラックや乗用車がウジャウジャ。
いっぺん追突してみろってんだ。
静岡に入り、三ケ日ICが近づくころには車も少なくなってきた。
岡崎ICから40kmちょっと。
インターをおりて右手に浜名湖を眺めながらR362を東へ向かう。
途中、造りかけの第二東名の下を通り過ぎる。
ここの区間の開通予定は2020年だそうだ。
R362とR473の重複区間に入る。
走りながらふとバス停を見ると、その名も『接待』。
『次は〜せったい〜せったい〜』
なんでこんな地名があるんだろうねぇ?
お願いしたいものだ
桜並木のつづく道。春はきれいだろうね。
9時。スーパー林道入り口まで残り15kmというところにある
道の駅『いっぷく処 横川』で休憩。
店員さんはみんなおばあちゃんみたい。
田舎のいいかんじの道の駅だった。
朝飯も少ししか食べなかったので、売店でしいたけおにぎりを買いベンチで食べた。
ちいさな食堂もあって、食べてるときに開店時間になった。
もうちょっと早ければ入ったかも。煮物とかおいしそうじゃん。
いっぷく処 横川
まだお客もそんなに来てないし、静かでのんびりしてるので
15分ほどベンチで寝転がってウトウト。
さて、出発しますか。
なんだか進む山のほうはかなり曇ってるんですけど…
もうちょっとで入り口だなと、地図を確認しながら走っていると
大きくて真っ赤な天狗の顔が目に入った。
そこは春野文化センターに併設されている『天狗広場』というところで
このへんの天狗の伝説にちなんで作られたらしい。
このお面、縦8m横6mもあって、日本一の大きさなんだって。
鼻の高さは4mだそうだ。ゴリッパ。
このお面の広場にあった地図に天竜スーパー林道へのルートも書いてあった。
ふむふむ、この先の道を左に入れば行けるんだな。
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なお、この地図には、フェアレディZの開発者である“Mr.K”さん監修の
K’zロードなるものも記されていた。
魅力あるルートらしいので行ってみては。
天狗広場を出て川を渡ったところに、左に入れ、という看板があった。
ほいほい、左ね。
次も左ね。
おお〜、林道らしいねぇ〜
眺めもいいねぇ〜♪
…とワクワクしていたのもつかの間。
苔だらけ落石だらけの道になる。
路面は乾いているように見えるが、路肩付近は苔でヌルヌル。
ガードレールはあちこちないし、谷側は崖だし。
すべって落ちませんように。
それなりに慎重に走っていたら
ゆる〜い左カーブでいきなり後輪がスリップ!
一気に冷や汗が(*_*;;)
い、いや〜、涼しいなぁ…
そろそろスーパー林道に入ったかな?というところで
今度はガスってきたよ。
すこしの晴れ間から下界が見えた。
一気に上ってきたようで、
はるか下には先ほど渡った川が蛇行しているのが見える。
ほい、今度はクロネコぉ。
いろいろ仕掛けてくるなぁ。
とうとう真っ白ですよぉ
視界は不良ながらも路面は良好。
しかも道は尾根づたいに走っているのでアップダウンがあまり激しくなくて結構走りやすい。
これで天気がよかったらほんとに気分がよかったのに残念だ。
やっと中間点の“天竜の森”に到着。
ここから展望台にでられるらしいが
どうせ見えんだろうから行かない。
ちょっと進むとまた森が開けていた。
ほらね。高圧線さえ見えん。
すこし進んだところにちゃんと整備された公園があった。
右は避難小屋。大雨でも降ったならここで一時避難だったな。
この先にはさらにふたつの駐車場が連続してあるので車でも駐車できる。
手前の駐車場に2台ずつ二組のバイクが来てただけ。
バイクはあんまり来ないんかな?。
林道の入り口から27km地点。唯一の分岐点を右へ。
左へ行ってもR152へ出られる。
相変わらずどんより。ここまで来たのに。
そろそろ道は下りっぱなしになってきた。終点が近いのかな?
下りの濡れた路面は一層怖い〜。
分岐点から約8km。
とりあえずの目標点である山住神社の交差点まで来た。
入り口から35km。
イラストマップを背負った鹿のオブジェ。
気温は24℃。涼しい。
しかし、まあ、なんだね。
これといってどうっちゅー道でもなかったな。眺めが悪かったからかな?
天気がいい日にもう一回リベンジするべきかな??
道が物足りなかったのもあって、神社に期待する。
山奥なのにとてもきれいに整備された神社だ。
入り口の門の両側には阿吽の人の木像?が設置されてた。
のぼりには葵のご紋。
ここ山住神社は三方原の戦いの際、敗走した徳川家康をかくまい
追ってきた武田軍勢から守ったということから徳川家の崇敬を受けたという。
だから葵のご紋なのか。
せっかくなのでお賽銭を10円入れて
ツーリングの無事とかいろいろお願いした。
天竜スーパー林道はここから水窪ダム方面へとまだ10km以上続くらしいが
道が怖そうなので行かない。
早く安全な国道にでたいので、県道389号を選んだ(逃げた)。
しかしこちらの県道もなかなかやってくれたよ。チクショー。
ただ、かなり下りてきたためか、空模様が安定してきた。
これだけでも安心感倍増だな。
途中に『布滝』という滝があった。
いろんな個人サイトに記されているが、落差30mとも40mともいろいろ書いてある。
まさに細い布を垂らしたような、女性らしいやさしい滝だった。
一軒宿の向かいにあるからすぐにわかる。
看板の手前は小さな駐車スペースになっていて
車も2、3台は止められそう。
ただ、そこまでの道は細く、すれ違いも大変そうなので、運転にはご注意を。
午後12時。やっとこR152へでた。
本当ならば北へ向かいヒョー越林道を走り、道の駅『遠山郷』で昼飯の予定だったのだが
ここまで来るのに予想以上に時間がかかり、
このままヒョー越林道へ行ったら帰りが何時になるかわからなくなるので断念。
R152を南下し、R473へ折れる。
視界も道も良好。
横を流れる川の水面は明鏡止水というたとえがバッチリ合いそう。
水は流れているはずなのにね。
そのまま東栄温泉までやってきた。
グッタリ疲れたのでひとっ風呂浴びようかとも思ったけど
昼飯がまだだったので食堂へ。
ここも地元のおばちゃんたちが店員さんをやっていて
なんとまあにぎやかで楽しい雰囲気だった。
どて煮定食700円を食べたが、うまかった〜
結局、暑すぎて風呂にも入らず、帰ることにした。
R151で湯谷温泉まできて、そこから山のなかの県道を走り作手村にでて
フランクフルトもトマトソフトも食べずに直帰。
もうすぐ家だいうところで前方にT字型の巨大建造物が。
あれも第二東名なんだね。
おしまい